ソ連軍の最貧前線「片足の闘将」ルーキン中将

のりっく＠泡沫戦史研究所（マスコミに惑わされずマスク・手洗い・うがいで防衛！） @noricksakurai

ソ連軍のルーキン中将の経歴がラスカン風味満載だった。1940年6月からシベリア軍管区の第16軍司令官となり、41年5月第16軍とともにウクライナのシェペトフカ市に移動した。ところが部隊の一部しか到着せず、司令部スタッフも揃わないうちにとなり、シェペトフカ市を防衛することになてしまった。

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ルーキン中将は周辺の部隊をかき集めて「ルーキン将軍作戦グループ」を編成してドイツ軍の進撃を1週間に渡って遅らせた。第16軍は途中から目的地をスモレンスクに変更されており、その後ルーキン中将もスモレンスクに向かった。

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ルーキン中将は7月3日にスモレンスクに到着したが、第16軍の部隊は輸送途中に他の軍に次々と引き抜かれており、スモレンスク周辺で掌握できたのは2個師団のみという状態だった。スモレンスクでも将軍はまたもやあり合わせの部隊をかき集めて防衛戦を指揮し、7月までドイツ軍の進撃を遅らせた。

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41年8月～9月は第20軍を指揮し、その後は第19軍を指揮した。9月30日ドイツ軍の「タイフーン作戦」でヴィヤズマ地区で第19軍、第20軍、第24軍、第32軍などが包囲されると包囲部隊の指揮を任され、10月14日に包囲突破戦を指揮し脱出の途中で足に重傷を負いドイツ軍の捕虜となった。

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ルーキン中将は右足切断、左足骨折、右腕が動かない重症だったが、捕虜収容所を生き抜き、ウラソフ将軍からの「ロシア解放軍」への再三の誘いを断り続けた。捕虜収容所を転々とし最後はヴュルツブルクの将校専用収容所から赤十字の収容所に移動したところでアメリカ軍によって解放されている。

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ロシア語Wiki ru.wikipedia.org/wiki/%D0%9B%D1… もっと詳しいルーキン中将 history.wikireading.ru/324780

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戦後は赤軍に復帰しましたが捕虜収容所で切断した足の傷が回復せず、1946年11月に病気のため退役し、1970年5月25日に亡くなりモスクワの墓地に埋葬されました。死後の1988年に「スモレンスク英雄都市の名誉市民」の称号と、1993年10月に「ロシア連邦英雄」の称号を授与されました。