influenzer氏による解説「米国:パンデミックにより小児肥満の問題がより深刻化」

1
influenzer @influenzer3

権威を嫌う孤独な無名内科医www

influenzer @influenzer3

●米国:パンデミックにより小児肥満の問題がより深刻化している →2018年1月から2020年11月の期間の、2-19歳の未成年のBMIデータ250万件を検討したものです。

2021-09-25 19:47:41
influenzer @influenzer3

米国では小児の6人に1人以上が肥満であり、長期的な健康リスクと認識されていますが、これがパンデミックでより悪化しているという結論になっています。

2021-09-25 19:47:41
influenzer @influenzer3

BMIの変化率(per month)はパンデミック期間で増加しており、全体で約2倍に。 その変化は低年齢(11歳未満)およびパンデミック前に過体重以上だった群で大きかったという結果です。 体重増加の要因が家庭内環境にある事を示唆する結果と読めそうです。

2021-09-25 19:47:42
influenzer @influenzer3

人種差もあるのではと推測しますが、本文内に記載はありません(多分)。 肥満は成人COVID-19の既知の重症化因子でもあるので、小児でもそうであると推測すれば、短期的にも過体重への速やかな対策が重要でしょう。

2021-09-25 19:47:42
influenzer @influenzer3

以前より欧米とアジアではCOVID-19の影響が異なり、そのfactor Xが何かが議論されているわけですが、欧米の高い肥満度だけでもかなり説明可能なのかもしれません。

2021-09-25 19:47:42
influenzer @influenzer3

Longitudinal Trends in Body Mass Index Before and During the COVID-19 Pandemic Among Persons Aged 2–19 Years — United States, 2018–2020 cdc.gov/mmwr/volumes/7…

2021-09-25 19:47:43
influenzer @influenzer3

----- ・肥満は米国における深刻な健康問題である。子供の6人に1人以上が肥満であり、長期的な健康への影響が懸念されている。

2021-09-25 19:47:43
influenzer @influenzer3

・COVID-19パンデミックの期間、青少年は学校にいる時間が減少する一方で、肥満のリスク因子のある家庭で生活する時間が長くなった。それにより、収入や食事その他の健康に関連する社会的因子により、さらに悪化している可能性がある。

2021-09-25 19:47:44
influenzer @influenzer3

その結果として、青少年は、ストレス増大、不規則な食生活、栄養価の高い食事の減少、テレビ視聴時間の増加、身体活動量の減少など、体重増加を加速させる環境にあった可能性もある。

2021-09-25 19:47:44
influenzer @influenzer3

・CDCは、IQVIAのAmbulatory Electronic Medical Recordsデータベースを用い、2-19歳の432,302人におけるBMIの経時的変化を、パンデミック前とパンデミック時(それぞれ2018/1/1- 2020/2/29、2020/3/1- 2020/11/30)で比較した。対象者はそれぞれの期間に少なくとも1回のBMI測定があるものとした。

2021-09-25 19:47:44
influenzer @influenzer3

・本コホートには2-19歳の432,302人の対象者による、合計250万回のBMI測定データが用いられた。このうち、50.7%が男性、65.7%が白人であった。居住区は米国南部45.7%、中西部21.2%、西部19.0%、北東部14.0%だった。

2021-09-25 19:47:45
influenzer @influenzer3

・線形混合効果回帰モデルを用いて、COVID-19パンデミック前とパンデミック時におけるBMIの月平均変化率の違いを調べた。 ・パンデミック前とパンデミック時の期間で、BMI上昇率は0.052/月(0.051- 0.052)から0.100/月( 0.098- 0.101)へと約2倍(1.93, 1.90- 1.96)になっていた。

2021-09-25 19:47:45
influenzer @influenzer3

・BMI値が低体重以外のすべての群で、パンデミック時にBMI値の変化率が大幅に増加した。過体重、中程度肥満、高度肥満では、パンデミック前と比較して、BMI変化率は2倍以上になっていた(それぞれ2.13、2.34、2.00)。標準体重の人のBMI変化率も、パンデミック時に0.03/月増加していた(1.78倍)。

2021-09-25 19:47:46
influenzer @influenzer3

・年齢層別では、6-11歳でのBMI変化率の増加が最も大きく(0.09/月)、パンデミック前と比較した変化率は2.50倍だった。BMI区分毎のBMI変化率の差は、3-5歳と6-11歳の子供で大きくなっていた。

2021-09-25 19:47:46
influenzer @influenzer3

・これらの結果は、パンデミック期間中およびその後の体重増加を予防するための取り組みが重要である事を示している。

2021-09-25 19:47:46
influenzer @influenzer3

これには、医療従事者によるBMIや安全な食事、健康に関連する因子のスクリーニングや、エビデンスに基づいた小児体重管理プログラムや食料支援、州や地域、学校による健康的食事や身体活動、慢性疾患予防への取り組みが含まれている。 -----

2021-09-25 19:47:47
influenzer @influenzer3

・年齢層別、肥満度別のBMIの変化 上段は左から3-5歳、6-11歳。 下段は左から12-17歳、18-20歳です。 肥満度は下から低体重、標準体重、過体重、中等度肥満、高度肥満の5段階に分けて、BMIの経時的変化を示しています。

2021-09-25 19:47:47
influenzer @influenzer3

パンデミックの期間のBMI増加率が、低年齢ほど、かつBMIが高い群ほど大きくなっています。 いずれも、肥満は家庭内での影響を強く受けることを示唆しているのかもしれません。 pic.twitter.com/sgvDRcTY0A

2021-09-25 19:47:48
拡大