新型コロナウイルスとコウモリの関係に関する3つの論文・記事

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2021-09-20 00:00:01
influenzer @influenzer3

●東南アジアでコウモリ由来コロナウイルスのspilloverによる感染が年間40万人発生している可能性 →サイエンス誌の記事です。 件名を論じたプレプリントを取り上げています。

2021-09-20 19:40:54
influenzer @influenzer3

23種のコウモリの生息地と人の居住地の地図を重ね合わせ、次のパンデミックウイルスの発生リスクの高い地域を特定したというものです。 血清学的検討により、東南アジアでコウモリからのspilloverによる感染が年間40万人発生しているとも述べています。

2021-09-20 19:40:55
influenzer @influenzer3

毎年40万人という数値自体の正確さには多いに議論があるようですが、従来考えられているよりも、人類はコウモリと接点を持っている点ではコンセンサスは得られそうです。

2021-09-20 19:40:55
influenzer @influenzer3

数世紀にわたり、継続的にコウモリからヒトへ類縁種が一定数感染しつづけてきたと仮定すれば、パンデミックの初期にアジアで犠牲者が少ない謎理由として指摘されたfactor Xの一端を担っている可能性も想定できそうです。

2021-09-20 19:40:55
influenzer @influenzer3

SARS-like viruses may jump from animals to people hundreds of thousands of times a year science.org/content/articl…

2021-09-20 19:40:56
influenzer @influenzer3

------ ・過去20年で世界流行した新種のコロナウイルスは2種しかない。2003年にSARSのアウトブレイクを起こしたSARS-CoVと、COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2である。

2021-09-20 19:40:56
influenzer @influenzer3

しかし、これはコウモリ由来の関連ウイルスによる多くの感知されていない感染症の氷山の一角を見ているに過ぎないかもしれない、とこの論文は主張している。

2021-09-20 19:40:56
influenzer @influenzer3

昨日(9/14)発表されたプレプリントで、研究者らは毎年平均40万人がSARS関連コロナウイルスに感染している可能性があるが、これらの感染は(in spillovers)検出可能なアウトブレイクまでには至らなかったのだろうと推定している。

2021-09-20 19:40:57
influenzer @influenzer3

・この数字自体には十分に注意する必要がある(comes with big caveats)が、「我々は動物由来の病原体の人間への感染(zoonotic spillover)がどの程度の頻度で起こっているのかをほとんど知らない、という事の科学界全体への警鐘ととらえるべきだ(It should be eye-opening)」と、

2021-09-20 19:40:57
influenzer @influenzer3

Saskatchewan大のAngela Rasmussen氏は述べた。我々は態度を改める必要がある。「そうしなければ、我々はその脅威をひどく過小評価してしまうからです」とも述べた。

2021-09-20 19:40:57
influenzer @influenzer3

・Peter Daszak氏とLinfa Wang氏らの研究チームは、SARS-CoVやSARS-CoV-2を含むSARS関連コロナウイルスを保有している事が分かっている23種のコウモリの生息地の詳細な地図を作成した。

2021-09-20 19:40:58
influenzer @influenzer3

その後、それを人間の居住区データに重ねる事で感染症が起こり得る危険地域(potential infection hot spots)を特定した。彼等はspilloverが起こりうるエリアに5億人近くが生活している事を発見した。インド北部、ネパール、ミャンマー、東南アジア地域のほとんどが含まれていた。

2021-09-20 19:40:58
influenzer @influenzer3

感染リスクが最も高い地域は、中国南部、ベトナム、カンボジア、ジャワ島などのインドネシアの島々だった(図参照)。 pic.twitter.com/xloFl3KrFg

2021-09-20 19:40:59
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influenzer @influenzer3

・「これは次のSARSあるいはCOVID様ウイルスが地球上のどこで発生する可能性が高いかを示す詳細な解析です」とDaszak氏は述べた。この地図は高リスク地域での行動変容によりspilloverの可能性を減少させる努力や、サーベイランスを行う事で新たなアウトブレイクを早期に探知する有用な指標になりうる。

2021-09-20 19:40:59
influenzer @influenzer3

SARS-CoV-2は研究所由来ではなく、自然界からやってきたものだと考えているDaszak氏は、この地図はウイルスの起源(natural origin)を見つける手がかりにもなるはずだと述べた。

2021-09-20 19:41:00
influenzer @influenzer3

・しかし研究者らはさらに一歩踏み込んでいたのだ。COVID--19発生以前に行われた小規模サーベイランスで、東南アジアの一部の人々がSARS関連コロナウイルスに対する抗体を持っている事が分かった。

2021-09-20 19:41:00
influenzer @influenzer3

これらのデータを人々がコウモリに接触する頻度および抗体の血中持続期間を組み合わせ、研究者らはこの地域で年間におよそ40万人の検出できていないコロナウイルス感染が起こっていると計算したのだ。

2021-09-20 19:41:00
influenzer @influenzer3

・Daszak氏は、コウモリと人間との関わりは人々が考えているよりもはるかに一般的だ( much more common)と述べた。「そこに住んでいるだけで曝露されていると言っていいのです。人々は風雨を避けるために洞窟に入っているし、洞窟からグアノ(糞石)を取ったりコウモリを捕まえて食べたりしています」。

2021-09-20 19:41:01
influenzer @influenzer3

論文内では、野生動物の売買に従事している人数については言及せず、一方でコウモリ由来のウイルスが他の動物に感染し、そこから間接的に感染しうる可能性について指摘している。

2021-09-20 19:41:01
influenzer @influenzer3

・ Rasmussen氏は述べた。「年間40万人という数は多いと感じられるかもしれない。しかし、数億匹のコウモリと約5億人の人々が存在する地域である事を考えると、そうとも言えない」。しかし、信頼区間は100万人から3500万人以上と大きい。

2021-09-20 19:41:01
influenzer @influenzer3

ウイルス学者のVincent Munster氏によると、モデルの信頼性は入力されたデータの質により良くも悪くもなると言う。抗体データはわずか数千人分であり、使用されているアッセイも偽陽性が多い点が問題だと述べた。

2021-09-20 19:41:02
influenzer @influenzer3

・疫学者のDavid Fisman氏は「血清の抗体陽性率の推定が大きくはずれるならば、論旨全体が崩壊すると思う」と述べ、このモデルを「根拠が弱い(shaky)」と呼んだ。「真実味にかける(doesn’t ring true)」と。「(これが真実なら)狂犬病やニパウイルスのように一定の頻度でspilloverが見られるはずだ」。

2021-09-20 19:41:02
influenzer @influenzer3

・しかし、Rasmussen氏は、ウイルスが人間に十分適応できていないためにヒト感染が起こってもその後の感染連鎖につながらず、多くの感染が見逃されるのかもしれない、と主張している。

2021-09-20 19:41:02
influenzer @influenzer3

他者に感染性を持つのに十分な細胞数に感染できないかもしれないし、人の免疫機構から逃避できないかもしれない。運よく、ウイルスが拡散したとしても小規模感染で収束してしまっているのかもしれない。 (続く)

2021-09-20 19:41:03
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