2022.4.11 国連安保理緊急会合ー焦点は、女性と子どもについて。UNウィメンやユニセフの幹部が冒頭に現状を説明

Gakushi Fujiwara / 藤原学思 @fujiwara_g1

ウクライナ危機。3度目の国連総会決議採択を経て、まもなく安保理の緊急会合が開かれます。アルバニアと米国が要請。1/31以来、これで16回目になります。 焦点は、女性と子どもについて。UNウィメンやユニセフの幹部が冒頭に現状を説明します。非欧米諸国の発言に注目です。 asahi.com/articles/ASQ48…

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安保理理事国は、先日のロシア人権理追放決議に、以下のような投票行動を取りました。 【賛成6】 米国、英国、フランス、アルバニア、アイルランド、ノルウェー 【棄権6】 インド、UAE、ブラジル、メキシコ、ケニア、ガーナ 【反対3】 ロシア、中国、ガボン 各国に温度差がある中、今日はどうか。

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安保理の出す成果物としては、決議／議長声明／報道声明という公式見解、報道機関向け発表文という四つの形態があります。 ただ、決議は拒否権を使われたら通らず、他の三つも安保理として合意することが必要です。そのため、これまで15回の会合では、ただの一度もそうした成果物を出せていません。 pic.twitter.com/ONjTki1bha

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UNウィメン。 「モルドバの一時避難施設を訪れた。小さな女の子のタティアナは、出身地のオデーサは美しいと言った。医者になる夢があるのに、勉強が中断を余儀なくされたと言った。逃げなければならなかったからだ」 レイプなど性的暴行の被害報告、人身売買の危険性も増大しているという。 pic.twitter.com/RLoFYC54WC

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ユニセフ。 「320万人の子どもが自宅にとどまっており、そのうちの半分ほどが十分な食事を取れていない可能性がある。昨日時点で死亡が確認された子どもは142人。負傷した子どもは229人。実際にはもっと多い。たった6週間で3分の2の子どもが自宅を追われた」 教育の機会が奪われていることも問題。 pic.twitter.com/IswLbEcTgS

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人権団体La Strada Ukraine。 「女性や少女の性的暴行、レイプについては多くの事実、事件がすでに暴かれ、報告されている。ただ、それは氷山の一角に過ぎない。平和を取り戻し、民主主義的なプロセスを強化、発展させるには、ボランティアや活動家、ジャーナリストに、女性の存在が欠かせない」 pic.twitter.com/1lEqH3RPlh

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米国。 「モルドバとルーマニアで会った女性たちには、みな、それぞれ違う物語があった。ただ、みなが同じ夢を持っていた。それは、平和なウクライナに帰ることだ。ウクライナに帰って、自分たち自身の、そして自分たちの子どもたちの未来を見ることだ」 和平プロセスに女性が欠かせないと強調。 pic.twitter.com/7Uw97vg8ly

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アルバニア。 「なぜ国連はロシアを止められないのか、という国民の憤りをくり返し耳にする。この問いは正しい。ロシアが拒否権を行使することで、安保理を人質に取り、ウクライナに安全をもたらすことを妨げているからだ。ただ、ロシアが拒否権を行使できない国連もある」 三つの総会決議に言及。 pic.twitter.com/HEt6cHmdQF

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続・アルバニア。 「プーチン大統領も父親のようだ。もし彼と話す機会があれば、たった一つ尋ねたいことは、あなたの娘が11歳のユーリちゃんと同じ状況になることを受け入れられますか？ということだ。家を追われ、空爆がある度に心臓が止まるほど怯えている子だ」 プーチンは何と返すだろう。 pic.twitter.com/oTB5w3JP6B

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フランス。 「クラマトルスク駅への残虐な攻撃は、人道に対する犯罪となる可能性がある。無差別攻撃はやめるべきだ。ICC=国際刑事裁判所の捜査、証拠化作業の支援を表明。女性の全面的な参加なくして紛争の永続的な解決はありえないと想起する」 フランスに避難したウクライナの子どもは1万人。 pic.twitter.com/f3PShcYrEg

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ガーナ。 「ウクライナで広範かつ重大な国際人道法違反の疑いのある事案が報告されていることを深く憂慮。戦時下では女性と子どもが大きな影響を受ける。ロシアに対し、軍隊を引き上げ、対話と外交の道を求めるよう要請」 この範囲であれば、多くの国が名指ししてロシアを非難する。その先が難しい。 pic.twitter.com/eRBmRwKeYh

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メキシコ。 「現地の市民団体の視点は、ウクライナの女性の脆弱さとともに、強さも思い起こさせる。世界の他地域と同様に、ウクライナの女性も変化の主役であり、意思決定のプロセスに対等かつ意義のある形で参加しなければならない」 敵対行為の即時停止を改めて要求。重要なのは、ロシアの決断。 pic.twitter.com/Qervtni14A

