マスター・オブ・パペッツ #9

ネオサイタマ電脳IRC空間 http://ninjaheads.hatenablog.jp/ 書籍版公式サイト http://ninjaslayer.jp/ ニンジャスレイヤー「はじめての皆さんへ」 http://togetter.com/li/73867
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ニンジャスレイヤーは輝く刃を打ち返す!マークスリーが切り込む!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは身を反らし、ヌンチャクを振る!「イヤーッ!」「イヤーッ!」マークスリーはカタナの背でヌンチャクを弾き、首を狙う!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは鎖を立てて受ける! 44

2021-07-12 23:50:07
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」マークスリーはステップを踏み、斬撃と刺突を畳み掛ける!ニンジャスレイヤーはヌンチャクで捌いてゆく!後ずさる!マークスリーは攻め立てる!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは受ける!斬撃のひとつが肩をかすめる!「スウーッ……!フウーッ……!」 45

2021-07-12 23:51:41
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イィーヤヤヤヤヤヤ!」マークスリーは目にも留まらぬ刺突でニンジャスレイヤーの逃げ道を潰してゆく!ニンジャスレイヤーはヌンチャクで受け続ける!「スウーッ!フウーッ!」防戦一方!マークスリーは攻め立てる!ニンジャスレイヤーは受ける!カタナが切り裂く!「イヤーッ!」 46

2021-07-12 23:55:18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ニンジャスレイヤーの腿が裂けた。回避動作を先読みしたマークスリーの斬撃だった。「スウーッ……」ニンジャスレイヤーは膝をついた。「フウーッ……!」ニンジャスレイヤーはマークスリーを凝視していた。カイシャクを待つ者の表情ではなかった。マークスリーはカタナを繰り出す!「イヤーッ!」 47

2021-07-12 23:58:02
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「スウーッ!」ニンジャスレイヤーはヌンチャクを打ち振る!鎖が踊り、ヌンチャクが彼の腕に絡みついた。体力の、限界!マークスリーはニンジャスレイヤーの胸を切り裂く。血飛沫が上がる。致命傷ではない!マークスリーは身体を回し、背向けから目にも留まらぬ斬首斬撃を繰り出した!「イヤーッ!」48

2021-07-13 00:00:50
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

斬撃が、膝立ち状態のニンジャスレイヤーの首に吸い込まれた。「……フウーッ……!」ニンジャスレイヤーはジゴクめいて息を吐き、マークスリーを見上げた。ニンジャスレイヤーは首を傾け、マークスリーの刃を、メンポの頬と肩で挟み込んで、止めていた。列車は無慈悲に次の駅を発車した。 49

2021-07-13 00:03:04
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

マークスリーはカタナを引こうとした。カタナを引けば首が落ちる。あるいはプラズマで焼き切る。赤黒の装束が焦げ、黒い煙が立ち上る。だがカタナは動かなかった。「スウーッ……フウーッ」ヌンチャクの鎖を絡ませ、だらりと垂れていた左腕に、黒炎が流れ込む。マークスリーはカタナに力を込める。 50

2021-07-13 00:06:58
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

押し込み……果たせず……そして引いた。引いた瞬間、ニンジャスレイヤーの首の力が失せた。マークスリーがカタナを戻す勢いが余った。彼は怯んだ。ニンジャスレイヤーの左腕が不自然に捻れていた。捻れているのではない。巻き付く鎖が燃えながら装束に溶けていくのだ……!「イヤーッ!」 51

2021-07-13 00:09:41
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

ゆっくり進む泥めいた時間の中、マークスリーはニンジャスレイヤーの左拳が螺旋を描きながら己の脇腹に突き刺さる瞬間を味わわされていた。衝撃波がバイオホムンクルス身体を駆け抜け、チャドー満ちたるミトコンドリアを、筋組織を破壊した。嘔吐を堪えながら、彼は訝しんだ。ヌンチャクは何処に。 52

2021-07-13 00:13:01
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

嗚呼。ヌンチャクは獣の中にある。拳となって、カラテとなって、今、マークスリーに打ち込まれている。ニンジャスレイヤーは膝立ち状態から身体を上に持ち上げ、そのまま、拳を上に突き上げた。「見えたぞ。貴様の剣が」ニンジャスレイヤーの思念が、マークスリーのニューロンに流れ込んだ。 53

2021-07-13 00:14:55
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

気がつくと、マークスリーはタケバミ駅の上空から、ニンジャスレイヤーを見下ろしていた。「イヤーッ!」「グワーッ!」お互いの叫びが遅れて聞こえてきた。一瞬後、マークスリーは事態を認識した。ニンジャスレイヤーはマークスリーを殴り抜け、空中に打ち上げていた。そして……! 54

2021-07-13 00:16:57
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR

「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは列車上で身を沈め、そして跳んだ。空中のマークスリーに最後のカラテを決める為に。マークスリーはカタナを握りしめていた。然り。空中において彼はまだ得物を手放していなかった。意識を超えた、生存本能、あるいは勝利への執念が、彼にカタナを握らせていた。 55

2021-07-13 00:19:23