ロシア諜報機関職員の手紙(現状分析)

Vorspiel @Vorspiel2

我々の道路はこんな部隊の補給に耐えうるようできていないから、何もかもがストップするだろう。現在の混乱状況を鑑みれば、指導者層でどうにかできるものでもない。 この2つの理由が同時に存在している。どちらか一方でも、失敗には十分だというのに。

Vorspiel @Vorspiel2

ロシア軍の損失について: 実数は分からない—誰にも。開戦から2日間は何がしかの情報が入ってきたが、今となってはウクライナで何が起きているのか誰も把握していない。主要師団との連絡は途絶えている。(!!)

Vorspiel @Vorspiel2

通信は回復するかもしれないし、攻撃を受けて散開しているかもしれないし、司令官ですら戦死者数・負傷者数・捕虜数を把握できていない。戦死者の合計数は1000人単位だろう。1万人か、5千人か、2千人ですんでいるか。

Vorspiel @Vorspiel2

こんなことすら、司令部の誰も知らない。もしかしたらロシア兵の戦死者は1万人近くかもしれない。しかもここにはDNRとLNRの戦死者は含んでいない。

Vorspiel @Vorspiel2

ゼレンスキーを殺害ないし捕縛したとしても、状況は変わらない。我々に向けられる敵意はチェチェンのそれ並だ。今となっては、ウクライナの親露派ですら公然と我々に反抗している。

Vorspiel @Vorspiel2

それもこれも、(ロシアの)トップがすべて決めたから。こんなシナリオ(ウクライナ侵攻)など、先制攻撃を受けない限り起こらないと聞かされてきたから。

Vorspiel @Vorspiel2

我々が脅威を高めていくのは、戦闘によらず交渉で結果を出すと聞かされていたから。ウクライナ国内でのゼレンスキー批判も、ウクライナ侵攻など考慮に入れず用意していたから。

Vorspiel @Vorspiel2

今日、ウクライナ市民の死者数は幾何的に増加しており、抵抗は強くなる一方である。歩兵部隊は都市侵入を試みているが—落下傘部隊20隊のうち、わずか1隊が「暫定的に」成功を納めたのみ。

Vorspiel @Vorspiel2

モスル侵攻を思い出してほしい。まるで同じだ—どの国でも起こることで、何も新しいことなどない。ここ数十年のヨーロッパでは—セルビアが一番良い例だろう—都市を包囲しても数年は持ち堪えられる。ヨーロッパからウクライナへの人道的支援が始まるのも時間の問題だ。

Vorspiel @Vorspiel2

我々のひとまずの期限は6月だ。というのは、6月になったらロシアには経済というのものが無くなるからだ—何にも残らない。

Vorspiel @Vorspiel2

大局的には、来週には(ロシアで)(戦争賛成派対反対派の)両者の一方が崩れるだろう。こんな(ロシア国内の)緊張状態は長続きできない、というだけのことだ。

Vorspiel @Vorspiel2

分析のしようもなく、混乱状態で予測の立てようもなく、(ロシアで)何が起きるか確度を持って言える人間など誰もいない。

Vorspiel @Vorspiel2

直感に従って、しかも強い感情を持って行動するなどというのは最早ポーカーではない。だが賭け金は釣り上がり、どれかしらの手段はうまく行くだろうという望みにかけている。悲劇的にも、人間は往々にして計算違いを起こすし、そうなればすべてを失うことになる。

Vorspiel @Vorspiel2

見渡してみれば、ロシアにはアウト[ポーカーにおいて「これを引けば勝てる」というカード。「勝ちの目」]が無い。勝ち筋などなく、どうやっても負けるしかない—ということだ。(ここで一旦中断。小休止後に再開する)

Vorspiel @Vorspiel2

(ここから後半。こちらはもっと興味深く、ラストには良い方向のびっくりがある) 我々は前世紀の失敗を100%なぞっている。「弱っちい」日本を蹴散らして瞬く間に勝利するつもりが、結果は我々の軍がぼろぼろにされた。[日露戦争]

Vorspiel @Vorspiel2

その後、また勝ちに向けた戦争[第一次世界大戦]をおっ始め、軍隊再教育のためにボリシェヴィキの徴兵を始めた。このよく知られていなかったボリシェヴィキは戦争反対のスローガンを掲げ、ああいった行動に出た…

Vorspiel @Vorspiel2

プラスの面で言えば: 刑罰者部隊を前線に送り込むなんてことは考えもしないよう、我々は手段を尽くした。政治犯や社会不適合者を徴兵したら、前線の士気は下がるだけだ。

Vorspiel @Vorspiel2

敵軍(ウクライナ)の戦意は高い。恐ろしく高まっている。戦い方をよく知っているし、有能な指揮官も多数居る。武器も補給もある。世界的な人道的破局の舞台を整えているようなものだ。

Vorspiel @Vorspiel2

我々が最も恐れているのは: トップが古くからの問題を新しい問題で糊塗しようとしていることだ。ドンバスで2014年に起きたこともこれが理由だ—我々は西側諸国をクリミアの「ロシアの春」から引き剥がす必要があった。それで、いわゆるドンバス危機を演出し、西側の注意を逸らして

Vorspiel @Vorspiel2

交渉材料にするしかなかった。だがそれで問題はさらに大きくなった。そこでエルドガンに圧力を掛けてサウス・ストリーム(ガスパイプライン)を4本引かせ、シリアに侵攻させた。

Vorspiel @Vorspiel2

スレイマニ(イラク革命防衛軍)が自分の問題を解決するために、わざと偽情報を我々に流したために起きたことだ。その結果、クリミアの問題は片付けられず、ドンバスの問題も無くなっていない。

Vorspiel @Vorspiel2

サウス・ストリームは(ガスパイプライン)2本に減らされ、シリアは宙吊り状態だ—我々が撤退すればアサド政権は倒され我々は無能扱いされるが、我々が駐留し続けるのも困難だし意味もない。

Vorspiel @Vorspiel2

こんな「ウクライナ電撃戦」を誰が思い付いたのかは知らない。もし仮に我々が正しいインプットを受け取っていれば、少なくとも初期の計画には疑問点があり、大部分を再評価するよう指摘できただろう。それはもう大量に。

Vorspiel @Vorspiel2

それが今や、我々はクソみたいな(PGな言葉遣いは英訳者による)ハマリ状態で、どうしたら良いかも分からない。「非ナチ化」「非武装化」というのは分析のカテゴリには無い。というのも、具体的に数値化されたパラメタが無く、目的達成を何をもって評価できるのか分からない。

Vorspiel @Vorspiel2

今や我々は、頭のおかしい参謀がトップにヨーロッパとの紛争を決断させるのをただ待つだけだ。要求は制裁の緩和だ—制裁を弱めるか、それとも戦争か。