6年弱、父親から性的虐待を受け続けていた子が助かるまで

ぴ @J5R34s

その夜は、珍しく明るい将来を夢見ながら寝た。

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それから、中3までずっと行為は続いた。私はもう何も考えず、ただ友達と笑って、家で怒られて泣いての普通の生活をしていた。

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友達の誕生日のために、体調不良を押して学校に行った。給食中の放送で流すCDを持っていくため。それが終わってから保健室に行った。

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なぜ保健室に来たのか理由を聞かれた時、私は不意に色々思い出した。嫌な記憶がまざまざと思い浮かんだ。

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私に対しては優しかった父は、妹や弟に、私と違った対応をする。それが1番嫌だった。

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兄弟間差別が許せなかった。仮にも父親で、そんなことをしていいわけがないから。

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それを伝える上で、「どうして私にだけ父が優しいのか」を言う必要があって、保健室の先生に全てを話した。

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保健室の先生は話を真剣に受け止めてくれた。話し終わってからは一旦、教室で給食を食べた。

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昼からは、1番仲がいいということで、(先述の)友達も一緒に先生と話をした。

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友達は、私が保健室から帰ってこなかったこと、そして自分が先生に呼ばれたことで全てを察していた。そして、泣いてくれた。

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友達が泣いているところなんて1、2回しか見たことがなかった。今思えば無責任だが、その友達にずっと、重荷を背負わせていた。私自身がそんなに重いものと捉えていなかったのだが、

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友達は違った。ずっと、この問題に介入するべきか、しないべきかを考えていたそうだ。親とも話し合っていたという。

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私も泣いて、「ごめん」と謝りあった。友達は、「大人にこのことを話してくれてありがとう」と言ってくれた。「私では力になれなかったから」と言わせてしまった。

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話を真剣に聞いてくれていたこと、それを誰にも言わないでいてくれたこと。その他もろもろ感謝の気持ちをたくさん伝えた。

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担任や、部活の先生も驚いていた。これは少し面白かった。(と友達に後で言ったら怒られた)親を学校に呼ぶとのことで、私はずっと別室で先生方と話をしていた。

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母親がいる校長室に呼ばれた。そこには死にそうな顔をしている母がいた。私を見るなり泣き出してしまって、私も泣いた。

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それからは、児相の迎えがくるまでに、泊まりの準備をした。私はそれが楽しみだった。(おかしいと思うが、虐待を受けていない時間は、そのことはあまり重い問題だと思っていなかった)

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それから児相に泊まって、事情聴取とカウンセリング、検察庁(?)に行ってお話などいろいろしました。

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ずっと体調は悪かったので児相についた時には、熱が出ていました😖

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それから、父と母は離婚し、今は祖母の家に住んでいます。父には1回も会っていません。ただ、検察に「できるだけ罪は軽くしてください」と言いました。

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解決から4年弱経ちました。 私が今生きているのは、周りに恵まれていたからです。おかげで、大きな問題もなく過ごせています。今でも思い出すので、せっかくならと全部書いてみました。

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ただ、傷がついた心と脳は治りません。フラッシュバックしたり、性格に少し問題が出たりします。自分で変えられないところが書き換えられている感覚です。この傷の存在が、新しい傷を生んでいます。

ぴ @J5R34s

そういう人を増やしたくない。私のように歪な発達をしてしまって、困る人が増えない世の中になって欲しいです。