世界各国に潰された「リブラ」とザッカーバーグの野望 ――もし「世界統一通貨」が実現したら、世界はどう変わる？ 仮想通貨による「グレートリセット」の可能性

しろうと @sirouto

jiji.com/jc/v4?id=fores… 「政府」「中央銀行」への本質的な「リブラの脅威」（新潮社フォーサイト 野口悠紀雄）

しろうと @sirouto

「ディエム（旧リブラ）」についての説明は、リンク先に譲ろう。

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ごく単純化して説明すると、まずフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が、「リブラ」という仮想通貨のプロジェクトを提示した。

しろうと @sirouto

しかし、各国の政府要人に批判されて、「ディエム」として再出発する予定なのが、現在（記事執筆時点）の状況だ。

しろうと @sirouto

なぜ、リブラが各国政府に袋叩きにされたのかといえば、野口悠紀雄氏の記事にあるように、通貨発行権という既得権益とぶつかってしまうからだろう。

しろうと @sirouto

かりに、リブラが法定通貨に代わったとしよう。するとたとえば、日本の「異次元の金融緩和」など、各国の金融政策の自由度は、大幅に失われる。

しろうと @sirouto

これは、ユーロ圏のギリシャなどが、「自国通貨建て」の借金でないから、破綻したのだという、反緊縮系でよく出てきた議論を思いだせばいい。

しろうと @sirouto

さて、「リブラ（ディエム）」の基本的な解説はこの辺にして、ここからは「未来」の「可能性」の話をしていこう。

しろうと @sirouto

「リブラ」には、「世界統一通貨」を実現するという、「ザッカーバーグの野望」が込められていた、と私は見ている。

しろうと @sirouto

しかしここで、「世界統一通貨」というのが、スケールが大きすぎてピンと来ないかもしれない。

しろうと @sirouto

そこで、まず先にも言った「欧州統一通貨」である「ユーロ」の世界版として想像する、もしくは、「世界基軸通貨」である「ドル」の代替として想像する、と分かりやすい。

しろうと @sirouto

ドルやユーロ、それを使うアメリカやEUの影響力の大きさを考えれば、それと同等以上の「世界統一通貨」の影響力の大きさも想像できるだろう。

しろうと @sirouto

そして、「世界統一通貨」が普及すれば、「世界統一政府」に発展する可能性がある！

しろうと @sirouto

だが、「世界（統一）政府」などというと、「話が飛躍している」とか、「陰謀論めいている」とか、読者が置いてきぼりになってしまいそうだ。

しろうと @sirouto

そこでまず、「世界統一通貨」が、経済と政治に与える影響の、具体的な例を考えてみよう。

しろうと @sirouto

たとえば、「トービン税」というものがある。ノーベル賞・経済学者トービン氏が提唱した税制だ。

しろうと @sirouto

「バブル崩壊」「リーマンショック」のように、金融経済が実体経済より大きく膨れあがって、それが弾けることで金融危機が起こる、というのを人類はすでに体験してきた。

しろうと @sirouto

そこで、金融取引に薄く広く税金を掛けて、金融危機の巨大化を防ごうとするのが、「トービン税」だ。

しろうと @sirouto

このトービン税、理想としてはやりたいことは分かるのだが、現実には国も通貨もバラバラなので、税率を統一するのが難しく、全世界への導入は困難だろう。

しろうと @sirouto

しかし、「世界統一通貨」というゲームチェンジャーが現れれば、そういう事態は一変するかもしれない。

しろうと @sirouto

また、「タックスヘイブン」への資本逃避や、炭素税などの「環境税」など、「国際協調課税」が必要とされる場面は多くなっている。

しろうと @sirouto

そうして「世界統一通貨」は、世界規模での「グレートリセット」や「SDGs」を、実行する手段になるだろう。

しろうと @sirouto

前回でのクルーグマンの仮想通貨に対するイメージは、「マッドマックス」のように、富を奪い合うものだった。

しろうと @sirouto

しかし、「世界統一通貨」が、世界的な連携の枠組を作ることで、国家の枠を超えた秩序が実現する可能性もあるのだ。

しろうと @sirouto

もちろん現実には、リブラは各国に規制されて、ディエムとして再出発を余儀なくされたのだし、仮想通貨よりも、国家ごとの「デジタル法定通貨」の方が普及する可能性は十分高い。