すいこばなし好漢紹介【あだ名解説編】

梁山泊の好漢にもれなくついている、あだ名の意味を解説します。 10.20完了!
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すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

錦毛虎(燕順)…毛並みのいい虎。清風山のお頭。原典の山賊頭領で一番親分らしいと思う。弟分に王英と鄭天寿という曲者揃い。 錦豹子(楊林)…立派な風采のこと。割に北水だと地味なキャラかもしれない。ただ、原典だと異様にタフで使い勝手が良く、斥候になったり、皆が死ぬ病気で一人生還したりする。

2021-10-03 17:47:02
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

轟天雷(凌振)…大砲の威力を讃えた。火薬入りの大砲は明代なので、彼一人だけ宋代のテクノロジーを凌駕している。ずるい。北水の彼は火薬入り大砲を作るところから。 神算子(蔣敬)…そろばん名人。黄門山第二の頭領。計算名人は梁山泊でもレアなスキルなので重宝しただろう。科挙に落ちた過去がある。

2021-10-04 07:29:41
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

小温侯(呂方)…小さい呂布。呂布といえば三国志の豪傑。方天戟使いだが、三國志の頃は方天戟は無いよ。赤兎馬や貂蝉など彼を彩る要素もあったら良かったね。 賽仁貴(郭盛)…薛仁貴もどき。薛仁貴は、唐代の名将で彼も方天戟使い。元々農民が軍人になった豪傑。水滸伝には古の名将もどきが何人も出る。

2021-10-04 07:29:42
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

神医(安道全)…神の腕をもつ医者。原典は李巧奴って女の子と仲良し。ブチギレた張順に、女の子を惨殺され殺人者安道全とダイイングメッセージを残された。堪らんな。 紫髯伯(皇甫端)…紫髭の馬を見る達人。伯楽は名馬判別人のレジェンドのこと。原典は一番最後に仲間入り。出番もなし。もったいない…

2021-10-05 18:19:06
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矮脚虎(王英)…足の短い虎。公式スケベ。清風山で攫った悪役の女房に惚れたが、宋江が逃した。なおその女房の方が悪人で恩を仇で返されまくる展開は様式美。 一丈青(扈三娘)…謎のあだ名。一丈の入れ墨があるとも、一丈青と呼ばれる女頭領のあだ名を借りたとも諸説ある。雰囲気系のあだ名ってことで。

2021-10-05 18:19:07
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

喪門神(鮑旭)…死神。原典鮑旭は更生する余地がない陰気な死神。李逵ちゃんの命知らず部隊の副官。項充と李袞が盾で守りながら特攻する。怖すぎるな。 混世魔王(樊瑞)…この世を騒がせる魔王。原典は妖術使いなので。他にも流星鎚という飛び道具も使いこなす。公孫勝を師にする展開は原典オマージュ。

2021-10-06 18:33:28
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

毛頭星(孔明)…昴のこと。凶星。名前だけ諸葛亮孔明リスペクト兄弟。白虎山という山に孔亮と立て篭もる。呼延灼に行間で負けるお察し兄弟。 独火星(孔亮)…火星のこと。戦の星。武芸の師匠は宋江というお察し兄弟。出番は二竜山に攻めてきた呼延灼への援軍を、梁山泊にお願いしに行くところくらい。

2021-10-06 18:33:29
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

八臂哪吒(項充)…哪吒よりもすごい奴。哪吒は三面六臂の術を使うが、それよりも二本腕が多い。そんだけの飛刀の達人ということだろう。スピンオフとかで厚遇されやすい。 飛天大聖(李袞)…孫悟空のこと。樊瑞・項充と併せて最遊記トリオ。なお、混世魔王のみ最初の敵役であまり強くない。なんで首領?

2021-10-08 07:47:48
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

玉臂匠(金大堅)…印鑑名人。出番は宋江救出のための印鑑作成だが、致命的なミスをする。蔡京の子供に対して恭しすぎるデザインにしちゃった。誰のミス? 鉄笛仙(馬麟)…笛吹き名人。クールなあだ名だが、原典だと凶悪な顔って余計な設定がある。そんな顔で鉄笛吹いても映えないからイケメンにしよう。

2021-10-08 07:47:48
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

出洞蛟(童威)…長江に出没する蛟。水中に住む妖怪のこと。原典だと台詞もあるか危ういニコイチ兄弟。李俊のお供に暹羅国の大臣になれて良かったな。 翻江蜃(童猛)…長江の大蛤。蜃気楼を見せるという妖怪。李俊は彼ら以外に、費保、上青、狄成、倪雲の四兄弟も抱えている。大所帯な水軍である。

2021-10-09 17:48:46
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

玉旛竿(孟康)…玉の旗竿。色白でのっぽだったので。原典だと阮小二の代わりに船大工。飲馬川の裴宣や鄧飛とも特に絡まなくなる。つまらん。 通臂猿(侯健)…テナガザル。腕が長かったので。仕立て屋や間諜では特に役立つことはなかっただろう。敏捷だったり木登りが得意だったりしなかったのだろうか。

2021-10-09 17:48:46
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

跳澗虎(陳達)…川を飛び越える虎。跳躍力自慢なので。挿翅虎と被った。少華山には虎と蛇がいるが、原典第一回で洪信をビビらせたのも虎と蛇。偶然の一致か? 白花蛇(楊春)…毒蛇。色白で血の気のない顔をしていたので。創作では図ったように無口キャラになりがち。陽気な楊春ってのは想像できんよな。

