twblnovel ８月まとめ

ハウリル @how_howlite

連れとはぐれた。そんなに広くは無いハズの神社の境内の中に、一人。祭の喧騒の中、人込みの中、独り。奥に進むと、随分と古ぼけたように見える社があった。迂闊に動くと危ないから、今いる場所をメールして迎えに来てもらおう。社の階段に腰を下ろしてケータイを取り出した。(続く)

ハウリル @how_howlite

と、その時。「お兄ちゃん？どうかしたの？」幼い声に振り返ると、社の扉にもたれるように、一人の少年がいた。藍色の浴衣を着て、狐のお面を斜めに着けている。初めて見る顔だ。「もしかして、迷子？」こんな子供に指摘されるのはイラっとしたが、カッコつけても仕方がないので素直に認めた。(続く)

ハウリル @how_howlite

(略)「はぁ…っん」煽情的な少年の白い肌。その白に、赤い華を咲かせていく。「お兄ちゃ、ぁん」切なく待ち望む声が頭を満たす。少年を犯しているということや、神社の社の中でこんなことをしているという背徳感は、俺からことごとく奪っていった。半開きの口に自分の唇を重ねて、貪る。(続く)

ハウリル @how_howlite

(略)扉が開かない。「もう、戻れないよ」背筋がゾクっとするような、冷たい声。「お兄ちゃん」甘えた声が、俺の首筋に口付ける。首筋にチクリと痛みが走った。「いただきます」振り返ることもできず、何かを吸われていく感覚に、段々と身体が重くなっていく。俺はゆっくりと目を閉じた。(終わり)

ハウリル @how_howlite

how_howliteは『守り続ける宿命を持った無表情攻めと研究所から逃げ出してきた素直受けで受けが攻めにそっと触れる』BL小説を書くといいと思うよ！ http://t.co/pCQr9lR #twblnovel １４０文字じゃ無理との結論が出た

ハウリル @how_howlite

くおりゃっ http://t.co/yMp3vWB さっきのお題。書きたいトコだけ。浮かんだトコだけ。

ハウリル @how_howlite

ハウリルは『気の長い年下攻めと医者の真面目受けで攻めが受けを開放する』BL小説を書くといいと思うよ！ http://t.co/CLThOiU #twblnovel っhttp://t.co/5Y6XmzE

ハウリル @how_howlite

好きという感情を吸い尽くしてくれる魔物がいるなら、どうか僕の目の前に現れて下さい。そして、僕がアイツを好きだという感情を吸い尽くして下さい。それでもきっと僕は、アイツが好きだという感情を無くすことができないでしょう。こんなにもこの胸は張り裂けそうなのだから。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

自分は、大人のような恋愛をしてるのに酔ってる状態なんだろう。俺は本当にこの人が好きなのか？大人なこの人に甘えてはいないか？恋に酔って、この人を蔑ろにしてないか？きっと「気にするな」と言いながら頭を撫でてくれる。大人なこの人に子供扱いされるのは、不本意だ。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

怖い怖い怖い怖いあの人の目が怖いあの人の表情が怖いあの人の雄の空気が怖いなのに逃げられない逃げたいでも自分はこうやってシャワーを浴びて身体を洗ってあの人に抱かれる準備をしている怖い一番怖いのは本当は自分が彼に惹かれていて抱かれたがっていることが怖い #twblnovel

ハウリル @how_howlite

嫌いという気持ちをいくつもいくつもいくつもいくつもいくつもいくつもいくつもいくつも重ねて、やっと普通の顔でお前の前に立てる。それ程までにお前のことが好きだし、この感情を表に出してはいけない感情だと思っている。それでもやっぱり、嫌いにはなれないから困るのだ。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

バナナにはヨーグルトを付けて食べると良いらしい。よくわからない。フランクフルトは目をつむって食べると良いらしい。よくわからない。アイスキャンディは丁寧に舌で舐め上げながら食べると良いらしい。よくわからない。でも、お前のその、ギラついた目の意味はよくわかる。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

