妖夢の庭造り勝負の話

銅折葉@3/31（日）東方名華祭E-03 @domioriha

日本庭園についてググったりしていた。

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妖夢の庭勝負の話、バトルも弾幕もしないがどうしようという悩みに対し、三月精や茨歌仙、鈴奈庵で登場した幻想郷の自然について触れる感じでいけるのかなと思案している。

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弾幕勝負は言ってしまえば己の美的センスを競うファッションショーであり、絵画展であるのだから同じ文脈で料理対決でも庭造り対決でも問題ないというか、むしろガチで殺し合うよりは相性がいいのではないか。（自己暗示

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弾幕花火大会があったんだから問題なくいけるはず。 twitter.com/domioriha/stat…

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書籍版では一瞬で消える弾幕よりも、石とか宝物とか、長く残る物品や名物を愛でる風潮が描写されているので、そのへんをうまく切り込んでいけば……。

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ただまあ庭の技量の話になると外連味が足りないので、要するにいかにうまくお題について回答するかってとんち勝負でいくことになるよな。もっともらしい作庭の理屈を後付けにすればそれで。

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「剄牙組の組長が満足する庭」とか。 有り体に言えばスピードやパワーっぽさを押し出してOKとするんじゃなく、彼女の望むこと、あるいは彼女に望まれることを表現した庭を出すとかそんなやつだ。

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1話目に、庭造りにおける問題の解決のフォーマットと、どういう風に庭園を造ってどういうものが評価になるかの軸を示す。はじめてミニ四駆を走らせた主人公がレースを体験するようなやつ。

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で、2話目にそのレースのフォーマットを事前知識とした上で「こいつに勝つにはどうすればいいか」という対決要素を示していく。これに勝って名前が知られればあとは対決の連続にするのはそんなに問題ない。逆に言うとひっそり行われる勝負だとダメ。

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剄牙組組長の為の庭、布都による風水庭との対決、永遠亭における輝夜との対決までは、話の導入と対決テーマ、それに対する勝ち筋はいちおうできた。

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天子と白玉楼の庭を織り込んだところをどうにかしたいんだけど、天子が庭造りと言うよりは彼女審判員役にしたほうが面白そうなんだよな。将太の寿司における柏手の安ポジションにしたい。

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庭作ってそうなのは美鈴とあと地霊殿の……さとりなのか燐なのかわからんけどそのへん。命蓮寺は禅宗とかとは違いそうだからちょっとそういうのやるのかどうか。

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不覚、という他はない。 そもそも得体の知れぬ動物霊の声に耳を貸したのが過ちであったのだという後悔もいまや後の祭り。 半人半霊たる己が身は、半身を幽体として持つがゆえ精神的動揺に脆く、酒精や動揺に惑わされてとんでもない事をしでかすのは、身に染みていたはずのことであったのに。#妖夢の庭

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彼岸を荒らす動物霊たちを食い止めるため、冥界の剣術指南たる貴君の力を貸して欲しい――そう囁いた動物霊に頷き、楼観白楼の二刀を手に三途の川を渡ったあたりで、妖夢の記憶はぷっつりと途絶えている。 そうして今。半人半霊の少女は、惨憺たる瓦礫の山となり果てた畜生界の一隅に座していた。

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地面に正座し、神妙な面持ちで俯く少女の頬を伝う汗一筋。 常日頃、冥界の主・西行寺幽々子の懐刀としていかなる困難にもめげず道を切り拓く勇ましさは失せていた。 その原因は、彼女を四方から取り巻いて、息がかからんばかりの距離にまで詰め寄り不機嫌に唸る、強面巨漢の猛獣霊のせいである。

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虎に羆に狼に獅子。見上げんばかりの巨躯を黒服に包み、左右の指を何本も欠き、髭面に向こう傷を刻む様は、どう見ても「その筋」の連中である。 「……」 強面どもの不機嫌な唸り声に合わせ、月阿片の染みついた生臭い息が妖夢の頬を撫でる。 牙を軋らせる強面揃いに囲まれて、冥界剣士は言葉もない。

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「で」 無限に続くと思われた方位の中、むさ苦しい強面どもを押しのけるように、良く響く声が妖夢の耳を打った。 「つまり、これをやったのはお前じゃないと、そう言いたいのか？」 「は、はあ……」 「ぁあン！？聞こえねェぞ！はっきり喋れや！」 「姐さんが聞いてるンやぞ！」

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たちまち周囲の猛獣霊どもががなり立てる。大声に思わず首を竦める妖夢だが―― 「やめろ、私が話してるんだ」 涼やかな一言と共に、凄んでいた強面連中が一斉に口を噤み姿勢を正した。 あの女――声の主がこの大岩のような猛獣霊を従えているのは事実らしい。

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揃えのスーツに白いスカーフとカウボーイハットを目深に被った彼女、勁牙組組長・驪駒早鬼は、伸ばしたブーツの先で妖夢の顎を持ち上げた。 屈辱という他はないが、手足も半霊も縛り上げられていては抵抗の余地はない。せめてしっかりと視線だけは持ち上げ、まっすぐに早鬼を見る。

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「要するに、お前は――」 早鬼は一度言葉を切り、ぐるりと周囲に視線をやって――黒駒たる彼女にはそんなことをせずとも辺りの光景は見えているはずだったが――妖夢を睨んだ。 「ウチの屋敷をさんざんに荒らしまくったのは、お前に憑いてた動物霊がやったことだと、そう言いたいんだな？」

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「そう、です。……たぶん」 「てめえ、はっきりしろって言ってんだろうがよォ！」 「喧しい」 激昂する羆霊がその巨躯を震わせて立ち上がりかけた――その刹那。その巨体は一瞬で姿を消していた。 妖夢の眼前を色のついた残像が行き過ぎたと同時、視界には真横に振り抜かれた早鬼の長い脚が伸び、

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数拍を置いて、遙か地平の向こうで盛大に瓦礫が崩れ吹き飛ぶ。 無礼にも剄牙組組長の言葉に割って入ろうとした教育不行き届きの羆霊は、組長直々の折檻を受けて退場と相成った。 「ふん、嘘かどうかは見ればわかる。ウチの狼じゃないなら、吉弔のところの川獺か饕餮の大鷲あたりだろうさ」

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部下を地の果てまで蹴り飛ばしたことは、それこそ呼吸をするように当たり前のことだとばかり。 早鬼は自分の言葉に面白げに笑っていた。 「どうせその様子じゃ詳しく覚えても居ないんだろう。問い詰めても無駄そうだしな」 「…良いんですかい」 「やり返すなら直接のほうが面白いだろ？」

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腹心の言葉にも、早鬼はどうしてそんなことを訊くんだ？とばかりに不思議そうに首を傾げる。どうやら彼女の興味はすでに同じ畜生界の同朋達へと向いているようだった。 赦免の気配を感じ取り、内心でホッと胸を撫で下ろす妖夢だが―― 「だから、お前には別のことをしてもらおうか」

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動物霊を憑け地獄へと向かっていた半人半霊の庭師。 その途中、疲れからか不幸にも黒駒の高級車に追突してしまう。 全ての責任を課せられた彼女に対し、剄牙組組長、驪駒早鬼がもちかけた示談の条件とは――