第一回 #タワマン文学大賞【全宅ツイ公式】
- kuso_bukken
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めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに 雲隠れにし あづま籠かな (紫式部) 解説: 久しぶりに豊洲の新規分譲にめぐり逢って愛が長続きするタワマンか分からないうちに慌ただしく売り切れて雲の間に隠れてしまった月の如く東急不動産が完売御礼を新聞に出したよ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 14:45:46とやまなる 西新宿に 米屋あれば いでそよ人を 忘れやはする (大弐三位) 解説: 戸山公園から見える西新宿のタワーマンション最上階には再開発に与った米屋さんの地権者住戸があるそうですよ。そんな僥倖で有り余る富が転がり込む話、近所の人が忘れることなどありましょうか。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 16:17:3560/200の土地でさみしい 【解説】 地元の大半が住居系の建ぺい率60%容積率200%の土地でタワマンは無く建つ見込みもない。タワマンネタに参加してはみるものの、どこか寂しさを感じる。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 17:20:15やすらはで 寝なましものを 小夜更けて 暁までの 東雲見しかな (赤染衛門) 解説: 帰りが遅くなるならためらわずに寝てしまいましたものを。朝になっても貴方は帰ってこないからお待ちしているうちに朝陽がたち登る東雲の空をただずっと眺めてしまいました。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 17:28:55お台場に 両手の道も 遠ければ まだふみも見ず 虹の架け橋 (小式部内侍) 解説: お台場は遠い割に分譲マンションが少ないため、レインボーブリッジを渡ってまで反響を取ることは少ないですし、ましてやお手紙にある「こちらのマンションをお探しのお客様」など実在しませんよ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 17:40:46カランコロン 北の酒場や 妻恋し 花火を見下ろすタワマンの夏 (在原業平) 解説 タワマンを買った直後に単身赴任に。 荒んで場末のスナックに来ている。 夏はベランダで浴衣と下駄の音を楽しむ妻と並んで、花火を見下ろせて幸せだったのに。。 妻もそう思ってくれているだろうか。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 17:45:40鬼こめて 糶取る指値は はかるとも よに物上げの 関はゆるさじ (清少納言) 解説: 臨場感でブチ上げて鬼のような指値を通してやろうとあなた方物上げの方は考えるのでしょうが、私たちの決裁者がそれを許すことはないでしょうよ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 18:02:22今はただ 思ひ絶えなむ 北仲を 人づてならで 聞きたくもなし (左京大夫道雅) 解説: 上げ相場の今となっては手に入れることを諦めざるを得なかったザ・タワー横浜北仲を、あろうことか職場の部下が購入したそうだ。人伝にだって新居の話を耳に入れずに済む方法はないだろうか。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 18:16:30朝ぼらけ 鶴見の川霧 たえだえに あらはれわたる 足りぬ既成杭 (権中納言定頼) 解説: 鴨居のマンションがだんだんと傾いてきた頃、建て替え決議が通ることで住民たちに立ち込めた心の霧は徐々に晴れていき、やがて現れた既成杭を差し替えた三井不動産であったよ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 18:51:32恨みわび 吸気釜だに あるものを 則にくちなむ 名こそ惜しけれ (相模) 解説: 理事長の私を恨み悲しんで流す涙で、壊れてもいないバランス釜だって朽ちずに残っているのに、独裁国家と揶揄されたルールの噂によって朽ちてしまう私の功績が惜しいことですよ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 18:59:00もろともに あはれと思へ 千桜の 花よりほかに 知る人もなし (前大僧正行尊) 解説: 私がお前に親しみを感じるようにお前も私を懐かしく思っておくれ、千桜よ。あのとき買いそびれた者たちはきっと、割安だった坪単価ばかりで子どもたちを育んだ小学校のことなど知らないから。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 19:04:19春の夜の 夢ばかりなる 甲区にぞ かひなく立たむ 名こそ惜しけれ (周防内侍) 解説: 春の夜の夢のようにはかない区分所有なのに、登記簿謄本にまでつまらなくもいつまでもあなたの名前が残ってしまうことをとても残念に思いますよ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 19:16:01俺愛彼女結婚即子供産、夢見幸福家庭、決買都内高層住宅時私33歳。10年経過私年収1050万精鋭雇人。但、妻専業主婦昼母友高級昼食5000円重荷、隆通日能研学費10万毎月、家計火車。妻常文句私的年収、是妻友夫年収2500万。会社始首切、住宅貸金残25年、私只感絶望。欲何処道間違俺。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 20:15:41さびしさに 宿をたち出でて ながむれば いづこも同じ 受益権かな (良暹法師) 解説: あまりの寂しさにメンエスに行ってしまった。庵の外に出て辺りを物思いにふけりながら眺めてみると、どこもおなじような信託受益権のワンルームマンションであるなあ。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 19:44:03あらし吹く 中洲に燃ゆる 赤朽葉 三井管理の 錦なりけり (能因法師) 解説: 激しい風が吹き散らされ人工島に赤い落ち葉が乱れていたが、管理にお金の回っている三井のタワーマンションを見てご覧なさい。公開空地のきれいなその様を。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 19:37:32心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の佃屋 (三条院) 解説: 本心に反して思うに任せぬつらいサラリーマン生活…それでもこの世に生き永らることができたなら、その時はきっと恋しく思い出すに違いない。センチュリーパークタワーから見た今夜の美しい夜景を。 #タワマン文学大賞
2021-11-22 19:25:24月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ 我が身ひとつで 借入大にして (在タワ業平) タワマン高層階から見る月は地面からの眺めとはまるで違い天体望遠鏡を覗いたようにクッキリ見える。春に洗濯物を干すたび花粉を気にしていた以前とはもう違う。巨額の借金も団信があるので心配が無い。 #タワマン文学大賞
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