お前って、よくそういう男同士で何かヤってる絵、描いてるよな。そういうの好きなの？でもお前、男じゃん。なんでそういうの好きなの？……ふーん、黙っちゃうんだぁ。…こういうのに興味、あるんだろ？じゃあ、俺がモデルになってやろうか？それとも、実技訓練、してやろうか？ #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「あの人を殺した理由を教えて」「彼を殺すきっかけは何だったの」「どうしてそんなことをしたの」誰もが僕に聞いてくる。小学生の時、誰しも、帰り道で小石を蹴ったことがあるだろう。あなた達には、その小石を蹴った理由が、きっかけが、目的があるのだろうか。 #twnovel

ハウリル @how_howlite

「寝てる間にベッドが空を飛んで学校まで行ったら、授業直前までずっと寝られるのに」「ちなみにお前、寝る時はどんな格好で寝てるの？」「パンツ一枚」「そんな格好で学校来たら、すぐにそのベッドの上で犯してやる」「お前ソレはマジ止めろしごめんなさい悔い改めます」 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

例えば、一週間の命しか無い蝉のような。そんな、短く儚く淡い恋だった。そう思っていればきっと、この恋は綺麗な思い出になる。あの夏、海で出会った人、ただ一度の交わり、あの人のしがらみ、僕の臆病さ、本気と、嘘と、傷。あの日死んだ蝉と心を、忘れないように。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

猫になれたらきっと、なんの気兼ねなくお前に寄り添えると思うんだ。そう言ったら、「２０年もしない内に置いてかれるのは嫌だなぁ」と言われた。確かにそうだな。でもゴメンな。結局俺は、２年もしない内にお前を置いていくんだ。だから、きっと猫になった俺を見つけてくれよ。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

鮫は、急カーブでしか曲がれないらしい。俺は、アイツに真っすぐぶつかるのが好きだ。しかしアイツは、そんな俺を軽く避ける。俺は急に曲がれない。だけど、猪と言われるよりも、鮫と呼ばれたい。お前のことを、食らいつくしてやりたい。今日も俺は、お前にぶつかる。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

なぁ。俺のことを見てくれよ。お前に俺を見て欲しいんだ。この服も、このピアスも、このアクセも、この靴も、全部お前の好みに合わせたのに。お前が好きな、派手好きな性格だって演じてる。なぁ、どうして俺を見てくれない？どうして俺もお前も、男なんだ？『孔雀の恋』 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

誰が撮ったか知らないが、卒業アルバムにはアイツが俺にキスしている写真が載っている。載せる奴も載せる奴だが、提供する奴も提供する奴だ。因みに、その写真という既成事実で外堀を固められ、俺達は同窓生公認の仲となってしまった。まだアイツに告白もしてなかったのに。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「種の存続は本能だろ？」男は野獣のように笑う。どちらも男なのだから、子を成せる訳がないだろう。俺は嘲笑いながらもネクタイを解く。「優秀な雄の遺伝子なら本望だな」だが、本能に任せることは悪くない。噛み付くようにキスをすれば、互いの欲望は既に限界だった。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

車の中が気まずい。こう、なんとも言えない空気が漂っているのだ。運転を続ける彼も、助手席でふて腐れてる俺も、どっちも黙ったまま。沈黙を破ったのは彼だった。「……ホント、イカ臭ぇ…」「じゃあファブっとけよ…」「ハァ…。車の中でヤるもんじゃねぇな…」「あぁ…」 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「西瓜とお前の頭となら、お前の頭の方を叩き割ってやる」「何その物騒な宣言怖い」「８月の３０日に泊まりがけで宿題写しに来た奴の頭なんか砕いてやる」「その件だけど。ホラ。完成してますー」「…じゃあ、なんで写させてくれなんて？」「口実。泊まりがけでイチャ付く為の」 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

「ハ…ッあ…」「いいよ、君は映像を見てなよ」そんなことを言われても集中できない。屹立に触れられ、乳首を弄られ、首筋や耳を責められる。後ろの男が与える快感は、目の前で流れる映像よりも甘美で、この男に身を委ねる方が気持ちいい。俺は目をつぶってこの感触に集中した。 #twblnovel

ハウリル @how_howlite

旅行のお土産を買いました。友達には、有名マスコットがご当地の服を着ているストラップ。自分用には、金運や恋愛運を上昇させるストラップ。あの人用には、ご当地ゆるキャラのストラップ。ケータイに着けてるのを見かけると、嬉しくなります。本当は、お揃いにしたかったけど。 #twblnovel