電力不足 2021【EU】

Masatoshi Sato @MasatoshiSato8

【エネルギー価格高騰への対応：EU、電気・ガスの共同調達を検討（1日）】 （１）現状 欧州のエネルギー価格の高騰には終わりが見えない。 欧州の卸売では、週末にガスの価格が90ユーロ／MWhを超え、5週間で2倍となった。→ faz.net/aktuell/wirtsc…

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またガス価格の高騰は電力の卸売価格にも顕著な影響を及ぼしている。 エネルギー価格高騰の理由としては、世界的な景気回復によりガス需要が増大していることや石炭の市場価格が上昇していること、CO2証書調達コストの上昇の見込みに加えて最近では風力発電量が停滞していたことも指摘されている。→

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すでにエネルギー市場では「狂乱」が語られ、市場関係者らは高騰を個別要因で説明することを諦めている。→

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（２）各国の対応 EU各国政府は冬を目前に控え、雪崩のように押し寄せるコストから市民や企業を守ろうと試みている。 スペイン政府は電気に対する消費税を半減させた。スペインではドイツのようにkWhあたりの価格を長期的に固定する契約は珍しく、多くの場合、卸売価格の高騰がそのまま最終消費者に→

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転嫁されている。 また、生産税の減免やエネルギー税の減免で需要家の負担を減らすことも検討されている。 フランス政府も「黄色いベスト」運動の経験に加え、春に大統領選挙を控えているため、行動を起こすことを迫られている。 政府は10月1日に行われたガス料金の上限値の12.6%の引き上げは、→

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当面最後になると発表しており、4月までは、フランスの暖房費上昇は回避されるはずだとしている。 「ル・フィガロ」は、このガス料金規制は暖房シーズン終了後にガス卸売価格が再び下がることを想定して、消費者のコストを平滑化するものに過ぎず料金をカットするものではないと評している。これも、→

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野党や労働組合からはこの点が批判を受けている。 フランス政府は、異常な価格上昇に鑑み、市場介入の法的根拠があると考えている。 また、家庭用電気料金については、政府の計画によれば、年内は値上げせず、春までに最大4％までしか値上げしないという「料金規制」が設けられている。→

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その手段としては総額約40億ユーロの電力税の引き下げが検討されている。 また、ガス供給会社への支援や、約600万の低所得世帯への「エネルギークーポン」支給も予定されている。現時点では1世帯100ユーロが検討されている。 イタリアやオランダも同様の補助金を出して価格高騰に対応している。→

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（３）EUレベルでの対応 フランスのルメール財務・経済大臣は、エネルギー価格の上昇に対するEU各国の対応を相互調整するよう要求している。 ルメール氏はこれまで、各国は「欧州レベルでの協議なしに」独自の対策を講じてきたと批判し、欧州委員会に対し、エネルギー価格の上昇に対する加盟国の個別→

Masatoshi Sato @MasatoshiSato8

対応をすべてリストアップし、それに基づいて、協調的な対応のための提案を提出するよう要求、ユーログループは4日の会合でそれを議論すべきであるとしている。 欧州委員会は1日、提案は様々な手段の「ツールボックス」になると発表したが、どのような手段が含まれるのかは明らかにしていない。→

Masatoshi Sato @MasatoshiSato8

ミシェル欧州理事会議長は、この問題を3週間後にブリュッセルで開催されるEU首脳会議の議題とすることを決定した。 スペインとイタリアは、EUレベルの協調行動のありかたとして新型コロナワクチンの調達のように、EU加盟国が共同でエネルギー供給企業との供給契約を結ぶという提案を行っている。→

Masatoshi Sato @MasatoshiSato8

またギリシャは、エネルギー購入のための新規のEU基金を提案したがドイツはこれを拒否している。 ルメール氏は、短期的には「これまでよりも踏み込んだ対応」を排除すべきではないとし、中期的には、自国のエネルギー供給を主に原子力で賄えるようにしなければならないと述べた。→

Masatoshi Sato @MasatoshiSato8

これは、いわゆるEUタクソノミー（持続可能な経済活動のEU独自基準）で、原子力を持続可能なエネルギー源に含めることを要求するものである。 また同氏は長期的には、EUはすべての外部供給者から独立しなければならないとし、エネルギー製品への減税についてはこれを拒否する立場を示している。

松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

ノルウェーの貯水池水位が過去10年間で最低水準、今冬の電力需給への影響が懸念される bloomberg.com/news/articles/… 今度は北欧が…

松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

ノルウェーTSO・StatnettのWebサイトでは水力発電所の貯水量が公表されています。1993年から2020年の最低値に近づいているではないか！ statnett.no/for-aktorer-i-… pic.twitter.com/JCntM3TXTy

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松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

直近一年で発生した主要国の需給逼迫事例です。ほぼすべての主要国で需給逼迫事案が発生しています。 pic.twitter.com/Wa7XwVTREC

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松尾 豪 Go Matsuo @gomatsuo

日韓：LNG長期契約により、需給逼迫は回避 中国：石炭不足と高需要で需給逼迫 インド：高需要で石炭不足 欧州：ガス価格高騰 ブラジル：主力の水力が渇水で出力減、LNGと隣国からの電力融通に依存 北欧：水力発電所の貯水量低下、過去最低水準に近づく 本当に世界同時多発的なエネルギー危機だな。。