2022年 お題付き呟怖集[前期]

陰斗景 @kimyou1818

剥がしても剥がしても すぐ貼られてしまうんだ 警察に相談しても 未だに誰が、なんの為に こんな貼紙を貼るのか わからない 貼紙に、なにが描かれているのかだって？ 遺書だよ 俺の名前で書かれた 身に覚えがない遺書 死ぬ気なんて ない #呟怖 pic.twitter.com/KiiBP1Zi6F

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陰斗景 @kimyou1818

森の中で、不自然に高くそびえる木を見つけたら。 おそらく、その下には死体が埋まっている。 栄養を木が吸い取るから？ 違う。 逝くべき場所へ、手を伸ばすように。 それは、寄るべとなる木に願いを託す。 空の彼方へ、届きますように。 #呟怖 pic.twitter.com/3Y5ZQXgNOd

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山頂から輝く御来光を拝もうと、日の出を眺めていた時の事です。 光の筋が町に真っ直ぐ延び、まるで輝く橋のような神秘を目の当たりにした、その夜。町の人が数人、行方不明になったとの騒ぎ。 ちょうど、あの光を浴びていた区間の家々に住む方々だそうです。 偶然だとは思いますが。 #呟怖 pic.twitter.com/b81b74G1ki

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あの外灯だけ電球が外されている。 昔、夜道に灯るその外灯の下に、女性の姿が照らされるから。 暗くなり、光が灯ると必ず外灯の真下にいる。じっと光を見上げて動かない。 そして朝になり、灯りが消えると、女性は我にかえる。それで眼が傷ついた女性が続出した。 女性は何も覚えてないそうだ。 #呟怖 pic.twitter.com/WrBDp2WecZ

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ほんの目を離した。 たった数秒。 その間に、あの空地で遊んでいた子供達は、どこへ行ったのか。 目の前で、 足跡が消えていくのが見えたきり。 喧騒はいつの間にやら、 風の音にかき消えて… #呟怖 pic.twitter.com/uHZ79QZ3pD

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帰宅途中、霧が濃くなってきた。 妙に息苦しい。 そういえばさっきから、 耳元で囁くような… 気づいた時には、 囁き声は私を取り囲むようにして。 今、私に纏うこの霧は、 吐息のように。 #呟怖 pic.twitter.com/O9OixGF38O

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標識を見ると、広告のない空白の枠の中を、何かが漂っている。 鳥…UFO？。目を凝らすが、焦点が合わない。もっと近寄って確かめてみようと、一歩踏み出した。 瞬間、けたたましく鳴るクラクション。 我に帰ると、車が目の前を走り去る。間一髪。再度見上げるが、そこには標識など無かった。#呟怖 pic.twitter.com/Yb9A9A0jpx

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「あの、ここから、どう行けば外に出れますか？」 背後から声。 振り向くと誰もいない。 時々、この駅ではこういう事が起きる。 ほら、あの人、振り向いて怪訝な顔をしている。 よくある事なのだ。 #呟怖 pic.twitter.com/jf4BibEqvJ

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あの廃墟が取り壊されずにいる理由。 庭に入れないからだ。 一歩でも足を入れたが最期。 身体が木乃伊のように干からびていく。 …気づいたかな？柵に絡みつくあの枯れた草のようなモノ。皆、出ようとして生き絶えた人間なんだよ。 #呟怖 pic.twitter.com/S2jPawE4lh

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空を見上げる。 よかった。僕はこっち側だったから助かった。 再び前を見る。 さっきまで目の前に広がっていた、人も街も喧騒も、全てが跡形もなく消えていた。まるで、空にひかれた線を境に、バッサリ切り取られたかのように。 世界は半分になった。 #呟怖 pic.twitter.com/hqL81lBEcT

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「気づいたら、いろんな場所に赤いリボンが巻きつけてあったんです。 何かの印だ。そう思って調べてみたら、その場所すべてで、人が亡くなっているんですよ…」 赤いリボンを片手に、男は呟く。 自ら殺めた、屍体の近くに適当にリボンを結ぶ。 今までの調査を、ムダにしてはならないから。 #呟怖 pic.twitter.com/Uv7IfyMH6t

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対岸に男がいた。いや、水面にだけ映っていた。あまりにも不思議な光景に、固唾を飲んでいると、男が水面に溶けるように消えた。なぜかそこから泡が沸きはじめて、やがて男の顔が浮かんできた。 水死体だった。 #呟怖 pic.twitter.com/MSP24vyXXT

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陰斗景 @kimyou1818

…ここで自転車に轢かれて亡くなった人がいてね。 それ以来、自転車の絵が地面に浮かびあがるんだよ。 昔は自転車にまたがる人の姿も描かれていたんだけど。 いまや全く見えないのは、 すでに故人の思いが、 叶えられている、という事なのかな。 #呟怖 pic.twitter.com/LjI1r31cH8

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夜中に、ふわふわ浮いてるのを、見たことがある。 #呟怖 pic.twitter.com/zLkU8NVO82

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その場にいるカラスすべてが一瞬。1人の通行人に視線を向けたんだ。 その途端、その人が駆け出して、歩道橋から下に飛び降りたんだよ。 俺、もうあそこ通れないよ… #呟怖 pic.twitter.com/UsM0JDQoMX

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あの空洞ブロックの穴の中を、 確かに通った記憶がある、 幼少期。 #呟怖 pic.twitter.com/niLebPcidb

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板の裏には、御札がびっしりと隙間なく、 貼られていました。 #呟怖 pic.twitter.com/Bzbg4C2hgZ

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一回だけ、見た事がある。 塗られているはずの白いペンキを、 まるで内側から、のれんをめくるように。 誰かがこちらを覗いていた。 それはすぐに引っ込み、ただの壁になっていた。 目が合ったから、かもしれない。 #呟怖 pic.twitter.com/eajdhQYet0

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「鳩が二羽、一緒にいたら近づかないように。釣られてしまう恐れがあります」 町で一度だけ、そんな防災放送が流れた事がある。 #呟怖 pic.twitter.com/HH5PQwPHgo

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「風も無いのに草花が揺れてるような場所があったら、絶対に近づいちゃいけないよ」 「どうして？おばあちゃん？」 「お祭りをしているからだよ」 「お祭り？楽しそう！」 「ダメだよ。アレらはね、生贄を求めてるんだ…」 あぁ、おばあちゃん。 今、思い出したよ。 もう、手遅れだろうけど。 #呟怖 pic.twitter.com/uRD2cAQAJF

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煙突から昇る煙は、 隣の煙突へと吸い込まれていった。 やがて、その工場はとり壊された。 工場に居た人々が煙の充満した施設内で、窒息死していたらしい。 #呟怖 pic.twitter.com/LuikntDsLl

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あの鉄枠の中にだけ、脚が見えた。 以来、この道を避けている。 逆さまの顔が、上から覗いてくるように思えたから。 #呟怖 pic.twitter.com/VUb9qqxDTt

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陰斗景 @kimyou1818

「あそこに閉じ込めておいたんですが、情けないことに流れて行ってしまいました。もし、見つけたら、あの中に入れておいてください」 橋の上から川を眺めていたら、 知らない男性が突然、私にそう言って、 橋から飛び降りてしまった。 私は、どうすれば… #呟怖 pic.twitter.com/2ly5EBUTRI

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陰斗景 @kimyou1818

現場の状況、目撃者の証言、監視カメラ映像… それらによると、ご遺体は、あの小さな配管から流れ出たとしか、説明がつかないんです。 #呟怖 pic.twitter.com/9jTVyE89IY

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