安田峰俊(迷路人)さんによる『独裁者の教養』チラ見せ

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安田峰俊 @YSD0118

10/26刊行予定 『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd :◆アヘン王国を蝕む中華民族主義 ◆ホロコーストと優生学の「正義」 ◆毛沢東「ごろつきの運動」に縛られる中国 ◆ポル・ポトを支持する「民の理由」 ◆リークアンユーvs日本軍政 続きは一か月後の書店で!

2011-09-18 00:20:22
安田峰俊 @YSD0118

ここは一九六〇年代に中国の影響を受けて成立した共産ゲリラの根拠地だったが、一九八九年の政権崩壊後、軍閥化した将軍・鮑有祥が勝手に自立して独裁統治を敷いた。五年ほど前まで、現地の主要な輸出品は麻薬のアヘンだった。◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-18 21:20:29
安田峰俊 @YSD0118

ワ州の人口は六〇万人程度で、面積は四万平方キロ。最高指導者は鮑有祥という。人口と面積の規模からすれば、鳥取県の知事が鳥取連合党を組織して「主席」に居座り、なぜか中国のマネをして鳥取人民大会堂を建設、独裁政治を行っているイメージだ。◆http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-18 21:22:18
安田峰俊 @YSD0118

「さて、『中国のAV事情に詳しい安田氏』から『中華圏の現地取材に強い安田氏』に転身できるチャンスが目の前に転がっている。あとの判断はオマエ次第なんだがね」◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-18 21:23:19
安田峰俊 @YSD0118

だが、スターリンがソ連建国当時の原則を無視してファシズムもどきの独裁を敷いた行為は、実は共産主義のイデオロギーなんかなくても「独裁」が可能であることを、身をもって証明したともいえた。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-20 11:55:52
安田峰俊 @YSD0118

ナチスの政策は、ヒトラー個人の価値観が国民の反対を押し切って強要されたわけでは必ずしもない。ヒトラーは確かに偏執的な人物だったが、彼の政策は当時のドイツ国民から、理解や黙認を得られる行為ばかりでもあった。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-20 11:57:35
安田峰俊 @YSD0118

外に出るたび、自分が尾行されていないか確かめて歩いた。密告が当然のように行われる、中国社会の閉鎖性が恐ろしかった。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:42:54
安田峰俊 @YSD0118

「中国人は多い。昔からワ州に住んでいる連中もいる。商業と行政は俺たちがいないと回らない」 珍しく彼の口数が増えた。「昔からいる連中」とは、おそらく一九六〇年代にやってきた、紅衛兵上がりの中国人(知識青年)たちのことだ。◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:44:26
安田峰俊 @YSD0118

中国が最も極左的だった文化大革命の時代には、「革命階層である農民から再教育を受ける」という名目で、毛沢東思想を奉じる紅衛兵たちが雲南省の辺境に移住させられた(「下放」という)。◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:45:33
安田峰俊 @YSD0118

彼らを「知識青年」と呼ぶが、こうした人々から、「帝国主義者」であるミャンマー政府を打倒して「革命」を実現しようと、ひそかに国境を渡ってビルマ共産党軍に身を投じる者が少なからず出た。 ◆『独裁者の教養』amzn.to/q8CxE5

2011-09-21 15:45:54
安田峰俊 @YSD0118

一九七〇年代の日本で、国際根拠地の建設を夢見た日本赤軍のメンバーが北朝鮮やパレスチナに渡ったのと似た現象が、国境を接するミャンマーと中国の間ではより大規模に起こった。◆『独裁者の教養』amzn.to/q8CxE5

2011-09-21 15:46:16
安田峰俊 @YSD0118

「中華民族」とは、現在の中華人民共和国の国民と、海外に住む華僑系住民と、過去の中華王朝の勢力下で生きていたあらゆる人間を包括する、二〇世紀になって中国共産党が発明した摩訶不思議な概念だ。◆『独裁者の教養』amzn.to/q8CxE5

