英国で安積咲さんの受けた優しさ

--ここから先のツイートは、2012/3/4に安積咲さんより
まとめても良い旨ご諒解頂いていたのですが、3/10に
Twitterアカウントをお閉じになった関係で、このような
ついろぐからの手動でのエントリとなっております。

思い出話を連ツイしようかと思ったら遅くなってしまった…。けどあまり先延ばしにしたくないから連ツイしよう。
posted at 01:46:28

1.私が小学校に入った時、一緒のクラスになった女の子がいた。その子は少し変わっていて、どうしても目立ってしまう子だった。とても鋭い事を言う子だった。マンガや本が大好きだった私と、すごい読書家だったその子は、一時期とても気が合って、よく遊ぶようになった。
posted at 01:47:14

2.でも、喧嘩もしたし、嫌ったり嫌われたりしているうちに、中学生になって、その子とは距離が離れて行った。高校まで彼女とは一緒だった。すっかり別グループだったけど、共通の仲のいい友人はいて、距離を置いていてもずっと忘れられない存在だった。卒業後、私は関東、彼女は大阪の大学に行った。
posted at 01:48:34

3.お互い、決して福島なんか好きじゃなかった。早く郡山を出たくて、外部の大学に行った。十数年、連絡も取らなかった。そして震災が起こった。 ツイッターで福島の片隅から、ひたすら怒り続けていた私の声を、彼女は見つけた。私だと知らず。怒りの方向が似てる、と感じたのだそうだ。
posted at 01:49:14

4.私はなんとなく恥ずかしくて、彼女にずっと正体を明かせずにいた。最近になってついに正体を明かしたら、本気で驚いていた。でも、嬉しいと言ってくれた。皮肉にも、福島が大嫌いだった私たちが、震災後に感じた怒りは、似通っていたようだった。そんな彼女が、福島の写真をいっぱい撮った。
posted at 01:50:51

5.フォトグラファー@nukagaさん。嫌いだったと言う福島の写真を、とても美しくフィルムに収めた。その写真が今、英国のエディンバラ在住の@Eikoyamashitaさんの尽力で、エディンバラで展示されている。
posted at 01:53:03

6.共通の友人は私たちを似ていると言う。私はそうは思わないのだけど。でも、震災が無かったら、お互い生まれ育った場所を見つめ返す事などなかったかもしれない。そんな彼女の目を通して写し取られた「福島」が、大好きなエディンバラの人たちに伝わっている。私はそれを、とても嬉しいと思う。
posted at 01:55:33

大好きな英国で、去年行ったエディンバラで、ツイッターで知り合った福島の人が、私の昔から知ってる人の写真を展示してくれてるとか、縁ってどうなるか分からない。なんか地球をぐるぐるとたくさんの糸で巻かれている気分。
posted at 02:30:51