「アイルランドでトランスジェンダーの生徒が希望する代名詞を使うことを拒否したキリスト教徒の教師が逮捕」に関する別の情報

真音 @maonnote

アイルランドでトランスジェンダーの生徒が希望する代名詞を使うことを拒否したキリスト教徒の教師が逮捕された、という雑なニュースを英米右派各紙が書いているが、例によって背景情報を削ぎ落した犬笛ニュースなので注意喚起しておきます。 まず ①逮捕されたのは代名詞を拒否したからではない。→

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事実は勤務先の学校への立ち入り禁止を命じた裁判所の命令を再三にわたり破ったので法廷侮辱罪による逮捕。なぜ彼は学校への立ち入りを禁じられたか。NYポストの記事では、トランスの生徒をheではなくtheyで呼ぶことを拒否するという彼のスタンスによる処分、と書いているがこれは事実と違う。 pic.twitter.com/2PXqf1hEVW

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その間起きた出来事の情報がすっぽり抜けています。まずこの学校はアイルランド聖公会の寄宿制学校で、たしかに背景にはトランスの生徒がheではなくtheyを使うことを求めた事実はある。この逮捕された教員エノック・バーク氏は代名詞の使用を拒否するわけだけど、

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その後、全校生徒、職員、牧師のほか保護者や学校役員など来賓も出席する礼拝集会の進行を遮って反トランスの大演説をぶった。その後の夕食時に校長にこの問題に対処することを請願、校長は後日話し合いを持つことを約束した上でその場を去ろうとしたが、彼は要求をやめず、

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執拗に彼女（校長）を追いかけ回し続ける。その場にいた他の職員らが彼を止めに入らなければならないほどだった。これら一連の常軌を逸した行動が問題視され、学校側が対処を検討する間、彼を有給での停職とした。しかし彼は停職処分を無視して登校し続ける。

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学校側は学校への立ち入り禁止を求める裁判所の命令を取得。彼はそれも破って学校への立ち入りを強行したため、再び学校側は裁判所に介入を求める。裁判所は法廷侮辱罪による逮捕が可能になる命令を出したが、それにも従わず登校し、さらに翌日出廷要請に従わず出廷しなかったため、

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警察が法廷侮辱罪で逮捕する結果となった。これが事実関係になる。トランスの代名詞に関しては校長は話し合いを持つ姿勢を示していたわけで、つまり問題視されたのは代名詞に関する彼のスタンスではなく、一連の常軌を逸した問題行動であり（普通に考えてこんな人が教員だったら怖いよな）、

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さらに逮捕の直接の理由はその後の裁判所の立ち入り禁止命令を破り続けたことなわけだが、そんなことは一切書かないのがデイリーメールやNYポストに代表される右派メディアの報道姿勢。 しかしこの話、それだけではない。

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②他にもNYポストが書いていない情報がある。エノック・バークはアイルランドでは有名なバーク一家の一員。福音派キリスト教徒の一家で、両親とホームスクールで育った10人の子供が一家総出で宗教右派の政治アジェンダに関わる活動を15年以上続けておりBurke Familyのウィキペディアページもあるほど。

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エノック氏ら兄弟はホームスクールで育ち、優秀な学業成績を上げたが、大学在学中から活動家として色々とやっている。在学中に同性愛者を近親相姦や小児性愛と同一視するリーフレットを学生自治会の予算を勝手に使って印刷し配布するなどしたため自治会から生涯立ち入り禁止をくらうなど。

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長女のアミ氏が職場をクビになった際は家族総出で座り込みをし、不当解雇として調停に持ち込んだが調停人が裁定不能とした（要はただの言いがかりということ）。高裁に持ち込むも母親のマルティナ氏が証人の証言を遮ってしゃべり続けるので審議継続できず棄却。しかし懲りずにまた訴えている・・・。

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常軌を逸した宗教右派政治活動家一家の騒動を海を越えてもっともらしく報道する米右派メディアという国際的マッチポンプが展開されているが、日本に渡る頃にはそんな情報すらそぎ落とされて「狂気のトランスジェンダリズム」の一例として伝えられるんだからもう呆れるしかない。

真音 @maonnote

バーク一家のウィキペディアページはこれ。今回の件についても書いてあり、このスレッドはその記述を参考にしました。 en.wikipedia.org/wiki/Burke_fam…

真音 @maonnote

観察した限り、まだ日本ではこの件を取り上げているアカウントは少数の模様。これから出てくるか分からないけど見かけたらこのスレッドの情報を教えてあげてくださいね🙇