名作マンガとその盗作?と言われた小説が「同じ実在の人物をモデルにしていたかも」という話

これはまじでトリハダ
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またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

吉田秋生さんの「河よりも長くゆるやかに」って、福生に住んでる姉弟の話なんですけど、その中で、二人が、家族を捨てて10歳も年上の女とアパートで同棲している父親のところに、生活費をもらいに行く場面があるんですよね。とある川べりのアパートなんですけど。これが1983年の作品です。

2022-04-21 01:25:10
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

同じ設定、同じ場面が、鷺沢萌さんという方が高校生のときに書いた「川べりの道」という小説に出て来て、この方はこの作品で1987年に文學界の新人賞を獲るんですけど、わたしはずっと、これは吉田秋生さんのマンガをどこかで読んでいて、うっかり書いてしまったケースかな、と思ってたんですよね。

2022-04-21 01:27:52
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

わたしは「川べりの道」のストーリーを、先に読んだ人から聞く形で知ったんですけど、「10歳も年上の女とアパートで暮らしている父親にね」というあたりで、「そのお父さん、アパートで洗濯物を干しているんじゃない?」と。そのぐらい、「河よりも長くゆるやかに」とまったく同じ話だったんですよね。

2022-04-21 01:29:44
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

鷺沢萌さんという方はもう亡くなっていらっしゃるんですけど、わたしの中ではずっと、「盗作でデビューした人」という、ちょっと不名誉な評定だったわけです。まあ当時女子高生なんで、それまでに見たもの読んだものがネタとして創作物に出て来てしまう、というのはありがちなことではあるんですが。

2022-04-21 01:31:11
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

ここからが面白い話なんですけど、最近知り合ったとある女性、もう80歳過ぎてるそうなんですけど、その方が、10歳年下の恋人と長年同棲しているそうなんですね。彼氏っていうのが糖尿病で両足失くされてて車椅子だと。行政の方からは、あなたが世話する義務はない、と言われているそうです。

2022-04-21 01:34:34
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

でも彼女は、長年連れ添った仲だから、義務はないけど相手の面倒を見ている。という話を聞いているうちに、ひょんなことから、その彼氏には、自分と一緒になるときに捨てて来た奥さんと子供たちが福生にいる、という話になった。誰もその男性を引き取りたい、と言いに来ないと。(当たり前ですけど)

2022-04-21 01:37:05
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

何が言いたいかというと、もしかして、これは本当にあくまでも少ない可能性の1つですけど、「河よりも長くゆるやかに」に登場する姉弟と、「川べりの道」に登場する姉弟は、同じ人たちをモデルにしているのではないか?と。ということに気がついて鳥肌。

2022-04-21 01:38:41
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

「川べりの道」は女の子が一人で行くんだったかな?ちょっとディテールはよく覚えてないですけど、まあ、川に面したアパートの1階で、お父さんが同棲相手の洗濯物を干している、というシーンが「河よりも長くゆるやかに」にも確かにありました。

2022-04-21 01:47:13
リンク Wikipedia 河よりも長くゆるやかに 『河よりも長くゆるやかに』(かわよりもながくゆるやかに)は、吉田秋生による日本の漫画作品。『プチフラワー』(小学館)に1983年から連載されていた(詳細は#連載情報参照)。 1985年、『吉祥天女』と共に、小学館漫画賞受賞。 文庫版では、夢枕獏が巻末エッセイを寄せている。 高校生の能代季邦は米軍基地の町で姉の幾世と二人暮らしをしている。両親は離婚しており、二人は母親に引き取られたものの、母親は1年も経たないうちに亡くなってしまう。父親から養育費を受け取っているが、幾世は当てつけのように水商売に入っており、
リンク Wikipedia 吉田秋生 吉田 秋生 (よしだ あきみ、1956年8月12日 - )は、東京都渋谷区出身の女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。 1977年に「ちょっと不思議な下宿人」で活動開始。1983年に「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞を受賞。 7 users 3
リンク Wikipedia 鷺沢萠 鷺沢 萠(さぎさわ めぐむ、1968年〈昭和43年〉6月20日 - 2004年〈平成16年〉4月11日)は小説家。本名は 。女性。 父は教育系出版社のコーキ出版代表で『戦えリキ』などの作者でもある鷺沢祥二郎。 1968年(昭和43年)6月20日、4人姉妹の末っ子として東京都大田区に生まれる。 8歳の頃に父が田園調布に土地を購入したことから大田区で育つ。 1987年(昭和62年)に「川べりの道」で第64回文學界新人賞を受賞、女子大生小説家としてデビュー。これは当時の最年少受賞であった(1993年〈平成5年〉 9 users 23
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

@3peta 面白くないですか?このあたりにはちょうど神田川もありますし。( ^∀^)

2022-04-21 01:43:14
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

@rafcooc こういう「偶然がより深いレイヤーを覗かせる」っていうのは、実話ならではですね。もちろんそれはただの偶然かもしれないんですが、その話を聞いた人は、もう「それはその二人の話」になってしまうのですよね。脳の物語を司る部分を刺激されちゃうから。

2022-04-21 01:45:33
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

@3peta ああ、より面白い方を信じてしまう感じはありますね。でも、そのおばさんすごく面白いんですよ、女の業というのかな。自分もいいトシで、はっきり言って人生詰んでるのに、絶対にその彼氏を手放そうとしないの、すごいかっこいいし、すごい不幸ですよね。でも彼女は勝つのよ女だから。横溝文学みたい。

2022-04-21 01:50:48
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

@rafcooc このいくつかの呟きだけで、既にブンガクですよ。

2022-04-21 01:52:53
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

@3peta そうでしょ!これ小説にならないかな?って温めていたネタなんですけど。女ってすごいのよw

2022-04-21 01:54:27
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

@3peta 文学は意外と身近にあるんですよね。( ^∀^)

2022-04-21 02:06:46
神沼三平太🐈‍⬛🐈 @3peta

@rafcooc そうですそうです。世界を作品世界に切り取るということが、既にして文学的なのです。

2022-04-21 02:08:38
またの名を田中@モデルナ×4完 @rafcooc

この話はわたしが墓場まで持って行こうかと思っていた話でしたが、今日は機嫌が悪いのでぱっとお蔵出し。( ^∀^)

2022-04-21 01:52:11
モナストレル @MonastrellRed

すごいお話… 私も「河より長くゆるやかに」「川べりの道」両方を読んでいて、鷺沢さんにもやもやした思いを抱いていたけど、そうか、そうかも…わぁ… twitter.com/rafcooc/status…

2022-04-21 10:58:46
jittan @QTjittan

もしかして漫画と小説と別々の作者が、「奥さんと子供を捨てた父親が福生で10年上の女性と暮らしてる」、って実際の人を知ってたのかもしれないのは面白いなぁ…。🤔

2022-04-21 06:14:49
えだまめまめ @edamame084350

@rafcooc これ(盗作かも?)って当時わりと騒がれましたよね。そのままになってるけれど。利重剛の前妻さん。。。同じ人を別シチュエーション。。。だといいなぁ。。。

2022-04-21 17:40:51
Ayasekaz @ayasekaz

これは面白いエピソード。モデルになった話が、どこかローカルに言い伝えられていたりしたんだろうか。 ちょっと展開は違いますが、探偵ナイトスクープで「自分がマンガの登場人物のモデルになっているんじゃないか?」という投稿があったのを思い出したりも。 twitter.com/rafcooc/status…

2022-04-21 11:18:19