露西亜軍、進撃鈍化する・・・停戦には何が必要か

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武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

断片的な情報ではありますが、ウクライナ情勢でロシア軍の進撃が鈍化しつつあるようです。 停戦の兆候という見方もできると思いますが、私は次の攻撃の準備を進めている最中という見方の方が有力だと考えており、部隊の補給が終われば、戦術行動を見直した上で再進撃する事態を警戒しています。1/

2022-02-28 17:57:17
武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

ここで重要なのはプーチンが指揮官としてこの作戦の許容損害をどう設定したかですが、残念ながらこれを外から知る方法はありません。 ただ、当初の作戦の結果を踏まえてロシアの各地から追加で動員をかけ始めると、それは追加の損害を許容できることを示すよくない兆候だといえます。4/

2022-02-28 17:57:18
武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

この戦争の大きな流れを決める決定的な戦闘は、むしろこれからではないかと私は恐れています。 その際には、ウクライナ軍がどこまで航空優勢を維持できるかが重要な焦点になると思います。2/2

2022-02-28 18:09:05
武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

ロシアが設定した戦略の重心がキエフであり、そこを目指してベラルーシより2方向から部隊が南進してきている状況は変わりありませんが、今後の作戦で注意を要するのは東から西進しているロシア軍の部隊で、コノトプ、ネージンを経由して味方と連絡をとるものと見られます。2/

2022-02-28 17:57:17
武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

あるいは、プーチンの予想を超える損害がすでにロシア軍から出ているのであれば、プーチンは当初の自分の構想に実効性がないことを認め、状況判断を更新し、ロシアとして要求する条件を調整するかもしれません。 ウクライナで戦争を終わらせるには、プーチンの考えを変えさせることが重要です。5/5

2022-02-28 17:57:18
武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

補足:ウクライナは粘り強く戦っており、最近では英雄的な物語もよく報じられるようになりました。 しかし、ウクライナの国力はロシアの国力よりはるかに劣勢であるという現実を見誤ってはいけません。開戦から1週間も経っていない状況下で戦術的勝利に過度な期待は禁物です。1/

2022-02-28 18:09:05
武内和人/Takeuchi Kazuto @Kazuto_Takeuchi

ロシア軍が作戦を再開するときは、装備が充実し、訓練を積んだ部隊が出てくるはずなので、ウクライナ軍は今のうちに次の戦闘の準備を整えておくことが戦術的には重要です。 戦略的には、プーチン大統領の戦意を挫ける程度の損害をロシア軍に与えることが求められます。3/

2022-02-28 17:57:17