自民党っていつのまに変質したの？

Shin Hori @ShinHori1

「近年、自民は変質してネオリベ政党になった」と言われるが、なぜか。 まず産業構造自体が大きく変わったことがある。 もう一つは、大都市中心に、金融資産や不動産価格等の恩恵を受ける一部の「上級中間層」というべき層が出てきたので、その意識が自民（さらには維新）に反映していることもある →

Shin Hori @ShinHori1

→ だが自民が「変質した」という言い方は実は正確ではない。 自民はもともと事業者や資産家の方を向いた政党であり、それは今も変わっていない。 変わったとすれば、それは事業者（産業構造）と資産家の中身の方が時代と共に変わったのであって、自民はその変化を反映してるだけである。 →

Shin Hori @ShinHori1

→ 小泉元総理や竹中平蔵氏がこの種の変質の象徴になっており、私も非難に便乗することがよくあるが、正直にいうと、この2人は原因というよりも、もっと大きな深い変化の結果というべきではないかと思う。 誤解されると困るが、例えば民営化や雇用流動化等を叫んだのは、別に竹中平蔵氏が最初ではない

Shin Hori @ShinHori1

→ 「竹中平蔵は左右から叩かれてるのに、なぜ起用されるのか」という疑問をよく聞くが、答えは簡単で、現に一定数の人々から支持されてるからである。 別に大富豪や経団連だけが竹中氏を支持してるわけではない。 そこそこ株価や不動産等の資産の恩恵を受けている中間層が竹中氏を支持し続けるのだ

Shin Hori @ShinHori1

→ 「自民（政治保守）はネオリベと縁を切れないのか」と問うのは無意味である。 日本の戦後の政治保守の出発点は、「共産主義に対抗して資本主義を保守する」という意味での「保守」である。 資本主義を増進強化させる方向に動くのが自民党だから、現状もなるべくしてそうなったというほかない。

Shin Hori @ShinHori1

→ 時々、若い人が「自民は(賛否は別として)単なる資本主義推進の政党であり、経済改革を進めるのだから、別に保守ではないのでは？」と不思議に思うことがあるが、これは、もともと戦後日本政治の「保守」が「共産主義に対抗して資本主義を『保守』する」という意味だったことを知らないからである。

Shin Hori @ShinHori1

→ 「保守」という概念の本来の意味からいうと、資本主義の急激な発展に対しても待ったをかけるのが「保守」のはずのように思えるだろうが、資産家や事業者に支えられた日本の政治保守＝自民は、共産主義を阻止する発想はあっても、資本主義を阻止する発想などあるわけがないのである。

Shin Hori @ShinHori1

→ より正確にいうと、戦後ずっと「共産主義」を共通の敵として、「資本主義」を守ることと「日本の伝統（っぽいもの）」を守ることが一体で「保守」として意識されてきたのである。 そして前者が発展するにつれ、後者の方は次第に解体・変質したのだが、もちろん自民にはそれを止める論理はない。