優しい言葉で紡ぐタイバニ最終回ふりかえり　・　バニー中心

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

昨夜の続き。25話についての個人的感想を吐き出したおしますよ！ということでバニーちゃんについてです。かわいそうでかわいそうな、かわいそうなままのうさぎちゃんについてです。お墓参りシーンと彼の引退後の一年間のことを思うと泣けて泣けて仕方ありませんよわたし。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

24話で、バニーは確かに成長していたんです。それが目に見えて、すごく嬉しかったんです私。彼はもうほんとうに、4歳からずっと自分の時間を止めて、自分の中にはただ復讐だけを大きく重く抱えていて、それ以外を心の中に抱きしめる余裕なんてほとんどなかった。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

けれど虎徹とバディになって過ごす日々で、そういう重荷をほんの少しでも分かち合ってくれたり、心の中に残ったわずかな隙間をやわらかくてあたたかい何かで埋めてくれたりして、バニーは虎徹によって、それまで知らなかった感情をゆさぶられたんだと思うんです。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

自分を生み育ててくれた両親は亡くなっている。誕生日に毎年ケーキを送ってくれていたサマンサは殺されてしまった。自分の後見となり育ててくれたマベは両親とサマンサの敵で自分をもいいように扱っていた存在だった。となると、もう今、バニーに残っているのは虎徹だけ。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

バニーが虎徹に依存しているように見えるのは仕方のないことだと思っています。だって4歳だったんですものバニーは。一人で放り出されて泣いて強がっているこどもで、でもさみしいこどもだからその強がりなんてすごく脆くて。だからそこを付かれたら懐きますよそりゃ。インプリンティングですよ。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

なので1期の後、心の中の重い荷物を下ろしてそこにぽっかり開いた空洞に、バニーは虎徹をめいっぱい取り込んだんだと思います。虎徹を抱きしめて、虎徹で自分の心の中をほぼ満たして、空白の10ヶ月は夢のように幸福だったんだと思う。4歳以降、初めてバニーが得た心安らぐ世界。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

両親、サマンサ、マベはいずれも親とその繋がりからの関係だった。虎徹はバニーにとって初めて心を許し親しくした完全な他人だったんだ。そんな初めての他人の優しさ、信頼しあえる心地よさに夢中にもなりますよね。そしてバニーの時間はゆっくりと動き出します。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

そう、ゆっくりとなんですよ。確かにバニーは、止まっていた自分の時間を動かし始めた。けれども4歳の子が一晩で24歳になれますか？あり得ない。そんな矢先に、実はジェイクは真犯人ではなかった、ということから、一旦下ろしたはずの自分の中に復讐心を再び抱え込むバニー。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

けれどそれでも、動き出した時間は再びは止まらなかった。だから、虎徹に盲目だったり取り乱したり病んだりしながらも、それでも人のために何かしてあげよう（チャーハン）と思えるようになったり、虎徹の能力減退を聞いても、気づけなくてすみませんと言えるようになっている。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

バニーがヒーローを続けていたのは両親の復讐を果たすためだったし、マベに恩返しをするためでもあった。そして復讐は果たし、恩返しは前提自体がひっくり返ったから、バニーにはもうヒーローを続ける意味は無くなった。ヒーロー自体には未練も執着もなかったバニー。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

だから、虎徹がヒーロー辞めます、と宣言した時、虎徹さんがいないんじゃヒーロー続ける意味なんて、とバニーがあっさり辞めてしまうのはすごく理解できます。虎徹がもしヒーローを続けていたら、バニーもきっと親の側を離れないおさなごのように続けていたと思う。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

でも虎徹は辞めることを選び、清々しくヒーローズに引退を告げた。バニーはクリスマスデート回では激昂したけれども、最終話では虎徹の決定に口を挟んだり駄々をこねたりなど一切しない。これもまたきっと成長の証です。そして、では僕は、と顧みて、自分も辞めることにした。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

