黒色中国の「厦門(アモイ)紀行」

2007年の夏…友人に誘われて福建省のアモイを旅した際の記録。この旅行の経験はその2年後に始まる「黒色中国」に大きな影響を与えました。「黒色中国」のネーミングの元ネタも出てきます。公開当時大変好評をいただきましたが、連投がところどころ切れていたため、こちらでまとめてみました。
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(2)アモイ駅から華僑博物館

黒色中国 @bci_

こちらは当時の厦門(アモイ)駅。今も変わりないかな?私はもうちょっと古臭い駅があるものだとばかり思っていたので、ちょっと驚きました。着いたらするに帰りの切符を買いに行きます。 pic.twitter.com/zDqcIFZF7K

2016-12-12 20:07:35
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「上海南」というのは、駅の名前。横に「有」とあれば、座席あり、「无」は「無」の簡体字だから座席なし。ついてすぐだと、5日先まで全席ありました。ところが… pic.twitter.com/6B5j0MYrdk

2016-12-12 20:10:07
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この行列に並んで切符を買わないといけません。横入りされないよう間隔をつめ、荷物を盗まれないよう気をつけながら…窓口までたどり着いたら、大きな声ではっきりと欲しい切符を注文しないといけない。面倒ですけど、人民の中に入って、こういうことをやることで、内なる「中国力」を鍛えるわけですw pic.twitter.com/7D45LyH7zx

2016-12-12 20:12:39
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厦門は地方の小都市なので、あまり期待してなかったんですけど、実際行ってみたら、とてもキレイ。観光都市であり、華僑の関連で、基本的にお金持ちの町なんでしょうね。町全体が公園みたいな感じ。まるで中国じゃないような感じがしました。 pic.twitter.com/v3ihi31LWF

2016-12-12 20:17:56
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昔、ここには租界が置かれていて、各国の領事館や商社なども置かれ、日本人もたくさん住んでいたとか。厦門出身の出稼ぎの華僑が送金して、ここの経済が潤ったとかで、例えて言えば、福建省の香港みたいなところであり、福建華僑の首都みたいな町です。そしてどことなくこういう風景が日本っぽい感じ pic.twitter.com/HnlXw4ZWRk

2016-12-12 20:22:33
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…というわけで、厦門を理解する上で、歴史的に見ると「租界」と「華僑」という2つの特徴がありまして、まずは「華僑」を理解するために、華僑博物館に行ってきました。 pic.twitter.com/mkmsNgWhTe

2016-12-12 20:24:27
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まず中に入ると、「天下為公」の4文字。孫文さんは漢字が下手で、揮毫を頼まれるとこの4文字しか書かなかったという説があります。孫文さんは広東人だけど、華僑の出世頭で代表みたいな人ですから、こういうところに名前が出るのかな…と。 pic.twitter.com/ugEYUiU7IJ

2016-12-12 20:27:50
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「中国」と言うと、今の日本人にとって「中国共産党」の印象が強いのですが、厦門は中国共産党との縁が薄い。山に囲まれた福建そのものがちょっと他の中国からズレてるような感じで、特に厦門は其の中でも端っこの租界で華僑の町ですから、今でも中共臭さがないというのか、独自性が強いというのか。 pic.twitter.com/roEPqF8sNC

2016-12-12 20:32:32
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東シナ海と南シナ海の中間ぐらいに厦門があって、そこから世界の海につながり、福建華僑がアジアや太平洋の向こう側の米大陸にまで散らばっていった。そういう世界中で活躍する福建華僑を中国と結びつける「扇の要」みたいなのが厦門の役割であって、それは共産中国になっても不変の地位なわけです。 pic.twitter.com/msg5PqVYNP

2016-12-12 20:38:08
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黒色中国 @bci_

19世紀から20世紀の中国…って遅れた国の印象がありますけど、アメリカ横断鉄道やカナダの鉄道、それとこれは福建華僑関係ないけど、シベリア鉄道も一部は中国人労働者が入っておりまして、その後の満鉄も同じく。彼らがいなかったら、これらの壮大な鉄道網は作り得なかったかも知れない。 pic.twitter.com/h0oYt1ruOW

2016-12-12 20:41:24
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黒色中国 @bci_

世界の近代化…鉄道網建設の分野において、華僑は多大な貢献をした人達でして、こういうところを見ると、昔から中国人は勤勉で有能な人達であったのは間違いありません。 pic.twitter.com/aFAN04DlJu

