日本甲状腺学会雑誌2021年4月号掲載論文の疑問点・問題点について(2021.5.4作成) #TM-NUC

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

メモ twitter.com/MKoujyo/status…

2021-04-30 01:45:00
こどもを甲状腺がんの過剰診断から守る医師の会 SaveChildrenOverdiagnosis @MKoujyo

日本甲状腺学会雑誌出ました 過剰診断の号 残念ながら現在においては会員しか読めない状態なのですが すみません 2021年April Vol.12 No.1 Editorials 特集1 甲状腺癌の過剰診断を考える 緑川早苗 pic.twitter.com/c8xlrYHOKi

2021-04-28 20:03:17

こどもを過剰診断から守る医師の会 Save Children from Overdiagnosis on Twitter: "日本甲状腺学会雑誌出ました 過剰診断の号 残念ながら現在においては会員しか読めない状態なのですが すみません 2021年April Vol.12 No.1 Editorials 特集1 甲状腺癌の過剰診断を考える 緑川早苗… " https://archive.is/2021.05.04-064646/https://twitter.com/MKoujyo/status/1387361772919615489

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

”また、福島の原発での事故にともなう放射線による甲状腺への影響には多くの方から関心が寄せられており、甲状腺学会は常に中立的な立場から情報を発信して行きたいと考えております。”(by 日本甲状腺学会理事長) japanthyroid.jp/public/introdu… 中立的と言いながら、過剰診断グループ総動員で過剰診断特集 twitter.com/YuriHiranuma/s…

2021-04-30 06:03:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

日本甲状腺学会雑誌2021年4月号 植野 映氏「甲状腺超音波診断装置導入の影響-偽風土病-」 福島の甲状腺がんは被ばくとは無関係に複数年かかって自然に発育したもので、全世界どこにでも発生していると推測される→「福島に発生した小児甲状腺癌はPseudo Endemic Diseaseと表現して良いだろう」と。

2021-05-01 08:52:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

”国際がん研究機関(IARC)の勧告は,成人の甲状腺のスクリーニングを対象としての考察のためそれに従うものではないが,福島県の県民健康調査プロジェクトは科学的には完遂していないものの,現在までの データで福島原発事故による放射線障害はないとの結論に達成している。” IARC勧告の誤読では?

2021-05-01 08:54:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

髙野徹氏「甲状腺癌の自然史と過剰診断発生のメカニズム」 はあ・・。 脱力しますが、特にちょっと気になったとこ2箇所だけ。

2021-05-01 08:59:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

”多段階発癌説を初期に提唱したVogelsteinらは,最近の論文で「癌は幹細胞からしか発生しない」と記載している。幹細胞はもっとも低分化な細胞であり,それが癌の発生母地であれば良性の細胞が脱分化し悪性化していく,という多段階発癌説の核心概念は無意味なものになる。”  と書かれているので、

2021-05-01 09:00:17
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用論文を読んでみた。 Variation in cancer risk among tissues can be explained by the number of stem cell divisions sciencemag.org/content/347/62… ちなみに、この論文への反響が大きかったらしく、Johns Hopkins大学サイトで、一般向けに説明してある。 hopkinsmedicine.org/news/media/rel…

2021-05-01 09:02:00
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

自分で理解できる範囲内で説明すると、この論文では、体内の異なる臓器でのがんリスクが異なることから、幹細胞の分裂回数が関連しているのではないかと仮定し、がんデータを統計解析。関連が見つかった65%のがんはBad luckによるとみなし、それ以外は環境的要因に影響され、予防の効果がある、と。

2021-05-01 09:05:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

一般向けの説明では、車の走行距離と事故のリスクを例に挙げ、幹細胞の分裂回数や他の突然変異を走行距離、他の要因を車と運転手自体の問題に例えている。 hopkinsmedicine.org/news/media/rel…

2021-05-01 09:12:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そして、論文内では、 ”組織内の細胞の大半は部分的あるいは完全に分化しており、通常は寿命が短いので発がんをイニシエートできるとは考えにくい。自己再生でき、組織構造の発展・維持を担う幹細胞のみにこの能力がある。” と書いてはあるのだけど、しかし、他要因によるリスクもあると認めている。 pic.twitter.com/rxjmJYGgfI

2021-05-01 09:15:05
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

自分の理解が至っていないだけかもしれないけど、「多段階発癌説の核心概念は無意味」と言ってしまえるとは思えない。 また、この引用論文に関しては、他の研究者らから色々な意見も出ているようで、これで何かが決定したわけでもない感じがする。