2011-09-21 15:47:20
安田峰俊 @YSD0118

一見すると「中国国民」と似ているが、「中華民族」には国籍を変えた在日華僑や在米華僑も含まれる。「シナ人」とも似ているが、「中華民族」には中国籍のチベット人やウイグル人も、元王朝(モンゴル帝国)の太祖とされるチンギス・カンも含まれる。 ◆http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:48:25
安田峰俊 @YSD0118

さらに魯邦東によれば、ワ州に住むワ人も「中華民族」に含まれるのだそうだ。/彼の話だけを基準に、ワ州を理解しない方がいいな、と思った。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:49:24
安田峰俊 @YSD0118

タクシンさんもちょっと登場しますよ RT @SomChiangRai やっぱり読みたい。この本買います。RT 中国が最も極左的だった文化大革命の時代には、毛沢東思想を奉じる紅衛兵たちが雲南省の辺境に移住させられた ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:50:37
安田峰俊 @YSD0118

ワ人の自治を掲げるワ州連合党の中央に所属していながら、魯邦東が心の中に大中華主義を抱えていることは、彼の政治的な立場を危うくしかねない敏感な問題であるはずだった。◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-21 15:58:17
安田峰俊 @YSD0118

中国人民はみずから強大な王朝を望み、力を持つ皇帝にひざまづく――。中国が本当に「民主化」できるのは、こうした過去の呪縛を人々が克服できたときだろう。だが、それは容易ではないに違いない。◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-23 01:52:59
安田峰俊 @YSD0118

作戦内容、バンザイ突撃もしくは転進。むろん、転進して勝つ見込みがあるなら最初からそちらの方角に攻め込んでいるので、これは「先に散るか後に散るか」の違いでしかない。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-23 04:26:03
安田峰俊 @YSD0118

ワ州の最北端から数百キロ北に進めば、第二次世界大戦中の援蒋ルートが走っている。ここの近所一帯は、足を踏み入れた日本人が必ず玉砕する運命にある場所なのではないか。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-23 04:26:27
安田峰俊 @YSD0118

毛沢東は「革命」を訴えてはいたが、彼が庶民に与えたイメージは横文字の「Revolution」ではなく、「天命を革める」「無道な朝廷を放伐して新王朝を拓く」という漢字の意味そのままの"革命"だった。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-23 04:29:27
安田峰俊 @YSD0118

「毛沢東のどこにも上品な洗練されたところはない。かれが十分教育をうけているときいて全く驚いたしだいだ」(E.L.Booker, "News is my job." 貝塚茂樹訳) ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-23 04:32:26
安田峰俊 @YSD0118

中国共産主義青年団出身で鮑有祥の右腕として活躍した軍人・李自如、ワ州軍の総参謀長を務めた趙国安や趙文光、カチン軍の財政長官である高亮など、「知識青年」から少数民族軍閥の政府高官に登りつめた中国人は少なくない ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-23 22:25:21
安田峰俊 @YSD0118

ワ州の東側に領土を持つ東シャン州軍などは、政権の「主席」である林明賢以下、幹部の大部分が紅衛兵上がりの中国人だ ◆『独裁者の教養』amzn.to/q8CxE5

2011-09-23 22:26:06
安田峰俊 @YSD0118

頭はそれほど良くなく実務能力にも欠ける。ただし、人当たりが良くて生徒に人気がある。社会問題への関心が高く、左翼活動に熱心に取り組む真面目な青年教師――。青年時代のポル・ポトの人物像は、比較的想像しやすい。 ◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-25 21:33:53
安田峰俊 @YSD0118

一昔前の日本にもそんな人はたくさんいた。それが正しいか否かはともかく、天皇"制"や国旗国歌の話になると突然過激な意見を主張する、普段は優しくて生徒から慕われている市民運動家型の先生のイメージだ。個人としては「良い人」も多い◆『独裁者の教養』http://t.co/6PLeVuHd

2011-09-25 21:36:21
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