- furubakou1
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①に関しては原作が剣心、斉藤、左之助、蒼紫となみいる強者相手に大立ち回りを演じている姿が鮮烈だから、それに比べて剣心1人に事実上敗北してるこっちの志々雄は…といったところだろうか。
2021-05-10 13:57:43原作ではこの4人、連戦で消耗してるから個人の力量で劣っているわけではないのだが、その描写はむしろ「消耗しているという言い訳を残しつつ、強者たちを一蹴していくことで志々雄の強大さを描写する」という和月の演出手法だろう。 英断だと思う。
2021-05-10 13:59:47このOVA版では、斉藤をほぼお互い万全の状態で下し(海中泳いでたから消耗してるかもしれないけど)、ほぼ万全の剣心に対し、斉藤戦のダメージが残る状態での決戦になったが故の結果だったため、相対的な弱体化は全くしていない。
2021-05-10 14:04:48古橋一浩の時代劇っぽい作劇手法に伴って、超人的な必殺技はオミットされているが、それにより炎を使う技がない、ひいては体温上昇が純粋な弱点になっているのに船内は蒸気で気温が上がっていたのも敗因のひとつか。
2021-05-10 14:11:11②に関しては、不殺のつもりで戦ったが結果的に志々雄は死んでしまったという意味では実は原作も同じだったりする。 剣心の一撃がとどめになったこれと、長期戦にもつれこんだ挙句に人体発火した原作では印象は違うが、まさか柄の一撃で死ぬとは思わなかったろうし、原作も→
2021-05-19 05:06:41→「長く戦えば志々雄の身に何が起こるかわからない」と言及された上で長期戦にもつれこませてるので、過失具合はトントン、といったところだろうか?
2021-05-19 05:07:53③に関しては、張に放った目潰しが剣心らしくないと槍玉にあげられるが、後に後遺症が残る攻撃は原作でも割とやる。(鯨波は典型。) キネマ版でも刃衛の両の手の筋を断ったりしてる。 生きてさえいればどうとでもできる、という考え方なのだろう。
2021-05-19 05:12:00総評その2~評価点~
んで、よかった点。 作画、というかアクションは良好。 スタジオディーンに低質なイメージを持ってる人は俺含め多いと思うが、その印象を覆すだけの良質な作画。これはこの作品から遡ること12~10年の追憶編、星霜編にも言えることから、ディーンはるろ剣ではいい仕事してるんじゃなかろうか。
2021-05-19 05:18:02あとものすごくかっこいい宇水さんが見れるのは評価点かもしれない。 …宇水というキャラクターの根幹を変える行為だから問題点ともいえるが。
2021-05-19 05:58:31総評その3~気になったところ~
①に関しては張に「自分が汚れることで世のためになるのなら」つってるけど、これ抜刀斎時代の「自分の汚れた血刀と犠牲になった命の向こうに、誰もが安心して暮らせる新時代があるんだったら」となにが違うのさ、というかこの時代のこと反省したからるろうにやってるんじゃないのかよ。
2021-05-19 05:26:45③は唐突に比古が剣心に思いを馳せて言ったことだが、剣心の今作でのマッチアップを見ると、 ・張 ・宗次郎 ・志々雄 ・蒼紫 だが心に触れられたのは蒼紫だけ。
2021-05-19 05:34:16特に宗はひどくて、原作では剣心に敗北することにより最低限志々雄に義理立てしつつも自分の生き方を考え直すために志々雄側から離脱する(物理的に離れるという意味ではなくて)のだが、この作品は剣心に負けたあとも平然と志々雄の命令で砲撃してる。
2021-05-19 05:53:10前述の比古の発言はvs志々雄を想定したものだが、思想が対立したまま決着がつかず終わるのは原作でもこの作品でもそう。…この意味深な比古の台詞、本当に必要だった?
2021-05-19 05:56:05また、おれは京都編のキモは「力こそ正義と謳う志々雄を否定するために暴力を使ってしまった」という矛盾だと思ってるので、ここに触れないのはささやかながら減点。
2021-05-19 06:00:29総評~まとめ~
追憶編から続く古橋監督の、るろうに剣心を時代劇として描くという手法はやはり光るものがあるものの、るろうに剣心という作品の映像化としてはやはり無視できない問題も多い。 長所も短所もあるからシャ乱Qにしようかと思ったが、問題点は割と大きいので申し訳ないが三井。 pic.twitter.com/32ZbiwYYi1
2021-05-19 06:12:23