茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2856回「中学受験の塾産業の無意味さ」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２８５６回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

これまで何回も書いてきたことだけれども、中学入試は全くの無駄だと思う。この愚鈍な制度のために小学生たちが３年も４年も（その期間はどんどん長くなってきている）費やしているのは国家的損失である。すぐには変わらないだろうが、愚鈍であることは言い続ける必要がある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

あるネット番組でお話した塾の方は、「小学校４年までに６年生までの内容を終えて、その後は深めるのだ」と言っていらした。正気の沙汰とは思えない。それならばとっとと方程式とか英語とか、その先のことをやっていけばいい。その場で足踏みしている意味は一切ない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

そもそも、中学入試レベルの問題ごときで、賢いとか頭がいいとか言っている意味が一切わからない。鶴亀算とか旅人算とか、トリビアル過ぎて笑うしかない。そんなことやっている暇があったら、小学生の頃からプログラミングをやったりゲーデルの不完全性定理をやったらいい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

塾産業は、親の不安につけこんで、年間１００万くらいの課金ゲームに誘い込む、邪悪な存在だとしか言いようがない。大学入試の年齢ならば、まだ生徒が自主的に勉強することの意味がある。小学生のやわらかな頭脳に、あの低レベルの無意味な勉強をさせるのは犯罪行為に近い。

茂木健一郎 @kenichiromogi

救いなのは、塾通いが加熱しているのは、一部の大都市圏だけで、地方で公立高校が強いところは、塾など一日もいかずに東大に入ってくる学生などたくさんいる。中学受験の塾通いは何の意味もない愚行であることを、多くの人が認識した方がいい。日本の没落の原因の一つである。全く無意味だ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２８５６回「中学受験の塾産業の無意味さ」をテーマに５つのツイートをお届けしました。