未来少年コナンのレプカのシリアス且つ人間臭いキャラクターは宮崎駿と大塚康生の鬩ぎ合いによって生まれたものだった。

ゾルゲ市蔵 @zolge1

未来少年コナン。レプカの宮崎＆大塚セッション感というのがあると思う。ラナは宮崎駿の領分だし、ダイスはその逆である。レプカはその間にあって、シリアスに持っていきたい宮崎駿と、誰にでも人間味を見出そうとする大塚康生のせめぎあいのようなものが楽しめる。家弓家正の名演も忘れがたい。 pic.twitter.com/XflRxGCuxZ

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この「宮崎＆大塚」のせめぎあいの果てに生まれた「未来少年コナン」のレプカの絶妙なシーンの一つが、「逃げるレプカのトランクの中身」だったんだろうなと。 ＞RT pic.twitter.com/rAsZKnqrIB

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このシーン、いよいちよ追い詰められたレプカが、インダストリアの三角島から逃げ出すシーン。その際にトランクに入れていたのは、「生活雑貨」の数々。 こういう時独裁者のトランクに入っているものと言えば、札束や宝石で、要は「その人物の最後の寄す処」なのだが、

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レプカにとっては、それは「失われた科学文明」なのな。もう持っててもそれを維持することも難しい。電池が切れれば懐中電灯は使えない。歯ブラシはあっても水が手に入るかもわからない。なのに最後まですがり続けている。

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そのこっけいさと、愚かさと、哀れさと、そこまで追い詰められてなお捨てられない「業」とも言えるものが、あのワンシーンに入ってた気がするのな。 そして太陽エネルギーの叡智がこの後見せられるも、事前にレプカのこの姿を見ていた視聴者は、それを封じるラオ博士の言葉に説得力を感じるのよ。 pic.twitter.com/iyoqh28xEb

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