2021-05-01 09:16:48
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

あくまでも、その引用論文のその一節が、ご自分の仮説の裏付けになるから引用されてるのだろうなと妄想。 (というか、論文の読み方に関しては、評価部会で鈴木元氏にも指摘されてたけど、都合の良い解釈・切り取りが多い方ではないかと・・。一般人の私がわかってないだけかもしれないけど。)

2021-05-01 09:18:46
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

もう一箇所、 ”米国のデータでは未成年の甲状腺癌の再発率が甲状腺超音波検査導入後には大幅に跳ね上がっているという厳しい現実がある” と書かれているので、その引用論文も読んでみた。

2021-05-01 09:20:37
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Papillary Thyroid Carcinoma (PTC) in Children and Adults: Comparison of Initial Presentation and Long-Term Postoperative Outcome in 4432 Patients Consecutively Treated at the Mayo Clinic During Eight Decades (1936-2015) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29030676/

2021-05-01 09:21:00
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Mayo Clinicで、1936-2015年に甲状腺乳頭がんの手術を受けた4432人の患者(うち、18歳以下190人)についての2018年論文。 小児190人の平均年齢14歳(3〜18歳)、女性142人、男性48人、女性:男性=3:1、最大腫瘍径は平均2.56cm(0.15〜9.5cm, 中央値2.15cm)、32人が微小がん。

2021-05-01 09:31:42
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

32人(17%)で甲状腺外進展、9人(5%)で手術から30日以内に遠隔転移、143人(75%)でリンパ節転移。164人(86%)で両側切除、154人(81%)で全摘、23人で片葉切除。163人(86%)で手術時にリンパ節摘出、うち107人(66%)でリンパ節郭清。

2021-05-01 09:39:38
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

12人(6%)で、腫瘍切除が不完全で肉眼で腫瘍が残存しているのを確認。171人(90%)で、外科的切除完了後30日以内に遠隔転移が認められず、うち57人(33%)で術後6ヶ月以内にアイソトープ治療が行われた。

2021-05-01 09:42:16
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

で、件の箇所のスクショ。 この論文では、1936〜1975年の症例を”Then”、1976〜2015年の症例を”Now”で分けてあり、Now症例でのリンパ節転移の再発率が、Then症例よりもはるかに多いと言及されている。全症例では、小児と成人でほぼ同じだった。(Fig 2 真ん中のパネル) pic.twitter.com/dW6gfz5md4

2021-05-01 10:02:04
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Fig 5では、小児(上)と成人(下)におけるThen症例とNow症例のリンパ節転移(左)と遠隔転移(右)の再発率が示されている。 確かに、Now症例の方が多く、論文でも、1976年以降の追跡調査では超音波検査やその他の検査が可能であることに言及している。 pic.twitter.com/jC4LMhl7jj

2021-05-01 10:06:05
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

で、髙野氏の論考の続きには、 ”小さいことを理由に片葉摘出術にとどめた福島県の症例では,既に7%以上で再発をきたしている。どんな癌にも手術に適切な時期がある。若年型甲状腺癌の場合,超音波でしか見つからない段階での治療は早すぎるのである。” と書いてあるのだけど、

2021-05-01 10:08:18
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

そもそも、福島での再発の実際の内訳は公表されておらず、鈴木眞一氏は、「再手術」であると強調している。一方、Mayo Clinicのは臨床がんだと思われ、元々の条件が異なり、しかも、ほとんどが全摘で、リンパ節郭清の範囲も不明。ただ、「超音波検査導入後に再発率が上昇」という部分に飛びついた感。

2021-05-01 10:13:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

まあ、私の気のせいかもしれませんが。

2021-05-01 10:13:39
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「原発事故後の甲状腺癌スクリーニングの是非~国際研究機関の提言を中心に~」 大津留晶&緑川早苗 IARCのTM-NUC勧告が、福島での甲状腺検査を対象としていないということには言及せず、”原発事故後においても集団的なスクリーニングは行ってはいけない”とされたと、しれっと書いている。

2021-05-04 09:43:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

さらに、TM-NUC報告書では、”(前略)小児期と思春期の子供たちの早期治療による利益はないとしている。その根拠の一つとして、小児期〜若年成人期の癌経験者で、甲状腺が放射線照射範囲に置かれた二次発癌高リスク群に対する甲状腺超音波スクリーニングに利益と不利益の根拠をレビューし、

2021-05-04 09:48:19