五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた

おさっち@三国志群雄太守県令勢力図＆推し本三国志シリーズ @osacchi_basstrb

五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた①前涼の張軌 涼州の安定烏氏の漢民族。前漢の常山王張耳の子孫で代々孝廉を出す儒学の家柄。祖父の張烈は魏に仕えた兗州の陳留外黄の県令。時代は全くわからないが、張軌が255年生まれなので正始年間くらいか。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた②前趙の劉淵 幷州の新興郡の匈奴。祖父の於夫羅は単于と認められず平袁紹に従ったり離反したり。弟の呼廚泉は袁尚軍を助けて鍾繇・馬超に敗れ曹操に降伏し魏から単于に任命された。父の劉豹は蔡文姫を側室とし晋代は匈奴左部帥。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた③成漢の李特 益州の巴西宕渠の氐族。賨族とか板循蛮とも呼ばれた人たち。祖父の李虎は他の氐族と共に張魯に従っており、張魯が曹操に降ると同じく曹操に降る。曹操が漢中を放棄すると他の氐族と共に天水郡の略陽に移住させられた。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた④後趙の石勒 幷州は上党武郷の羯族。羯族は匈奴から枝分かれした。祖父は耶弈于、父は周曷朱でいずれも武郷で一族の長であった。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑤前燕の慕容廆 幽州は昌黎棘城の鮮卑族。曾祖父の莫護跋は遼西に移り住み司馬懿の公孫淵討伐に助力した功績で棘城への居住を許された。三国志鮮卑伝の注に引く『魏略』にも中部鮮卑の一派として慕容の名が見える。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑥前秦の苻健 涼州は略陽臨渭の氐族。元の姓は蒲で父の蒲懐帰は部族長。それより前は不明だが、三国志張嶷伝に武都の氐王の苻健が蜀への基準を申し出たがその弟が離反して魏に部族と投じ苻健は一人で降ったとあり、関係あるかも。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑦後燕慕容垂 前燕と同じ慕容部なので省略。

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姚五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑧後秦姚萇 涼州は南安赤亭の羌族。焼当羌の出で、焼当羌は後漢書に結構出てきて涼州を荒らしている。晋書載記に祖父の柯迴は魏の鎮西將軍となったとあるが、三国志徐邈伝に見える羌族の柯吾と関係あるだろうか？

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姚五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑨西秦の乞伏国仁 (よくわからないので調査中)

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑩後涼の呂光 涼州は略陽の氐族。先祖は沛郡の呂文和で前漢時代に略陽に移り住んだとあるが、それは氐族であることと矛盾する。なお天水・南安近辺で呂姓は三国時代には見られない。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑪南涼の禿髪烏孤 河西鮮卑の禿髪部は鄧艾による蜀対策のために涼州内に移住させられた。禿髪樹機能は270年に反乱を起こし秦州刺史胡烈、涼州刺史牽弘を敗死させ猛威を振るったが277年に文鴦に敗れ、279年に馬隆に討たれた。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑫北涼の沮渠蒙遜 涼州に居住し匈奴系とも月氏系とも説がある盧水胡の出身。盧水胡は184年には北宮伯玉が韓遂や馬騰を巻き込んで蜂起したり、220年には伊健妓妾、治元多らが張既に平定されたりなどしている。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑬南燕の慕容徳 これも鮮卑慕容部なので前と同じです

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑭西涼の李暠 漢族の隴西狄道李氏で前漢の名将李広の末裔。四代前の李雍は晋に仕えて徐州の東莞太守を務めた。三国志蘇則伝には隴西で反乱を起こした李越の名がある。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑮夏の赫連勃勃 祖先である於夫羅のおじの去卑が匈奴の鉄弗部の祖となった。去卑は平陽に駐屯していて白波賊出身の楊奉に頼まれて韓暹・李楽・胡才らと献帝を護衛して李傕・郭汜らの追撃を受けながら苦難の末、洛陽まで送り届けた。

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五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた⑯北燕の馮跋 冀州の長楽信都の漢民族。祖父の馮和以前が不明。信都は魏晋では安平郡に所属し晋の馮紞が安平の人。馮紞の祖父の李孚は本来の姓は馮。袁尚に仕え審配と共に鄴に籠り包囲する曹操軍を欺いて脱出し袁尚に援軍を求めた。

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「五胡十六国の建国者の祖先が三国時代に何をしていたかを調べてみた」シリーズをやってみた感想 ・意外とたどれる ・意外と三国志のメジャーな出来事に絡んでいる ・個人的に熱いのは樹機能と去卑 ・個人的な新発見は李孚の話 ・略陽は魔窟

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五胡十六国時代の建国者の祖先が三国時代に何をしていたか番外編①仇池の楊茂搜 略陽清水の氐族。百頃氐とも呼ばれ後漢書や三国志にも百頃の名は見られる。曹操に反旗を翻した馬超に味方した千万は楊茂搜の祖先にあたる。馬超が漢中に去ると千万は部族と共に略陽に住んだ。

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訂正：三国志東夷伝の注『魏略』では千万自身は蜀に逃げ、その部族は動けずその地に留まり、扶風の美陽県と天水南安一帯に分かれて移住させられたとありました。

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五胡十六国時代の建国者の祖先が三国時代に何をしていたか番外編②代の拓跋猗盧 幷州塞外の盛楽を本拠とした鮮卑族拓跋部。猗盧の祖父の拓跋力微は盛楽に本拠を移して魏に子の沙漠汗を人質として送り融和を進めた。晋代に衛瓘による離間策で烏丸王庫賢が離反し沙漠汗を殺してしまい拓跋部は弱体した。

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五胡十六国時代の建国者の祖先が三国時代に何をしていたか番外編③後蜀の譙縦 益州の巴西南充の漢民族。蜀漢に仕え劉禅の降伏をリードした譙周が巴西南充なのでこの一族の末裔か。

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南朝斉を建国した蕭道成は徐州の東海蘭陵を本貫とし前漢の蕭何の子孫を称している。 三国志呂布伝によれば東海の蕭建は琅邪相として莒県に駐屯していた。呂布は手紙を送って蕭建を味方につけようとしたがその前に泰山賊の臧覇に破られた。

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新唐書の宰相世系一下に蕭氏がありますが蕭建の名前は無いですね。

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劉裕の祖先ってよくわからないのですかね？楚王の末裔ってのは怪しいっぽいですが。

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新唐書宰相世系表一下の陳氏によると陳寔の子の陳諶のひ孫が陳準となっていました。