悪堕ちするとぴっちりスーツになる理由について

悪堕研究機構 @utakuochi

悪堕ちした人はなぜぴっちりスーツになるのかという議論をする前に、まずぴっちりスーツの魅力とはなんなのかを掘り下げていったほうがいいと思って記事を探してみたんですが、見当たりませんでした（正確にはラバーフェチの記事はあったが理由はなかった）ので持論を展開してもいいですかね？ いいよ

悪堕研究機構 @utakuochi

まず、これは趣味とかジャンルの話を飛び越えて、脳科学とか生物学の話になってくると思うのですが、「光沢」に対して異様に興奮する人がいます。例えば「金属光沢」などは典型的な例なのですが、磨いた金属であったり、またはオイルを塗ったラバー製品など、こういった光沢が好きという話ですね。

悪堕研究機構 @utakuochi

また、いったんぴっちりスーツから離れてしまう方向に行ってしまうので先に解説しておきますが、確かに「ラバーフェティシズム」や「全身タイツフェティシズム」といった「着る」「着て楽しむ」という趣味もあるので、そこと連動して興奮するという人もいます。SMのボンデージ衣装もこれと解釈します。

悪堕研究機構 @utakuochi

記事を調べてみて分かったんですが、ぴっちりスーツに目覚めたのは「ウルトラマン」だとする人が、意外と多い。ウルトラマンは男性性として解釈されるので、女性であれば「ウルトラの母」ですね。確かに、雨などの液体に濡れたウルトラマンの姿を子供の頃に見て、覚醒したという経緯は理解できます。

悪堕研究機構 @utakuochi

また、ウルトラマンを含め、特撮の被り物・着ぐるみを見て「私もああいう衣装を着てみたい」となって、ラバースーツのようなぴっちり衣装を着るようになった人も多いのではないでしょうか。 さすが日本が誇る特撮作品。 ここまでが、現実で「見る」「着る」といった側面での趣味のラインですね。

悪堕研究機構 @utakuochi

では実際に、趣味ジャンルとしての「ぴっちりスーツ」はどのような要素に分解されるかというと、以下の要素かなと考えます。 1. 全身を覆う（※ここでは一部露出も可と解釈する） 2. 光沢を放つ素材で衣装が構成される 3. ボディラインを見せる

悪堕研究機構 @utakuochi

「全身を覆う」は覆われる範囲によって解釈が大きく異なります。頭部まで覆ってしまえば「全身タイツフェティシズム（ゼンタイ）」となります。これは顔、つまり「個性」さえ剥ぎ取ってしまって1つの物体と化してしまうジャンルであり、このように頭部まで覆うか、顔を出すかの違いは重要です。

悪堕研究機構 @utakuochi

いったんここでは、顔ないし頭部は露出しており、顎下ないし首元から下を全て特殊な素材で覆っている状態を「ぴっちりスーツ」としましょう。 となると、ぴっちりスーツとは、対象者のボディラインを見せるように肌に吸い付いた衣装であり、素材の特性から光沢を放っている、と解釈されます。

悪堕研究機構 @utakuochi

ここまでの考察で、ぴっちりスーツの魅力としてまず挙げられるのは、やはり「光沢」でしょう。この光沢に興奮するのは、例えばウルトラマンだったかもしれませんし、SMのボンデージかもしれません。または、日常生活において爬虫類や魚類が水に濡れた姿を見たからかもしれません。

悪堕研究機構 @utakuochi

光沢フェチ以外の理由として、ピクシブ百科事典の「ぴっちりスーツ」に書かれていることにも絡めて少し説明しますね。 dic.pixiv.net/a/%E3%81%B4%E3…

悪堕研究機構 @utakuochi

2つあって、1つ目は「女性用のセクシー衣装の中で、唯一合理性と実用性が有る上に、肌が見えていなくてもエロい。」ということ。 つまり、ぴっちりスーツは A. 合理性がある B. 実用性がある C. 肌を見せない という特性を持ち、この観点では受け入れやすい「日常にある」フェチになっています。

悪堕研究機構 @utakuochi

例えばライダースーツやウェットスーツは日常生活で見かけやすい、または日常的に触れる機会がある衣装ですし、スパイスーツやキャットスーツなんかは見ないとしても作品の中で慣れ親しんでいる、合理的・実用的な衣装です。そして「肌を見せない」という表現の制限において無類の強さを発揮します。

