タルコフスキー『惑星ソラリス』再考察

Tarkovsky Code http://www.mirai.ne.jp/~ssrc/ タルコフスキー『ストーカー』解析 http://www.mirai.ne.jp/~ssrc/text.htm タルコフスキー『惑星ソラリス』解析 http://www.mirai.ne.jp/~ssrc/solaris.htm photos http://www.mirai.ne.jp/~ssrc/photo.htm
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shuji @shu5808

タルコフスキー『惑星ソラリス』 どうしても気になるところがあって、冒頭、クリスが見るビデオで、ソラリスが作り出した物体を撮ったはずなのに海と雲しか映っていない。というのが最後まで説明されずに終わっているのではないのか?自分で回答をみつけなければいけないのか?

2022-02-23 21:00:49
shuji @shu5808

冒頭とラストが繋がってるとか。

2022-02-23 23:01:02
shuji @shu5808

とりあえず、考えがまとまったので、後日、ホームページに書く予定。書いたらお知らせします。 結論として。 ラストは現れたのではなく消えていく。(そうでなければ面白くない)

2022-02-24 05:32:31
shuji @shu5808

Q:クリスがステーションに到着したシーン。宇宙空間の星が瞬いているのは、タルコフスキーのミスか?意図的か? A:どうでもいい、、、というわけではなく、どちらでも解釈は成り立つ。

2022-02-24 06:56:30
shuji @shu5808

ラスト、消える理由は、ハリーが消えた理由と同じです。 しかし、ソラリスに知性はあるのだろうか?私にはないように思える。

2022-02-24 13:43:54
shuji @shu5808

【過去ツイートの再掲】 2022.2.24 久しぶりに再見した。新たな発見があったので、文章を書いてホームページにアップします。アップしたら、お知らせします。 惑星ソラリス Blu-ray 新装版 amazon.jp/dp/B01DXS5YEM?… #Amazon

2022-03-02 05:19:29
shuji @shu5808

問題となるのは冒頭の地上でのシーンで、不自然な点が多い。まず、雨の降らせ方がタルコフスキーにしては下手すぎる。自然現象としてはあり得るが、雨が降っているのに晴れている。クリスが雨に打たれている。しかし、一番不自然なのは未来都市が東京の首都高であること。やっぱりそりゃないでしょう。

2022-03-02 05:19:53
shuji @shu5808

タルコフスキーは不自然なことを意図的に織り込む。『ストーカー』は不自然なSFの意匠をまとっている、とも言われている。

2022-03-02 05:20:20
shuji @shu5808

『ドン・キホーテ』はもう何年も前に1回しか読んでいないので詳しくは語れないが、騎士物語を読みすぎて現実と空想の区別がつかなくなった人物の物語である。空想とはつまりニセ物のことで、ソラリスが作り出した出来の悪いコピーのことである。原作者のレムとタルコフスキーは大喧嘩したそうだが、

2022-03-02 05:20:43
shuji @shu5808

レムへの皮肉かもしれない。感性と知性との勝負。この喧嘩はタルコフスキーの勝ちである(と私は思う)。ゾーンから帰ったストーカーは言う。「何がインテリだ!」。

2022-03-02 05:21:43
shuji @shu5808

このセリフは、私には、黒澤明の『七人の侍』の菊千代の「侍が何だ!」と重なる。だから、ダースベイダーはやはり三船敏郎に演じて欲しかった。(ストーカーがダースベイダーであることはホームページで書いた)

2022-03-02 05:22:16
shuji @shu5808

「誰かが考古学者をかついだということですね」(『ストーカー』作家のセリフ)

2022-03-02 05:22:37
shuji @shu5808

タルコフスキーにかつがれ(だまされ)てはいけない。物語はあたかも時系列順に進行しているようで違う(『ストーカー』がそうであるように)。冒頭とラストは繋がっていて、どちらもソラリスが作り出したコピーなのだ。物語はまずクリスがステーションに到着するところから始まる。

2022-03-02 05:23:02
shuji @shu5808

到着する前のシーンで宇宙空間の星が瞬いているので、宇宙もニセモノっぽいぞ。ハリーが現れたとほぼ同時に地上も作られ始め、未来都市東京の首都高まで作ってしまう。これが冒頭のシーン。そしてハリーが消えたとほぼ同時に、同じ理由で地上も消え始める。だからラストシーンは現れたのではなく

2022-03-02 05:23:32
shuji @shu5808

消えていく。最後にクリスは自分が人間ではなく、ソラリスが作ったニセモノだと分かって打ちひしがれる。まるで自分が人間ではないと知った『ブレードランナー』のアンドロイドですな。

2022-03-02 05:23:55
shuji @shu5808

第一部までをもう一度観た。やはり最初の地上のシーンはソラリスが作ったニセモノだと思う。というのは地上の最後のカットがブルーのモノトーンになっていて、その後、宇宙空間のシーンになる。ここで星が瞬いているのはミスではないか?と思う。あるいはソラリスの周りの宇宙もソラリスが作った異空間

2022-03-02 05:24:14
shuji @shu5808

とも考えられる。ブルーのモノトーンのシーンは第一部の終わり近くにもあり、このあとソラリスが作ったハリーのニセモノが登場する。つまりブルーのモノトーンはクリスに関わる本物とニセモノが登場したり終わったりする時の合図になっている。第二部は明日観る。

2022-03-02 05:24:28
shuji @shu5808

それと、私が最初に冒頭の地上のシーンはソラリスのコピーではないか?と気づいたきっかけになった、バートンが撮ったフィルムにソラリスの海と雲しか映っていない、という謎。この謎の答えは分からない。適当な答えを考えてあてはめてもいいかもしれない。タルコフスキー映画の解釈には任意性もある。

2022-03-02 05:24:46
shuji @shu5808

それと、フィルムは白黒なのに海と雲はカラーなのも気になる。バートンが持ってきたフィルムを出発前にクリスは観たのだろうか?観たとしても同じ内容なのだろうか?同じ内容だとしたら、科学者だったらハリーを撮って映っているかどうか確かめるはずだと思う。ギバリャンが自殺する前に自撮りしている

2022-03-02 05:25:01
shuji @shu5808

のでカメラはあるし、ビデオフィルムはギバリャンの自撮りを上書きして使えばいい。

2022-03-02 05:25:16
shuji @shu5808

タルコフスキー映画の解釈は不自然さを見つけて、そこからひも解いていけばある程度の謎が解けていく。解けない謎もあるが、任意の解釈でもいいと思う。全ての回答が数学のように厳密にあるのではなく、ある程度の幅をもって作っていると思う。複数の解釈が可能でありそれが魅力でもあり楽しみでのある

2022-03-02 05:27:47
shuji @shu5808

2022.2.27 第二部、観終わりました。第二部もニセモノのハリーが再び現れる前と消える前に画面がモノクロームになる(第一部とは色が違うが)。地上が消える理由はクリスの脳波をソラリスに送ったから。ハリーが消えた理由は彼女が頼んでの爆発によるもの。クリスがラスト自分はソラリスが作った

2022-03-02 05:28:07
shuji @shu5808

ニセモノと分かったのは、家の前の焚火。出発する前に資料とかを燃やしていたその火がまだ燃え続けていたから。父親はクリスの昔の資料を整理していた。窓際に置かれた弁当箱のようなものは蓋が閉じられている。ソラリスでは時間が経過して何かの芽が出ていた。つまり最初とラストの地上は時間経過が

2022-03-02 05:28:28
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