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【「1のパイロットは脳だけで接続」などは嘘】R-TYPEガチ勢、デマだらけのまとめブログが検索上位にあることにブチぎれて出展付きで初代からの設定を説明する!

なんかすごい
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

ネットで「R-TYPE 設定」と検索すると、様々な「怖い設定」を語ったサイト、まとめブログが出てきます グーグル検索結果ですら TOP5のうち4つは全部デマを掲載してます。 意外と知られてないR-TYPEの正しい設定、明言されてる事、あくまでファンの考察などをまとめていきたいと思います pic.twitter.com/MHCV7SqWFJ

2022-09-25 23:01:04
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

これらサイトによくある記述で 「1のパイロットは脳だけで接続」と書いてありますが、 初代主人公機『R-9』にそんな設定は無いし、そんな描写も公式にはありません。 公式のファンクラブ誌に掲載された設定画では、五体満足の2人乗りである事が描かれてます pic.twitter.com/Qk59bQiIhM

2022-09-25 23:16:21
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

1987年のゲームなので、移植版など少しずつ違いがありますし、この当時は『敵に侵蝕される』とかの設定もありません さきほどの設定画もR-TYPEⅢの発売時にものです 最初のパイロットの描写はPC-88VA版と思われます ただし本家のアイレム開発では無く日本テレネット製なので正式設定では無いでしょう pic.twitter.com/w4nDCchOay

2022-09-25 23:23:43
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PCエンジン版

SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

二人乗りであることが描かれたのは PCエンジンCD-ROM2用ソフト「R-TYPE COMPLETE CD」になります これはアイレム開発・販売なので、現在の設定と矛盾する所(敵が人語を話す侵略者だったり)もありますが、当時としては公式設定です。 画像2枚目は難易度ノーマルクリアで帰還した姿。 五体満足です。 pic.twitter.com/zcU9aM32XH

2022-09-25 23:30:06
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

特筆するべき事として、初代R-TYPEは最初のアーケード版の時点でも、エンディングで多数のR-9がプレイヤー機体の周囲を飛行して祝福してくれます。 当時の設定からして、1作目でのR-9は1機だけの決戦兵器ではなく「R-9大隊」としてたくさんの機体が作戦に投入されている事が語られています。 pic.twitter.com/XMLINnmhlp

2022-09-25 23:33:01
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

このあとに語る R-TYPEⅡの主役機「R-9C ウォーヘッド」 R-TYPEⅢの主役機「R-9/0 ラグナロック」 この2機種は決戦兵器として少数生産だった事が明言されていますが 初代R-9は逆に、たくさん生産された兵器だった事が語られています。 また、この時点で脳神経の接続技術などはありません(後述) pic.twitter.com/Dk81unpwC4

2022-09-25 23:35:59
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R-TYPEⅡ

SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

次に語るのは1989年アーケード稼働開始 「R-TYPE II」の話になります。 この作品の主人公機は発売当時の名称では 「R-9改」または「R-9カスタム」と呼ばれ 現在の設定では「R-9C ウォーヘッド」という機種になります。 pic.twitter.com/cp6yJTqIZw

2022-09-25 23:43:43
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

ここから語る設定も、R-TYPEⅡの稼働開始当時には存在しません。 R-TYPEⅢの発売時にファンクラブ会報誌『ドラゴンフライ』で発表されたものになります。 まずR-9カスタムは3機しか製造されてません(重要) そしてここで登場するのがあの「四肢切断されたパイロット」の設定ですが・・・ pic.twitter.com/LwbnqCsCFn

2022-09-25 23:48:56
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ゲームボーイ版

SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

実は、これだけ有名な設定でありながら 「四肢切断されたので(手足が無いから)実質、脳だけのパイロット」というのは R-TYPEⅢ発売時のファンクラブ会報誌『ドラゴンフライ Vol19』に収録された 「R-TYPE ILLEGAL MISSION」という冊子と、 ゲームボーイ移植版の取説で語られただけなんです pic.twitter.com/U530T1FjLE

2022-09-25 23:55:28
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

「四肢切断された脳だけのパイロット」という存在 実はゲーム中に1回も登場してません。 かたやファンクラブ会報誌の付録という『スタッフの個人的な裏設定をまとめた本』 かたやゲームボーイ移植版の取説。 信憑性としてはかなり薄い部類になってしまいます。 pic.twitter.com/ojnTe3uwWG

2022-09-25 23:59:12
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

ガンダムで言ったら、「富野監督の個人的なメモ」とか「雑誌に掲載されたスタッフインタビュー」くらいの情報源になりますね

2022-09-25 23:59:24

SUPERファミコン移植版

SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

さてここから非常に混乱する話をします。 R-TYPEⅡはアーケードゲームでしたが、スーパーファミコン用にアレンジ移植された「SUPER R-TYPE」というソフトが存在します なんとこの作品のOP映像で「R-9カスタムに乗り込む、五体満足の人間」が描かれています ドットなので分かりづらいですね pic.twitter.com/hCzAKCNCiB

2022-09-26 00:09:10
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

わかりづらいので動画で見てみましょう 自分の足でてくてくと歩いてコクピットに乗り込む人型、見えますかね? SUPER R-TYPEは基本的にR-TYPEⅡの移植になりますが、いろいろとアレンジされた部分が存在します これがこの作品のポジションを分からなくしています(パラレルなのか別の作戦なのか) pic.twitter.com/9dSqzslZA0

2022-09-26 00:20:14
SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

ここで話題は先程のゲームボーイ版に戻ります。 このGB版はSUPER R-TYPEよりあとに発売されており SUPERのOP映像を参考にしたかのようなOP映像が収録されているのがGB版R-TYPEⅡです。 そう、五体満足で乗り込む人間が描かれてる・・・! 取説の「四肢切断されてる」記述と矛盾する・・・! pic.twitter.com/SuLDxp9DEm

2022-09-26 00:24:52
SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

この時点で、会報誌の記述と、取説の記述と、ゲーム中の描写がぜんぶ食い違う・・・! 俺に・・・どうしろというのだ・・・ 何を言ってるのか わからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった・・・ (ポルナレフ状態) pic.twitter.com/lBUgnvNJVP

2022-09-26 00:27:18
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

ここまでの情報をまとめると 「そもそも四肢切断されて実質的に脳だけのパイロット」という設定が 『存在自体があやふやで不透明なもの』という事が理解して頂けたかと思います。 まさにゴシップネタですね。

2022-09-26 00:29:05
SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

そしてたまにファンの間で囁かれる「四肢切断されたのは本人としては不本意だった」という説。 これも情報ソースが存在しません。 個人的にはファンクラブ会報誌に記述されてた小説ポエムの一部分の解釈次第によるものだと考えています。

2022-09-26 00:33:00
SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

敵の本拠地を破壊し、損傷した機体をパージして脱出艇の状態になったあと 「このまま永遠をさまよい、朽ち果てるとしても、私は人間のままでいたかった」という独白。 これを『四肢切断されたくなかった』と解釈した人が広めた考察であるとする説です。 私としてはその解釈は誤りであると考えます pic.twitter.com/NmUPfUFNtA

2022-09-26 00:34:20
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SIERU/スカイ/空の友人 @SIERUSKY

敵である「バイド」という存在は、周囲の物体を物理的にも精神的にも取り込んで、自らの一部にする集合体です。 R-9カスタムのパイロットは、そのような存在に取り込まれることなく、 永遠に宇宙を彷徨うとしても人間の自意識を持ったまま命を終わらせたかった。 そういうふうに私は解釈しています。

2022-09-26 00:36:29