古今亭志ん朝の落語聞くたびにムカムカすんのは

スポーツ選手などが、記者の質問に対して「そうですね、」と言って話はじめるのは許す。
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砂手紙 @sandletter1

古今亭志ん朝の落語聞くたびにムカムカすんのは、これは「落語」じゃなくて「落談」だな、っていうところ。要するに日常会話の「えー」「その」みたいなpause filler(filling)が多すぎるってことなんだよね。一番あきれたのは「五人廻し」で、これは店の若いもんと、複数の客が出てくる話なんだけど。

2022-09-02 01:21:06
砂手紙 @sandletter1

若いもんが「(まったく困っちゃうよねえ)本当に」みたいなこというわけ。この「本当に」がしゃべりぐせとして、キャラを立たせるために使われるならわかるんだけど(最近のライトノベルだと「ですわ」がお嬢様語として使われるように)

2022-09-02 01:22:51
砂手紙 @sandletter1

最初の客のところに行ったらその男が「まったくいつまで待たせやがるんだよ、本当に」って、同じfillingを使うのね。そういうのって普通は師匠に徹底的に直させるもんなんだけど、修行が足りないように思える。

2022-09-02 01:25:21
砂手紙 @sandletter1

つまり明らかに、現代の落語家はそういう言葉の「つなぎ癖」に関しては無頓着だということ。したがって「語り」じゃなくて「談話」になってる。なにしろ師匠がそうなんだから仕方ない。

2022-09-02 01:27:08
砂手紙 @sandletter1

とにかく落語家は「まあ、その」とかで話をつなげないで欲しい。名人と言われる人でも、5代目柳家小さんなら「何言ってやんでぇ」、桂枝雀なら「どんならんな」という口癖があって、これが鬱陶しいのなんの。

2022-09-02 01:29:25
砂手紙 @sandletter1

そういう「えー」とか「まあ」みたいな間の語をほとんど取らない落語家として、自分は三代目桂三木助を推してみたいのよね。知名度はいまいちだけどね。三笑亭可楽と並んで好きな落語家です。

2022-09-02 01:32:26