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インド。 「最も大きな被害を受けるのは常に女性。性的暴行については被害者中心のアプローチを。子どもの教育への影響も懸念。人道支援が政治化されてはならない。世界秩序は国際法、国連憲章の尊重により支えられている」 "peace, dialogue and diplomacy" ずっとこの3語を言っている。 pic.twitter.com/K1DEr64cGB

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アイルランド。 「我々はこの戦争の厳しい現実を映像で見てきた。廃墟と化した産院から担架で運ばれる妊婦。駅への無差別攻撃。これらはほんの一部に過ぎない。責任を負わなければならない。戦争の恐怖と家族離散のトラウマは、何百万人ものウクライナの子どもに生涯にわたる影響を与える」 pic.twitter.com/GOJENPfxFr

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ノルウェー。 「生活や幸せが、戦争によって常に脅かされている。暴力や移住の強制により、心に傷を負っている。生きる場所、学ぶ場所、遊ぶ場所の破壊もそうだ。未来が危機に瀕しているのだ。肉体的、精神的な傷は何世代にもわたって残る。間違いない。無意味な戦争をやめるよう、改めて訴える」 pic.twitter.com/W1HA0L19zG

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ブラジル。 「民間人に対する暴力、インフラ施設の破壊の映像は悍ましいものだ。子どもの保護は、特に紛争時には基本的な優先事項であるべき。性暴力は独立調査をして、加害者を裁判に。現場の活動の重要性。人道支援は、中立、公平、独立という原則を順守すべき」 pic.twitter.com/LNJaDlA6cI

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中国。 「クラマトルスクの駅で女性や子どもを含む数十人の市民が死傷したことについて、深い遺憾の意を表明する。事件の状況、具体的な原因を調査しなければならない。いかなる主張も事実に基づくものであるべきだ。女性と子どもを暴力から遠ざけるため、対話と交渉を。国際社会もより努力を」 pic.twitter.com/LrTxMaiOSZ

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UAE。 「近隣諸国への難民430万人の圧倒的多数が女性とこども。性的暴力や人身売買、性売買を行う犯罪組織の餌食となっている。子どもの教育へのアクセスも妨げられ、未来に貢献する機会が阻まれている。苦しみを終わらせるため、ウクライナでの敵対行為の即時停止を」 pic.twitter.com/L348g4Fv5h

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ガボン。 「暴力のエスカレートにより、女性や子どもの安全が脅かされている。レイプの報告も後を絶たない。事実と責任を明らかにするために、独立した、公平な調査がすぐに行われるべきだ。停戦とともに、ウクライナ全土における人道回廊の開放を。紛争当事者に国際人道法の遵守を求める」 pic.twitter.com/q7aVALyi5i

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ロシア。 「西側のやり口は、特別軍事作戦を歪めて信用を失わせ、不都合な事実に沈黙を守り、ウクライナのプロパガンダを促進することだ。その戦争は、地上での軍事作戦に匹敵するほど激しい。推定無罪を踏みにじっている。駅の攻撃はウクライナ軍のロケット砲によるもの」 独自の主張を展開。 pic.twitter.com/PqAxyYY9fO

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続・ロシア。 「ウクライナの残酷さは抑制が利かないほどになり、イスラム国（IS）とすら一線を画すようなレベルに達してしまった。だから、我々の特別軍事作戦の必要性があり、他に選択肢はなかった。ウクライナの将来のため、近隣諸国の安全のためだ」 ウクライナ市民はこれを聞いてどう思うか。 pic.twitter.com/PekHIwBqRP

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ケニア。 「我々がここにいるのは議論するためではない。ロシアが、ウクライナの領土保全と主権を武力によって破ったからだ。国際法や国連憲章を無視し続け、その結果である危険な世界を、改めて非難せねば。戦死した母親ほど、苦悩を知るものはいない。停戦交渉にも女性や母親を含めるよう求める」 pic.twitter.com/XlfuNoWQ0H

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英国。 「本日、残念なことに、ロシアが極めて異常な、ウソとしか言いようがない声明により、現実から目をそらし、水を濁そうとするのを耳にした。しかし、事実は、ロシアは民間人や住宅地に攻撃しており、それは実に野蛮だということだ」 安保理が「ウソ/ホント」の議論の場になっている。 pic.twitter.com/xy24yIxGXE

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再・アルバニア。 「プロパガンダのためにここにいるのではない。それがどこから来るか、みな知っている。私たちの話は事実確認、裏付けがなされている。ウクライナに侵略戦争がないと主張し続けるのは、世界が平らだと主張し続けることに等しい。信じる人がいても、それは真実ではない」 良い反論。 pic.twitter.com/FnJfuP5H2t

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