tttさんと不見湍さんのひぐらしツイート

表題の通りです!ご本人達が訂正されるかもしれません。
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仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_ceinture たしかに、竜騎士自身が推理物という構造を、ドラマの前進力と切断性、過去の可塑的変形性を担保し、かつファンコミュニティに神話的活性状況を与えるために戦略的に用いている節がありましたからね。東方の考察とはちょっと性質が違ってる感じですよね。

2010-05-07 00:58:05
@ttt_ceinture

@sensualempire 推理もどきではあれ、その層に近かった者としていうと、「過去の可塑的変形性の担保」に当たる、「強制的な細部再読」状態が喚起され、勝手に反復可能性が増幅するというとんでもないことになってましたね。通算数百時間付き合ったような人は割といました。

2010-05-07 01:00:54
@ttt_ceinture

@sensualempire あと、反復すればするほど、キャラへの愛着が巨大になっていき、また、さらには作者への愛着が増していく、という過程もあったと思います。下記で言ったような「親身ゆえに作者への助言」を言い出す層が出てきたのはその結果。

2010-05-07 01:02:18
@ttt_ceinture

@sensualempire 祭囃し編でのリアルタイムやりこみ層の反応は、ミステリー部分への失望よりも、そうしたキャラへの愛着が昇華されなかったことへの失望が目立った印象があります。ある意味で「終わらせる」ことには成功したわけですが。『礼』は面白いんですけどね。

2010-05-07 01:04:17
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

@ttt_ceinture 推理それ自体の快楽というより、その時間性から引き出されるドラマツルギーを明らかに志向している作家ですからね。うみねこはその企図にさらに忠実になっていると思います。推理はそもそも可能か、という問題が物語の中で実存化されていくのが基本線になっている。

2010-05-07 01:06:01
@ttt_ceinture

自分で言ってて自分の発言が議論として面白みを感じられなくなってきてるので、さっさと風呂入って寝よう

2010-05-07 01:06:59
@ttt_ceinture

@sensualempire 宇宙空間に自らの機体を捨てていく多段式ロケットという比喩が当時大うけしてたよw ドラマの線的時間性と再読がもたらす反復の時間性の兼ね合いに、いまひとつ私は満足できないでいるかな…。

2010-05-07 01:08:31
@ttt_ceinture

目明し編直後ぐらいに書いた文章でも適当に貼ってみるかな。いま面白いかどうか全然自信ないのだが。

2010-05-07 01:10:54
仲山ひふみ Hifumi NAKAYAMA @sensualempire

祭囃子編ってどんなだったかな・・・しかし竜騎士という人は本質的に分裂しているよね。これ異常ないというぐらいに健康に激しく分裂している。うみねこはそれが開花していると思う。「ツンデレ作戦」とか「ゲロカス」とか。かと思えば情緒的な場面も描く。その両極の振れ幅を欲望している作家。

2010-05-07 01:11:06
@ttt_ceinture

私がひぐらしに本腰を入れて関心をもったのは、祟殺し編あたりからで、正直謎解きというものは関心の中心ではありませんでした。祟殺し編では、平行世界に紛れ込んじゃうような錯覚を繰り出していたわけですが、あれは、サウンドノベルというかたちを逆手にとったために生きてきています。

2010-05-07 01:11:15
@ttt_ceinture

選択肢のないサウンドノベルであり、シリーズ的に連作可能なものという性質が後押ししているわけです。1~3編までの繰り返される前半部/後半部の反復性を指して、ジョジョのバイツァダストみたいだという感想を見たことがありましたが、基本設定があり、TRPGやオンラインゲームのように、

2010-05-07 01:11:47
@ttt_ceinture

ノンプレイヤーキャラクターが各自のアルゴリズムに基づいて自動的に動いている、というのがあって、でも、各人はその俯瞰図を完璧に理解することができないことになっている。詩音は、いわばゲームマスターというか、ルールの支配者のポジションに乗ろうとしながら、

2010-05-07 01:12:06
@ttt_ceinture

ミイラとりがミイラになるような連続殺人者に陥ってしまう、という話なのでしょう。[段落変更] 雑誌『ファウスト』vol.5で竜騎士07氏が対談を受けていて、なかなかいい発言が転がっていたんですが、「サウンドノベルの選択肢なんて、選択というものをバカにしている。

