YS-11が中止したのは最悪のタイミングであった

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salamann @salamann

YS-11が中止したのは最悪のタイミングであった、という話が面白かった。

2009-12-14 16:05:15
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

もうしばらく作ってたら黒字化したよな。ぜんぶ社会党のせいだ・・・RT @salamann: YS-11が中止したのは最悪のタイミングであった、という話が面白かった。

2009-12-14 16:08:07
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

@ohnuki_tsuyoshi 確か日本航空機製造(特殊法人)の赤字補填のため、自民党から後にC-1となる自衛隊向け輸送機を開発させるという話が出て、社会党が反対。その中で政争の具となって、日本航空機製造は解散、YS-11は中止になったんでしたっけね。

2009-12-14 16:51:49
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

ちょっと違うな。うろ覚えで書いてはいけない。日本航空機製造(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E8%A3%BD%E9%80%A0

2009-12-14 16:57:19
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

もちろんWikipediaを信用しきってもいけないしなあ。

2009-12-14 16:57:51
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

@ShinyaMatsuura C-1は日航製が設計し、製造を川崎重工が引き継いだと記憶しています。もちろん日航製自身の寄せ集め無責任体質とコスト管理不足など問題は山積だったのですが、膿を出して体質改善するのではなく「事業仕分け」でバッサリ切られてしまった。

2009-12-14 17:00:22
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

国として徹底して航空産業を育成するという腰が定まっていなかったこと(エアバスとは対照的)、日航製が官と民の悪いところを合わせた無責任体制になってしまったこと、そしてなによりも「旅客機を売ることはサービスも含めて売ること」というのが分かるのが遅かったこと…ということなのだろう。

2009-12-14 17:01:46
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

個人的には赤澤璋一さんが、頑張りすぎてオールジャパン体制を作ってしまったのがまずかったという気もする。アンカーテナンシー方式で、三菱と川崎あたりに競争させていたらどうなっただろうか(そんな金、当時の日本でどこから出るんだという疑問はあるが)。

2009-12-14 17:05:15
salamann @salamann

@ohnuki_tsuyoshi あの値段では黒字化は500機程度売らないと駄目だったらしいですが、なんといっても一番損失がでかいところでプロジェクトをやめた、というのが大きいようです。イニシャルコストを調達という形でまかなうということを勧めていました。

2009-12-14 17:06:09
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

赤澤さんは会って話を聞きたかったけれど、生前にお会いする機会はなかった。

2009-12-14 17:06:45
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

@ohnuki_tsuyoshi 要約するとそういうことになりますねえ。

2009-12-14 17:07:09
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

以下はちょっとした秘話(ロフトプラスワンでは話しているけれど)。YS-11のアイデアそのものは赤澤さん(通産省)ではなく、井上赳夫さん(運輸省)がオリジナル。戦後アメリカでDC-3が地方路線を飛んでいるのを見た井上さんが「DC-3の後継機なら売れる」と考えたのがきっかけ。

2009-12-14 17:09:26
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

@ShinyaMatsuura 技術屋集団は戦中に鍛え上げられたツワモノだったが、経営陣は大企業の出向と天下りで、投下資本の回収には長期間がかかり、顧客の意見を取り入れた改良やマイナーチェンジを経てようやく黒字化できるという基本すら理解していなかった。耳が痛いです。

2009-12-14 17:11:46
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

井上さんに赤澤さんが「おい、そのアイデアちょっとよこせ」といったのが、YS-11の始まりだったとか。この話は生前の井上さんから直接聞いた。ちなみに井上さんは、科技庁に出向して最初の科技庁ロケットの予算を取った人物でもある。

2009-12-14 17:12:04
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

井上さんが吹いた、という可能性も考えられるけれど、多分これが正しいと思う。井上さんはアイデアの塊で新しい発想が次々出てくるタイプだった。一方、遺した文章に見る赤澤さんは、新しい発想はないけれど、一つのことに徹底的に粘るタイプだったようだから。

2009-12-14 17:13:59
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

@salamann 借り入れではなく投資で資金調達しないといけないのは、インフラ事業に近いなあ。国鉄は新幹線を借金で建設したので、破綻してしまった。JR東海は増資せず借入で中央リニアを建設するので、本来最も効率が良いはずの東京大阪間一括開業ができず、名古屋で足踏みする。

2009-12-14 17:14:16
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

@ohnuki_tsuyoshi まあ、日本航空機輸送なんて関連会社はどう見ても、天下りを喰わすためだけの会社だしね。そんなもん作っている時点で、「YS-11でビジネスをする」ではなく、「YSをネタに甘い汁を吸う」という発想が見え見え。

2009-12-14 17:16:00
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

YS-11のあと日航製がジェット旅客機を検討していた時、ボーイングから「売れない小型旅客機の製造権を買わないか」というオファーが来たらしい。結局断ってしまったようだが、そのときの機種とは、なんと737。もし日本が生産ラインを買い取っていたらどうなっていたのだろう。

2009-12-14 17:17:09
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

@ShinyaMatsuura ロケットシス・・・いや、なんでもないです。

2009-12-14 17:17:56
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

@ohnuki_tsuyoshi どうだろう。ビーチがMU-300を買ってビーチジェットとして成功させたけれど、それと逆にサービス精神皆無の営業で、ダメにしちゃった可能性もあるかも。

2009-12-14 17:20:30
salamann @salamann

@ohnuki_tsuyoshi エアバスもボーイングも政府からのお金でイニシャルコストをまかない、WTOなどで双方ともに訴える、ということをやる中、日本はルールを守っている、という現状のようです。

2009-12-14 17:20:40
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

@ohnuki_tsuyoshi はっきり言おう。ロケットシステムな。あれは、確かにロケットを売っていく会社じゃなかった。株主構成からして、「とりあえず旨そうな話にいっちょ噛んでおくか」という発想が透けて見えていた。

2009-12-14 17:22:21
松浦晋也 @ShinyaMatsuura

頑張った人は、本当に頑張ったんだけどねえ>ロケットシステム

2009-12-14 17:26:19
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

航空ファンだか航空情報だかでYS-11の連載を組んだときに、この話が載っていました。ここ1年ぐらいの話なので、探せばすぐ見つかると思います。RT @tohkichi: へぇ。文献になってるのかな RT @ohnuki_tsuyoshi: YS-11のあと日航製がジェット旅客機を検

2009-12-14 17:27:02
大貫剛 @ohnuki_tsuyoshi

@ShinyaMatsuura 営業に加え、要求を咀嚼した改良、2度にわたるマイナーチェンジで近代的ジェット機として君臨し続けたのはボーイングの力量が大きいので、仮に日本が引き継いでもボーイングがA320のような機体を出してハイ終了、となっていた可能性は高いと思います。

2009-12-14 17:29:03