企画第五十六弾 タロットから読み解くちとクラ編
- tamagoyaki224
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放蕩の時は終わって、鏡に映る自分はいまや、神様の花嫁だ。苦笑した。シスターも笑っている。鏡あわせのようなその表情がおかしくて、だから、言ってしまった。 そういえば、シスターが目を開けたところ、一回で良いから見てみたいな。 そんなものでよければ、いくらでもお見せします。
2021-06-26 00:16:06初めて見たシスタークラリスの瞳は、意外にも赤い。血のように。薔薇のように。紅玉のように、魔性の月のように。いや…ちがう。そんなものじゃない。 歯の浮くような言葉を贈られるこの瞳の色を、わたしは、みたことがある。
2021-06-26 00:17:21チトセはシスターの瞳に向かって、指を伸ばした。彼女は目を開いたまま。伸ばす。伸ばす。触れる。 その目は、鏡のような触り心地。いや、ような、ではない。 私が天の父の奇蹟を表すことが出来るようになったのは、それから。天の父が使わした幻を自分自身として受け入れたから。チトセは笑った。
2021-06-26 00:21:04不敬虔な者達は言う。良心の呵責が生み出す精神的ストレスによる幻覚幻聴を、信仰による精神の安定が治したと。神は居ない。馬鹿馬鹿しい。あなたは幼少期からの不遇な人生が生んだ二重人格の…そしてこんなものは奇術だ。そのはずだ。でなければ…
2021-06-26 00:21:41本当に?本当にそう思う?赤い目のシスターがいたずらっぽく笑うと、だれも二の句が継げず、ただ黙ってうつむく。信仰の試練を乗り越え、内なる天使と一つになった聖女様に、信心無き者が何を言えようか。
2021-06-26 00:21:57どんな危ないことをしてもちゃんと助けてあげる。おなかが減ったなら、石をパンに変えてあげる。私の言葉を信じるだけで良いの。この世の全てを、あなたたちの全てとわけあいたい。それが私の本当の楽しみなんだって、気がつけたんだ。
2021-06-26 00:22:11生き返った我が子を抱き、涙を流して喜ぶ母親のまえで、チトセは聖書を開き、誰にも見えないように「コリントの信徒への手紙 二 11章14節」を指でなぞりながら、信じるものには奇蹟がある、私たちは一つ、その行いは正しい、あなたも私と、天の父を信じてね、と、世にも美しい笑顔で語った。
2021-06-26 00:23:35P「って頭のいかれた脚本が送りつけられてきたけど、ビシッと断っといたからな!ちとせが確かに魔的な魅力があるのはそうだけど、こんな書き方してたら二人ともなんというか…い、いや、何でも無い。それにしても腹減ったな…パンくれるのか、ありがとう…これどこから出した?」 #ちとクラタロット
2021-06-26 00:28:57#ちとクラタロット 二人には中二病妄想を開花させる不思議な魅力がある。それに甘えてまた怪文書を投下してしまった… 楽しかった… しかし、お目汚し済まない…! さ、作中作ですから…本来の二人とは何ら関係ないから… すいません…またしても妄想ばかりを… 対戦ありがとうございました!
2021-06-26 00:31:44黒崎ちとせの前には多くの試練が待ち受けていた 己を蝕む病、親友とのすれ違い、ちとせの心は少しずつ荒んでいく 吸血鬼を自称する彼女の傍に並び立つものはいなかった #ちとクラタロット
2021-06-26 00:03:11クラリスの前には多くの試練が待ち受けていた 財政難に陥った教会を救うために腐心する試練の毎日 しかしふとしたきっかけで選んだアイドルという生き方は、まさしく起死回生の機会となった #ちとクラタロット
2021-06-26 00:03:27いつもの気まぐれでアイドルとなったちとせが出会ったのは隣人愛を唱えるシスター 当然自分にもその手を差し伸べられた…が、ちとせはそれを拒絶する ちとせにはシスタークラリスの姿はとても独善的で傲慢なものにしかみえなかった #ちとクラタロット
2021-06-26 00:03:57クラリスはちとせに拒絶されてもなお手を伸ばすことをやめなかった この世界はちとせが思っているほど悲観的ではない。彼女の周りには親友を始めとして太陽のような優しい愛に包まれているのだ そのことから目を逸らし、心を閉ざすことこそが彼女の罪だと見抜いていた #ちとクラタロット
2021-06-26 00:04:16「…それで、何でご飯なの?」「食事というのはわかりやすく幸せを感じる時間ですから」 そういえば病を知ってからはまともにご飯を食べることも減っていたことを思い出す 「さぁさぁ、どうぞ食べてみてください。ここのお店は私のお気に入りなんです」 #ちとクラタロット
2021-06-26 00:04:45クラリスの言葉は半ば暴論だとは思ったが、一緒にご飯を食べた時間は確かに少しばかりの安らぎを感じた 改めて落ち着いて考えてみると自分がどれだけ追い詰められていたかを思い知らされる。気が付いたら周りを見渡す余裕もなくなっていたようだ #ちとクラタロット
2021-06-26 00:05:15「ちとせさんはもう少しわがままになっても許されると思いますよ?」 クラリスという星は暗く沈んでいたちとせの心を包み込んでいく たとえ絶望の未来が待っていたとしても、生きたいという意思が消えなければ前へ進める 太陽が沈んだ冷たい闇の中、満月が優しく彼女を照らしていた #ちとクラタロット
2021-06-26 00:06:20クラリスさんの理解度が低すぎてなんかこうよくわからないことになってしまった 気分が沈んだらとにかくうまいもん食えばいいんだよ! #ちとクラタロット
2021-06-26 00:07:10書きました。 良かったらどうぞ。 #ちとクラタロット | しんぺー #pixiv pixiv.net/novel/show.php…
2021-06-26 00:34:58終わりの挨拶、感想など
取り敢えず私の解釈を出したので企画としては終了のご挨拶をさせて頂きますわ 皆さんお疲れさまでした 今回も参加頂き有難うございました お腹が空いてる人はお腹を満たして、明日も生きていきましょう #ちとクラタロット
2021-06-25 23:41:49@tamagoyaki22471 お疲れ様です。よもやこんな展開になるとは、タロットって面白いですね。。。
2021-06-25 23:42:35@panda_piyopiyo お疲れさまです 最初はどうなることかと思いましたが、それぞれの味が出ながらも未来を生きる二人の姿が見えるタロットになったと思います いつもありがとうございます
2021-06-25 23:43:46@tamagoyaki22471 お疲れさまでした ちょうど昨日、寝不足でお腹空いているとまともに問題と向かい合えないって、逆を書いて納得しているところでした 食べ物に傾いた途端、参加の皆さんも明るくなったのがなんだか面白い回でした。また、よろしくお願いします
2021-06-25 23:46:07