2010-05-07 01:12:40
@ttt_ceinture

あれは、「どれか正解が選べる」という印象を与えるものじゃないか」ということを言ってる。この種の主旨は、暇つぶし編での梨香のTIPSの箱選びのものでも言われていますけど、私にとっては、このような「プレイヤーは選択肢を選びようが無い」というのが面白かったんです。

2010-05-07 01:12:58
@ttt_ceinture

で、それが平行世界のような感覚と結びつく。各編では、各主人公は最善の結果を目指して頑張っている。それなりに懸命にやってる。でも、まあその結果はバッドエンドではあるけれど…それは、各編を比較できたりラストを後に知ることができる視点をもつ読者だからそう見なしやすいのであって、

2010-05-07 01:13:40
@ttt_ceinture

当事者にとっては、「不幸」として比較されるようなほかの未来も何も無いですからね。悲惨ではありますが、何の行動が悪かったのかは当事者には把握しきることなんてできない。状況をすべて変えるだけの把握は誰にもできないのだし、その状況の初期設定(鉄平の帰還とか)は、

2010-05-07 01:14:11
@ttt_ceinture

主人公には操作できないものとしてある。状況の大枠の変化には抵抗しようが無い。 [段落変更] 祟殺し編は、全編にわたる真相説明をやるのなら、「錯覚だった」とつじつまあわせはせざるをえないとは思う。ただ、祟殺し編でのあの感覚が、単に謎解きのための囮なのか、というと

2010-05-07 01:15:02
@ttt_ceinture

そうじゃないんじゃないか。あの感覚をやりたかったのが、主題の一つなんじゃないかと思うんですよね。で、祟殺し編に限らず、ある編をやったあと、別の編をやるなり、あるいはまたやり直したりすると、「どこで分岐したのか」とか、「この会話は本当に成り立っていたのか」とかが、

2010-05-07 01:15:27
@ttt_ceinture

実に気になってくるようになっている。一致/不一致が実はきわめて怪しいものだという視点のもとで再読を強いる手法として、謎という装置を必要としたんじゃないか。そうした読解が膨らませる気持ちは、「誰が操作しているのか」という気持ちが高まってきて、○○黒幕説、というのが

2010-05-07 01:15:58
@ttt_ceinture

どんどん多発したわけですが、作者の目指している方向としては、黒幕なき世界だったんじゃないか。対談では結構いいこと言っていて、「誤解だけがホラーの源泉だ」とある。会話は成り立っているように見えて、成り立っていないかもしれない

2010-05-07 01:16:19
@ttt_ceinture

(たとえば、暇潰し編での赤坂と梨香の会話とか、鬼隠し編でのレナ・魅音と圭一とか)、謎に見えるものにしたって、単に符合しているだけなのかもしれない。そうしてみると、「連続」怪死事件などというものは、まさに誤解の集大成のようなものですからね。[段落変更]

2010-05-07 01:17:06
@ttt_ceinture

設定部分は、知らされている設定から予測できる/予測しようがない設定の空白 というさじ加減で切り盛りして、多少推理されようと、人物の心理の負荷と見せ方で一気にしのぐ、というのが基本手法として、この作品への求心力は維持されている。祟殺し編と目明し編が生きてるのはそこだと思う。

2010-05-07 01:17:43
@ttt_ceinture

で、まあそれは作品を維持していく手法だとして、基本主題は、おそらく、会話の成立・不成立であったり、関係性をゲームデザインのように囲い込んでいって、複数の可能性のもとで行動を浮き出させていく、かつ、「最良の選択」などというものがあるのかさえ不明に追いやる、

2010-05-07 01:18:08
@ttt_ceinture

という感触をやりたかったんだろうな、というものだと思う。 [段落変更] で、その基本主題の面で言うと、だったら、謎解きにしなくてもいいだろうという気持ちもある。謎解きさせちゃうと、舞台設定にあまりにも作品資源を投入しなくてはならなくなるし、

2010-05-07 01:18:50
@ttt_ceinture

読解が謎とその解明にあまりに牽引されすぎちゃう。その意味では、竜騎士07さんが、謎解き以外の骨格を手にして、どういうふうに展開できるかどうかが、問われてくることになると思います。 [段落変更] そこで、多くのミステリー作品との作品構造を比較すると、大体の場合、

2010-05-07 01:19:31
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