2021-10-10 11:39:54
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

白面郎君(鄭天寿)…色白イケメン。原典でもイケメン銀細工師。なおイケメンなだけで活躍は大してしない。イケメンの機会損失である。所により、女装させたりするところも。 九尾亀(陶宗旺)…伝説の霊獣。多芸さを讃えるあだ名。畑作りとか石積みとか確かに多芸。特に石積みは梁山泊の最終兵器である。

2021-10-10 11:39:55
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

鉄扇子(宋清)…鉄扇を使うので。原典だと梁山泊の宴会担当。絶対に命懸けな仕事。鉄の扇子は重いから役立たずという意味もあるらしいが、役立たずは宴会部長なんてできない。 鉄叫子(楽和)…叫子は喉の中に入れる笛。めっちゃいい声で歌の名手なので。原典だと皇后のお兄ちゃんに養われ悠々自適に。

2021-10-11 07:32:26
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

花項虎(龔旺)…刺青を入れた虎。全身に虎の刺青があるので。史進とペアになれるかも。飛槍の名手だが、登場時期が遅いから活躍場面は皆無。 中箭虎(丁得孫)…矢に当たった虎。あばた面なので。杜興とペアになれるのか?飛叉の名手で、一本しかない武器をぶん投げる。投げた後は丸腰になるが果たして。

2021-10-11 07:32:26
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

小遮攔(穆春)…小さい遮るものなし。どれくらいから遮られるのだろうか。水滸伝における、かませ犬の達人。彼ほど引き立て役にふさわしい男はそうはいない。 操刀鬼(曹正)…包丁使いの名手。鬼はお化けって意味。ソーセージばかり作ってると思いきや、そんな事ない。楊志に食い逃げされたことがある。

2021-10-12 19:01:16
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

雲裏金剛(宋万)…でかい仁王様。宋万もでかいので。杜遷とセットで梁山泊の金剛力士といっていい。王倫政権は杜遷、宋万だったのに、いつのまにか宋万、杜遷になってるのはなぜ? 摸着天(杜遷)…天に手が届くノッポ。彼もでかいので。いつの間にか宋万に席次を抜かれた。宋万共々、デカイだけが特徴。

2021-10-12 19:01:17
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病大虫(薛永)…病気の虎。虎勝りとも。原典は薬より武術の方が得意。誰かと組むこともあまり無く、存在を忘れられがち。 金眼彪(施恩)…金目の子虎。彪とは、虎の子に一匹まじっているという獰猛な小虎。原典は典獄(牢屋の主)の道楽息子。交易所をぶん取られ泣きついたのが武松だからえらい事になる。

2021-10-13 07:51:38
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打虎将(李忠)…虎を倒した男。経歴詐称では無い、はず。史進の師匠だったり、桃花山頭領で呼延灼に引き分けるなど、ヘタレなりに中々のガッツを見せる。 小覇王(周通)…小さい項羽。あだ名負け好漢ワースト3に入る。呼延灼の馬を盗むなど、中々のやり手。李忠とのコンビもかませ犬として絶妙な人選。

2021-10-13 07:51:39
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金銭豹子(湯隆)…あばたの豹。鍛冶の顔のやけどがあばたっぽくなるから?鍛冶屋だが、鉄瓜鎚という武器の名手。原典だと徐寧の従兄弟。どういう縁だ? 鬼瞼児(杜興)…強面。原典だと元は商人で、商売のいざこざで殺人をしたがたまたま楊雄に助けられ、なんだかんだで李応の執事になった。不思議な縁。

2021-10-14 08:23:16
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

出林竜(鄒淵)…山賊の竜。登雲山という山の賊徒。孫立一族の遠い親戚。鄒潤とは兄弟ではなく、歳の変わらない叔父、甥。一気にややこしくなるから適当でいいよ。 独角竜(鄒潤)…瘤のある竜。でかい瘤があるので。頭突きが強いので、歩兵の乱戦で重宝したはず。瘤は兜よりも硬くないと役に立たんよな。

2021-10-14 08:23:17
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

旱地忽律(朱貴)…陸地の鰐。居酒屋担当の割には物騒なあだ名。人を見る目に定評がある、梁山泊入山窓口。実は弓も得意だったりする。 笑面虎(朱富)…笑う虎。いつもニコニコしてるけど、内心は腹黒い奴って意味もあったりする。随分だな。酒造りのスキルに定評がある。梁山泊なら密造酒を飲み放題だ。

2021-10-16 11:49:55
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

鉄臂膊(蔡福)…鉄腕。北京の処刑人で、腕力自慢だったので。盧俊義を死罪にする賄賂を李固からもらってウハウハだったが、柴進に脅されて、北京の命運を握ってしまった不運な牢役人。 一枝花(蔡慶)…鬢にお花を飾っていたので。キザな労役人だな。兄の心労を知ってか知らずか、どさくさで梁山泊入り。

2021-10-16 11:49:56
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

催命判官(李立)…地獄の裁判官。人を見る目があったので。割に李俊を兄貴分にしてしまうのは、魔が差していたのではなかろうか。 青眼虎(李雲)…青い眼の虎。目が青かったので。ヨーロッパ系の移民だったのかも。原典では下戸という設定があるが、欧米人でいうアルコールの効かない体質だったのかも。

2021-10-18 18:32:57
すいこばなし(北方水滸伝・楊令伝小噺集) @suikobanashi108

没面目(焦挺)…無愛想。コミュ障力士だったので。原典だと李逵ちゃんとエンカウントし、放り投げたのを気に入られて仲間入り。投げ技で仲間入りなのはさすが没面目。 石将軍(石勇)…民間伝承の悪神のこと。原典は単なる博打打ち。宋江に手紙を渡す所しか出番がない。だからキャラを盛り放題なのかも。

2021-10-18 18:32:58