【ネタバレ注意】 #アナザーエデン 西方外典について シナリオディレクター・櫻田さんが語る色々なエピソード

「映画のよう」とも評された、アナザーエデン・西方外典「剣の唄と失楽の翼」について、シナリオディレクターの櫻田さんの連続tweetをまとめてみました。 シナリオチームでは、ゴミのように働けるのだわ!
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櫻田建 @wfs_sakurada

②夢見の扉について 今回は外典がらみのお話をしようと思いますが、まずは以下の画像をご覧ください。 リリース時からエアポートにNPC配置されているクレルヴォのセリフで、当時のDが書いたものです(当時、仲間キャラのNPC配置セリフは彼と私で分担していました)。 pic.twitter.com/FmiQO9u2aD

2021-04-26 23:26:35
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櫻田建 @wfs_sakurada

こちらは「加入済/キャラクエ1未クリア」用のセリフですが、ほとんどの方が知らないセリフなのではないでしょうか? 未来に到達した段階では多くの方が仲間にしておらず、キャラクエ1はエルジオン⇄廃道で終わってしまい、しかもメインストーリー上でエアポートを再訪することはないので……。

2021-04-26 23:26:35
櫻田建 @wfs_sakurada

夢見の扉を介して出逢ったキャラは、彼が言うように「不思議な力」で呼び出すことができます。 外典3〜4話でミストレアが仲間にいる際の分岐に、少々ロジックの飛躍を感じた方もいらっしゃると思うのですが、実はこちらの設定に準拠したものでした。

2021-04-26 23:26:35
櫻田建 @wfs_sakurada

未来が殺された際、リィカ以外の未来キャラがエイミたちと一緒に消えなかったのも、実は夢見の扉がらみの設定だったりします。 リィカの謎については、第3部で解ける……はず!(アルティマニア参照)なので、まだ先のことになるとは思いますが、気長にお待ちいただけると幸いです。

2021-04-26 23:26:36
櫻田建 @wfs_sakurada

ご無沙汰しております! グローバル版での西方外典完結に向けて、英中韓の三言語によるインタビューを掲載していただきました。 twitter.com/AnotherEdenRPG…

2021-07-13 16:56:21
Another Eden: The Cat Beyond Time and Space @AnotherEdenRPG

📖 Mythos "Song of Sword and Wings of Lost Paradise" Completion Special Interview 📖 We conducted an interview with Takeru Sakurada, in charge of story and direction. Check out what went on behind-the-scenes! 👉 en.another-eden.jp/mythos_intervi… pic.twitter.com/7RCE3Z5Xty

2021-07-13 11:00:15
櫻田建 @wfs_sakurada

快いお返事をいただけましたので、インタビューの日本語原文を掲載していこうと思います。 こちらのスレッドにまとめていこうと思いますが、かなりの長文なので、気長にお待ちいただけると幸いです。

2021-07-15 00:15:37
櫻田建 @wfs_sakurada

Q1: 自己紹介と櫻田さんのアナザーエデン開発チームでの役割を教えてください。 A1: メインストーリーを除くシナリオのディレクションと外伝・外典のシナリオ・演出を担当しています。

2021-07-15 00:15:37
櫻田建 @wfs_sakurada

近頃は後進がめきめき腕を上げてきてくれているので、手を離して見守る部分も多くなってきました。 私はチームでもかなりの古株になってきたので、凝り固まった固定観念で舵取りをしないよう気をつけています。

2021-07-15 00:15:37
櫻田建 @wfs_sakurada

Q2: 「剣の唄と失楽の翼」の連載がグローバル版でもいよいよ完結します。 グローバル版のユーザーからもストーリーへの反響がたくさんありましたが、日本での反響はいかがでしたか。

2021-07-15 00:17:58
櫻田建 @wfs_sakurada

A2: ありがたいことに、全体としては好意的に受け入れていただけたようです。 ただ、当然ながら話数ごとに波はありましたし、中には厳しいご意見もありました。 反響は良いものも悪いものもバランスよく受け止めつつ、次の企画に活かしていきたいと考えています。

2021-07-15 00:17:59
櫻田建 @wfs_sakurada

Q3: 今回初めての連載コンテンツでしたが、外典の企画はいつ頃から検討されていたのでしょうか。 A3: 一昨年の暮れにコラボや外伝がひと段落し、年明けから企画に着手しました。