2016-12-12 20:46:08
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黒色中国 @bci_

世界中に散らばった華僑達が、財力を持ち、知識と経験を持ち、自信をつけて、キューバ独立戦争に参加したり、辛亥革命を起こしたりするようになる。中国の近代化は国外で、華僑から始まったものでして、そういう歴史を理解する上でも、福建省と厦門…というのは欠かせないと思うわけです pic.twitter.com/JITE4XmqvA

2016-12-12 20:51:07
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この華僑博物院の展示で、こんなものがありました。第二次世界大戦をイラストで伝えるポスターですね。たぶん印刷技術の関係で、カラー写真とかまだ普及してなかったし、識字率も低いから、こういうポスターでニュースを伝えていたのでしょう。 pic.twitter.com/aE1p9oN1Fc

2016-12-12 20:53:44
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こちらは米海軍の空母が神風攻撃を受けている?という内容みたいです。細かい字を読むと「神風」と書いてある。でも、絵からみると効果なかったぜ…みたいな。 pic.twitter.com/47DNfg9SJD

2016-12-12 20:58:28
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こちらはノルマンディー上陸作戦を伝えるポスター。メカがやたらと細かく描かれているのは何なのでしょうねw pic.twitter.com/BEgqa2yYll

2016-12-12 20:59:44
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中国・米国の連合軍が、日本軍をやっつける…というポスター。これって何処での戦闘のことなのか、よくわかりません。 pic.twitter.com/XSB4BKQx5s

2016-12-12 21:02:03
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黒色中国 @bci_

そして日本軍の投降。南京での様子を描いたものですね。これら4つのポスターを組み合わせる意図は、第二次世界大戦において、中国軍も参加してファシストの打倒に貢献したのだ!という意味あいなのでしょう。ただ昔のポスターそのままなので、当然ながらここに中国共産党は全然出てきません。 pic.twitter.com/LuovKfqgoR

2016-12-12 21:05:30
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黒色中国 @bci_

「日本軍投降」ポスターの上の端っこを見ると、国旗で断ち切られた「大東亜共栄圏蛇」で囲まれた天皇陛下のイラストの周りに「日本侵略者、終に潰散を告げる」。もう一つのイラストには「日本帝国は虚構と化した」とあり、その両方に中華民国が貢献した…と読み取れるイラストになっています。 pic.twitter.com/yJx5uDR20d

2016-12-12 21:11:32
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黒色中国 @bci_

ポスターの下を見ると、「上海四馬路…」とあるので、今の福州路ですね。あのあたりにこれらのポスターを発行する会社があったみたいです。ポスターに描かれた「史観」を読み解くと、今の中共も、そのまま同じ「史観」を継承しているのがわかります。ただ、中共は、自らの貢献を書き加えるわけですが… pic.twitter.com/B8VJdhA5Tj

2016-12-12 21:15:05
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(3)牡蠣の炭火焼き、沙茶麺、タコ料理

黒色中国 @bci_

厦門は海沿いだけあって、海産物が豊富です。特に当時は「炭焼きの生牡蠣」が流行っていて、あっちこっちに炭火で焼いて食べさせてくれる店がたくさんありました。 pic.twitter.com/vqvYh6vIPo

2016-12-12 21:18:26
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黒色中国 @bci_

炭焼きの生牡蠣の基本は、ニンニクの刻んだのをのっけたものですね。これで一個が数元(金額忘れました)で、全然安かったので、厦門に居たときはずっと牡蠣三昧で、牡蠣でお腹を膨らせておりました。 pic.twitter.com/2mOn8FXZnO

2016-12-12 21:20:23
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黒色中国 @bci_

こちらは生牡蠣にレモンを絞ったものだったかな。今考えると、生牡蠣大丈夫だったのかな…と思うんですけど、お腹は壊しませんでした。私は牡蠣大好きなので、牡蠣に当って死ぬのなら別に構いませんw pic.twitter.com/Brcom0jEFO

2016-12-12 21:22:19
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黒色中国 @bci_

こっちは牡蠣のチーズ焼き。メニューにある各バリエーションを全部頼んで、たくさんビールを飲みました(^^) pic.twitter.com/XsWSuc6LgF

2016-12-12 21:23:15
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