悪堕研究機構 @utakuochi

もう1つは、「創作の世界では未来・非現実・超技術などを表す符号である。」ということ。 これはパイロットスーツなどが該当しますが、合理性・実用性を考えた上で、無駄のない、そして素材が外部からの衝撃に強いなど全身を守るのに特化した形の解としてのぴっちりスーツという話です。

悪堕研究機構 @utakuochi

この観点では、先程の「日常的に触れる機会がある」ぴっちりスーツとは真逆の、「非日常感を実感させる」ものとしてぴっちりスーツが成立しています。もう少し言えば「それを着た人は向こう側の世界に行ってしまう」という実感をもたらしてくれるものです。

悪堕研究機構 @utakuochi

このように考えると、ぴっちりスーツの魅力を考えると、確かに光沢であったり、ボディラインが見えることがエッチという考え方もあるのですが、その真価は「日常として許された表現でありながら非日常を感じさせるエロスな表現」であることが、最大の魅力ではないかと考えるのです。

悪堕研究機構 @utakuochi

【アンケート】 それではここで質問です。あなたは悪堕ちした人がぴっちりスーツになるのは（表現上の理由も含めて）どの理由が一番強いと思いますか？

悪堕研究機構 @utakuochi

さて、悪堕ちとぴっちりスーツの関係を論ずる事前アンケートの結果が出たところで、本題に移りましょう。 「悪堕ちするとぴっちりスーツになる理由」に関しては、ちょうど3分の1の人が「ぴっちりスーツの持つエロスが悪と結びつくため」と回答してトップでした。

悪堕研究機構 @utakuochi

また、「非日常感が悪堕ちと相性が良いため」も、それなりに支持を集めていると言えるでしょう。対して「衣装がSMやその他特殊プレイを想起させるため」「悪堕ちして超常的な力を手に入れたように見えるため」といった理由は低めです。いったんは「①③が高く②④が低い」という前提で考えます。

悪堕研究機構 @utakuochi

それぞれの選択肢は次のような属性を持っています。 ①ギャップ萌え ②シチュエーションの想起 ③属性としてのエロス ④力の象徴 ということは「エロい衣装にギャップ萌えを感じるから」という理由が強そうです。逆に「ぴっちりスーツはエロくなければならない」という想定が潜在的にありそうです。

悪堕研究機構 @utakuochi

分解するとこうです。 1. 悪堕ちはギャップ萌えである（大前提） 2. ぴっちりスーツは非日常である 3. 非日常はギャップを想起させる 4. ぴっちりスーツはエロい 5. エロは悪（悪堕ち）を想起させる

悪堕研究機構 @utakuochi

反対に ・ぴっちりスーツがラバーフェティシズムを始めとする実体験やSMシチュエーションに基づいて悪堕ちを想起させるには弱い ・ぴっちりスーツが持つ「性能」が力を得るという観点から悪堕ちを想起させるには弱い ということでもあります。 前述の理由と比較すると、なんとなく納得できますね。

悪堕研究機構 @utakuochi

ぴっちりスーツの魅力を掘り下げた際に「ラバーフェティシズムなどは先に断っておきますが」としたのは、恐らくそれら側が持っている魅力と悪堕ちの魅力はそこまで関連性はなく、独立したジャンルなのではと思っていたのですが、まさしく予想通りの結果となりました。

悪堕研究機構 @utakuochi

「ぴっちりスーツは全身を包まれる感覚があり拘束を連想させて悪堕ちと相性が良い」という意見をいただきましたが、これも「ラバーフェティシズム」側の魅力・観点の話（選択肢としては②です）であり、今回は悪堕ちとの相性の良さに強く影響しているとは言えないという結果になりました。

悪堕研究機構 @utakuochi

ただし、関連性の強弱の違いはあれど、アンケートに組み込んだ4つの選択肢は、ぴっちりスーツの魅力と悪堕ちの魅力から導き出される理由のほぼ全てを網羅しているため、その観点では“全て”悪堕ちと相性が良い理由になります。ですので自分は異端だなどとは思わないでください。全ての要素が魅力です。

悪堕研究機構 @utakuochi

悪堕ちした人はなぜぴっちりスーツになるか、それは「ぴっちりスーツが悪堕ちと相性が良いから」という前提で考察しましたが、相性が良い理由は次のようでした。 1. 悪堕ちを連想させるエロスをぴっちりスーツからも感じるため 2. ぴっちりスーツの持つ非日常感が悪堕ちと相性が良いため