だから、一見すると、虎徹が辞めるからじゃあ僕も、みたい見えますけど、実は少し違うんだろうなと思っています。確かに虎徹の引退は、バニーの辞職のきっかけにはなったけれど、それとは別に、自分自身にとってヒーローであるという意味が一旦無くなったから、だから辞めることにした。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

そしてそれがたまたま虎徹が辞めるタイミングと同じになった。そういうことなんじゃないかと思います。虎徹がいないからというのももちろん理由の一端ではあるでしょうが、決してそれが全てでは無かった。バニーは改めて、復讐から離れて、自分を見つめ直そうとしてたんです。自分の意志で。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

でも、やっぱりバニーはまだ成長途中なんですよ。愛し愛されることを学び始めたばかり。復讐心という重く冷たい塊をついに心の中から追い出して、そこにやっと一人、虎徹を入れたばかりなんです。でもその虎徹は去ってしまう。そして、成長し始めたバニーはもう、泣いて責めたり引き留めたりはしない。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

虎徹は虎徹自身の人生を見据え、そして虎徹自身の家族の元へ帰って行った。それを見送るバニーの心境は如何ばかりでしょうか？バニーには虎徹しかいないんですよ。20年間他人とまともに交友関係など持たなかったバニーが、初めて心を通わせた唯一の人間が虎徹なんですよ。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

そしてその関係は、虎徹の人間性があってこそ育っていったという部分も大きいと思うので、虎徹がいなくなってしまったら、今のバニーにはまだ、他人とまっさらな状態から新しい交友を作り上げることなんて難しいのではないかと思うんです。けれど、それでも、黙って見送ることができるバニー。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

今後少しずつ人付き合いを学んでいけばいずれはきっと大丈夫になるかも知れませんが、いかんせんまだ、なりは大人でも、心は成長を再開したばかり。人との付き合い方だってまだまだ学び始めたばかり。復讐を果たしたからって、次の日から急に人付き合いがうまくなるわけじゃない。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

なのでバニーは、自分のただ一人の人が自分以外の大切なものに向かっていくのを見送り、けれども少しだけ大人になった今はそれを泣いて引き留めることも出来ずきっと笑ってさようならを言って、振り返らない背中を乾いた瞳で見つめていたんだと思います。うん、虎徹はきっと振り返らない気がする。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

ていうか長い！バニー語り長い！今夜で終わらすつもりだったのに終わらないよどんだけ語るんだよわたし。ぼっちすぎてついったで語るしかないんです……。ちょっとそろそろ寝ないといけませんので続きはまた明日にしますね。毎度ひとりよがりの妄言TLテロ失礼致しました。それではおやすみなさい。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

バニーちゃんについてのひとりよがりな妄言吐き出し、昨夜の続きをもそもそと続けます。ひとりよがりって冷静に考えるといやらしい言葉ですよね。でもとっても的確。さて虎徹さんを見送り、一人きりで自分を見つめ、改めて、自分自身のしたいことを考えるバニーちゃんですよ。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

引退してしまったから他のヒーローズと関わる機会はなくなっただろうし、虎徹を介さずにプライベートで仲良くするほどには親しくはなかったと思うので、彼は一年間、本当にただ一人で過ごしていたのではないかと思います。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

お金には困ってなさそうですから外で働くことなどもなく、殆どの時間を自宅で過ごしながら、バニーはこれまでの時間をずっと反芻していたのかも知れません。けれどバニーの中には大きな空洞があります。ずっとずっと重く心の大部分を占めていた復讐心はもう追い出してしまった。

夜子🐯🐰 @otomeyoruko

残っているのは両親への尊敬。サマンサへの哀惜。虎徹への信頼。マベに対する感情は復讐心と共にもう消えて無くなっているかもしれませんね。自分のやりたいことを考える、といっても、自分の中にはそれに必要な材料が現状では殆ど何もありません。