緊迫する「ウクライナ」情勢! しかし……、ウクライナ大統領「タイタニックではない」 ロシアの侵攻が脅威ではない? ――瀬戸際外交、NATO東方拡大、ミンスク2合意
少し前、100年前の「日英同盟」復活、というようなニュースが話題になった。もちろん、正確には「同盟」関係の締結はしておらず、リップサービスだが、それでもそう言われるだけの意味はあるだろう。
2022-02-21 23:14:55基本的には、今まで「対米追従」路線を続けてきたのだから、その延長線上で、日本は欧米側の陣営につくというのが、客観的に見ても、採用される確率が高い戦略だろう。
2022-02-21 23:20:30一点目は、日米の二国間関係だと、圧倒的に米に主導権があるので、EUやNATOのような多国間関係を、東アジアにも導入できればいいのに、と個人的には思う。
2022-02-21 23:23:26もちろん、そういう「アジア版EU」「アジア版NATO」が、なかなか実現しない理由もあるだろう。ひとつには、「ダレス恫喝」のように、影で米国側の圧力があるのかもしれない。
2022-02-21 23:24:29もうひとつは、陸続きで、宗教はキリスト教、言語は英語が通じる、とだいたい統一されているヨーロッパと違い、東アジア、とくに「島国」では、国の環境がバラバラなこと。
2022-02-21 23:25:54二点目は、じゃあEUやNATOのような、アジアでの包括的な共同体設立が困難だとして、日本の「一国平和主義」でもいいから、自衛しようと考えた時、何が必要なのか。
2022-02-21 23:27:15ひとつは、岸田総理も言及した「敵基地攻撃能力」。これはすでに知っているだろうから、さらにつけくわえると、「ロボット」や「ドローン」などの技術。
2022-02-21 23:28:48yomiuri.co.jp/world/20211027… ウクライナ軍、トルコ製ドローンで親ロシア派武装集団を初めて攻撃(2021/10 読売)
2022-02-21 23:30:40トルコは、航空機撃墜事件以降、ロシアに直接歯向かってはいない。その経緯(クーデター事件)は以前まとめた。が、間接的にドローンがウクライナに渡ってはいる。
2022-02-21 23:32:50日本は、伝統的に「ハード開発」が得意なのだから、ロボットやドローン、無人機などを、開発するのに向いていると思う。べつに配送など、民間でも使えるし。
2022-02-21 23:34:46日本が島国で離島が多いことを考えれば、たとえば洋上風力だとか、メタンハイドレートの調査とかで、人工海上施設を作り、それをドローンで警備する、という流れは自然に思える。
2022-02-21 23:36:01日本は少子高齢化で人口減少するのだし、普通に考えれば、自衛の戦力も縮小してしまう。ので、それを補う意味でも、ロボットやAI、ドローンなどの開発・活用は、安全保障上も有効だと考える。
2022-02-21 23:37:19また、原発が有事の際は、ミサイルの標的になることを考えると、原発を小型化して、事故時はロボットで廃炉作業するとか、そういう面からも安全保障につながる。
2022-02-21 23:38:15jbpress.ismedia.jp/articles/-/689… ロシア・ウクライナ情勢、計算を誤ったプーチン大統領(2022.2.21 JBプレス/エコノミスト)
2022-02-21 23:39:32jbpress.ismedia.jp/articles/-/688… ウクライナ問題の決着シナリオと、勝ち組・負け組 ミンスク合意履行への不満は解消されるのか(2022.2.18 JBプレス/藤森 信吉)
2022-02-21 23:40:10さて、最後にまとめると、今回のウクライナの件は、ロシアの「瀬戸際外交」ではないか、という視点で話を進めてきた。そう考えると、各国首脳の態度など、不可解な点にも整合性が出てくる。
2022-02-21 23:41:33だから、ウクライナ侵攻の可能性は、瀬戸際外交の「手段」であって、「目的」ではないと見ている。大筋では「ミンスク合意」の達成と、ウクライナのNATO不参加がロシアの目的なはず。
2022-02-21 23:42:59ただし、歴史に絶対はなく、戦前の一次大戦や太平洋戦争の例などを見るに、事前に予測できない事象はたびたび起こるので、瀬戸際外交が失敗する、つまり現実に侵攻が起こってしまう、暴発的な自体も想定しておきたい。
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