2021-07-15 00:25:37
櫻田建 @wfs_sakurada

連載開始まで3ヶ月という究めてタイトなスケジュールだったので、チームには負担を強いてしまったと思います。 それでも高いクオリティで仕上げてくれた……だけに留まらず、自ら率先して追加素材等の作成を提案してくれた各セクションには頭が上がりません。

2021-07-15 00:25:38
櫻田建 @wfs_sakurada

Q4: 通常の外伝のストーリー執筆と比べて、困難な点はありましたか。 逆に、やりやすい点はありましたか。 A4: 困難な点と言うべきかは分かりませんが、常に次の話が気になるように区切る必要があるため、話数ごとのボリュームがまちまちになってしまうことには頭を悩ませました。

2021-07-15 00:38:54
櫻田建 @wfs_sakurada

全体としても、連載中にプレイされる方には「短すぎ」と感させてしまい、連載終了後にプレイされる方には「長すぎ」と感じさせてしまう危険性が高く、その塩梅は本当に難しかったです。

2021-07-15 00:38:54
櫻田建 @wfs_sakurada

また、「西方」という題材を扱うにあたって、(メインストーリーとしての)「東方」と比べられることは必定であり、連載中は戦々恐々とした気持ちで更新を続けていました。

2021-07-15 00:38:55
櫻田建 @wfs_sakurada

外典である以上、与えられる工数も当然メインストーリーと同じというわけにはいきませんし(セクションにもよりますが西方は東方の1/3程度の材料でできています)、その中でも最低限のボリューム感を担保するため、シナリオの物量で補わなくてはならなかったのが心残りです。

2021-07-15 00:38:55
櫻田建 @wfs_sakurada

その他にも、感染症によるスケジュール調整の影響で、出逢いのタイミングがどうしても想定と噛み合わなくなったり、立ちふさがった壁は枚挙に暇がありません。

2021-07-15 00:38:55
櫻田建 @wfs_sakurada

やりやすかった点は、1話ごとに反響をサーチできるので、次の話にある程度は反映させられたことです(もちろんn話公開時点でn+1話の実装はかなり進んでいるため、本当に「ある程度」ですが)。

2021-07-15 00:38:55
櫻田建 @wfs_sakurada

何にせよ、初となる連載型コンテンツだったので、良きにつけ悪しきにつけ様々な発見があったことは収穫でした。

2021-07-15 00:38:56
櫻田建 @wfs_sakurada

Q5: ストーリーの内容は最初から全て決まっていたのでしょうか? それとも連載が進行している間に決まった内容もあるのでしょうか。 A5: 次回予告は4月時点で一括収録が必要だったため、少なくともストーリーの外骨格については最初から決めていました。

2021-07-15 00:52:54
櫻田建 @wfs_sakurada

ただ、今回は普段の作り方とは違い、執筆に際して融通が利く余地を、珍しくかなり残していた方だと思います。 理由としては、連載コンテンツを最初から細部まで決めてしまうと、ただ小分けにしただけの間延びしたシナリオが出来上がってしまうかもしれない、と危惧したためです。

2021-07-15 00:52:55
櫻田建 @wfs_sakurada

どうせ連載形式にするなら、連載ならではのドライブ感がなくては意味がありません。 なので、お話のピークや発注に必要な設定を除いては、多くの部分を仮置き程度にした状態で執筆を始めました。

2021-07-15 00:52:55
櫻田建 @wfs_sakurada

例えば「セゼ」というキャラクターはアート班の没イラストから生まれた存在で、プロット段階では影も形もなかったエピソードをアドリブでシナリオに組み込みました。 また、例の裁判シーンも「裁判をやる!」とだけ決めてあって、流れ自体は完全にキャラクターの感情に任せて書き上げた部分です。

2021-07-15 00:52:55
櫻田建 @wfs_sakurada

※※※※※※※※※※※※※※※ 半分掲載したので、一旦ここで区切ろうと思います。 途中で脱字を見つけてしまいましたが、消して上げなおすほどでもなさそうですし、ご容赦いただけると幸いです。 では、続きはまた後ほど。 ※※※※※※※※※※※※※※※

2021-07-15 00:58:04