1日で304件もの飛び込み営業をした伝説の営業マン #激レアさん

会社を退職後、楽天の取締役になったり営業職のイロハを教える会社を立ち上げるなど活躍しているオオニシさん。
朝8時から夕方5時までの実質9時間で304件の飛び込み営業を達成するには1件あたり平均2分以内で挨拶→名刺交換→プレゼン→移動をこなさなければならない。普通は20件、多くて50～60件程度。

約30年前、リクルートの営業マンだったオオニシさんは新設された営業所の所長を任されることになったが、その営業所は関東最下位でやる気のない社員が多かった。
オオニシさんは日頃から「営業は一にも二にも足だ！足で稼げ!!」「営業やってない足だ！ふくらはぎが細すぎるぞ」とタクシー内CMの照英さんを同じことを言っていた。

当時、新規で立ち上がった求人誌『ガテン』の広告営業が重大な事業だったが、営業先は気性の荒い方が多く怒鳴られることがほどんとで社員たちは乗り気ではなかった。
ある日飲み会でオオニシさんは「やる気がないなら代わりに俺がやる！見とけ！」とブチ切れ、やるからには誰も到達できない件数がええなぁと、誰にも頼まれてないのに1日300件の飛び込み営業を決意。

強引に新入社員で元ラグビー部のイマイさん（仮）を引き連れて行くことに。件数が稼ぎやすいビルが無い平地で敢えて300件制覇をしたかったため、イマイさんが担当していたエリアであった埼玉県草加市を選んだ。本番当日、気温は35度。1分で営業を終え1分で移動することが必須。オオニシさんの目的は、新規事業を多くの人に認知してもらうことと営業所のムードを変えたいとことだったため、“その日は商談になったら負け”であった。