Sentinelの解析ツール(sentinel application platform)合成開口レーダー(SAR)画像処理方法(応用操作編)
- takaoyome3
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それでは「必要領域だけ切り取って処理する方法」について解説していきます。Sentinel-2画像に深刻な容量の問題はない(それでも700MB程度ありますが……)との考えのもと、Sentinel-1画像だけ解説します。まずは、DLしたGRD形式のSentinel-1画像をドラッグ&ドロップでSNAPに放り込んで読み込みます。 pic.twitter.com/BURwjFHqaW
2022-08-21 11:33:23昨晩と同じ画像を使って説明します。8/18にウクライナのオデッサ市、ミコライウ市、ヘルソン市周辺を撮影した画像です。 画像タイトル:S1A_IW_GRDH_1SDV_20220818T154508_20220818T154533_044609_055324_5FC7
2022-08-21 11:37:28必要領域の切り取りは上下左右のコーナーの緯度経度を指定して行います。今回はヘルソン市周辺をこの範囲で切り取りたいと思います。緯度経度の確認にはGoogle Earthが便利です。 北:46.75N 南:46.55N 西:32.35E 東:32.85E pic.twitter.com/y8M9GTWM6E
2022-08-21 11:58:19では、実際に切り取っていきます。読み込んだデータ名をクリックした上で、Rasterツールから「Subset...」を選択。 pic.twitter.com/CA64WdGcEj
2022-08-21 12:03:43こんなウィンドウが立ち上がる筈です。プレビューが生成されるまで少し時間がかかるかもしれません。 pic.twitter.com/FFwM0GtZFV
2022-08-21 12:05:46座標指定で切り取ります。Geo Coordinatesを選択。 pic.twitter.com/bJ5g644DP0
2022-08-21 12:08:11こんなウィンドウに切り替わります。勘のいいガキ……ではなく、勘のいい方はお気づきかと思いますが、ここに切り取りたい領域の東西南北のコーナーの緯度経度を入力していきます。 pic.twitter.com/e2cgjTgmlL
2022-08-21 12:12:20@Rb3qzWR5AK5nooA 確認させてくだち。 東西南北コーナーの指定時は10進法で行えばよろしいのでしょうか?
2022-08-21 14:04:55入力完了。左側のプレビューウィンドウも反応していますね。切り取った後のデータ容量の見込みは、88.4MBとのこと。これなら問題なく処理できそうです。入力が終わったらOKを押しましょう。切り取り作業が始まります。 pic.twitter.com/EYyjOmSxvR
2022-08-21 12:22:43一瞬で終わりました……。こんな画面になりましたでしょうか? [2]に切り取ったデータが生成されているのが分かります。本当に上手く切り取れているかどうか、疑似カラー化してチェックしてみましょう。すみませんが手順は割愛します。昨日のツイートを参照ください。 pic.twitter.com/P7bcB8CE8q
2022-08-21 12:25:37疑似カラー化できました。未処理のデータを切り取っただけなので、上下は反転したままですが、指定したとおりの範囲を切り取れていることが分かります。 pic.twitter.com/ONL96RMcrA
2022-08-21 12:29:44さぁ、それでは切り取った画像を地図と一致する形に処理していきましょう。方法は昨日と同じです。生のSAR画像をノイズ処理も補正もせずに、いきなり地形補正する頭Zすぎる処理方法ではありますが……まぁ、とりあえずは見れたらそれでいいですよね。Range-Doppler Terrain Correctionを選択します。 pic.twitter.com/45XF6zIw72
2022-08-21 12:39:10昨日と同じです。まずは入力データと出力先を設定しましょう。間違って切り取り前のデータを選択しないよう注意。パソコンの性能にもよりますが、数十分から1時間くらいをドブに捨てることになります。[2]の切り取り後のデータを選択。 pic.twitter.com/KU6z9Z3rGd
2022-08-21 12:44:16Processing Parametersのタブをクリックし、パラメータを設定しましょう。昨日と同じですが、念のため再度解説します。設定するのは2箇所だけです。地形補正に使うDEMデータを最新鋭のCopernicus 30m Global DEMに変更し、Mask out areas without elevationのチェックを外しましょう。 pic.twitter.com/nK3AzlF1xo
2022-08-21 12:54:09昨日に言い忘れていましたが、この処理はネットに繋いだ状態で行ってください。処理に必要なDEMデータを自動ダウンロードして使う設定になっているためです。オフラインの状態で処理を行うと、エラーが出て処理が止まってしまう筈です。
2022-08-21 12:58:37おぉ、新記録が出ました! 27秒! まぁ、小さく切り取ったので当然ですね、早速、疑似カラー化して見てみましょう。 pic.twitter.com/AYxjADjPpU
2022-08-21 13:07:00[3]に切り取った画像を地形補正処理したデータが生成されています。これを疑似カラー化します。間違えないようご注意を。 pic.twitter.com/KPz2SZ8LiM
2022-08-21 13:10:33できました! これなら処理も少なくて済みますね。そこまで高スペックなパソコンを持っていない方々にも、Sentinel-1への道が開けたのではないでしょうか。 pic.twitter.com/aYw9XECrGt
2022-08-21 13:14:27これは余談になりますが、昨日に地形補正した1枚画像([4]に読み込みました)をGeotiff形式にエクスポートしようとすると…… pic.twitter.com/NqQGmHM9RU
2022-08-21 13:26:54無理っす、と言われてしまいます。縦2万ピクセル、横4万ピクセルくらいある画像データなので、重すぎて変換できないんでしょうね。でも、切り取って処理した画像なら…… pic.twitter.com/8TyyzitpSJ
2022-08-21 13:30:01すんなり引き受けてくれます。これでSentinel-1画像をGIS上で閲覧する道も同時に開けました。 pic.twitter.com/mPrvrlJov8
2022-08-21 13:35:09