終活を考える親を持つ人へ 道具屋・川井俊夫さんのツイートまとめ

川井俊夫 @toshiokawai1122

事件が多すぎるんだわ。全然耳が聴こえてへん101歳の婆さんから電話で一方的に住所を告げられ、わけがわからんまま現場へいくと息子(当然もう爺さん)と大喧嘩になっており、キレた息子は家を飛び出し、俺は101歳の婆さんが泣きながら話す少女時代から現在までの軌跡を延々と聴くという謎の事件や。

川井俊夫 @toshiokawai1122

いったい俺にどうせえいうねん。婆さんはひたすら私は勝手気ままに生きてきたから…亡くなった主人や息子みたいに真面目な人間はね、どうしたって許せないんですよ…(ここで号泣)毎日お祈りしてるのよ。もう生きてるのなんてこのババアくらいなんだから。お祈りしてるの！なんで私だけ…という具合や。

川井俊夫 @toshiokawai1122

なにがキツいって耳聴こえてへんから、会話できへんねん。なんか息子から折り返し電話もあったんだが、それはそれで「母はいつもあんな調子なんです。植木の件でも、リビングの件でも…いつもその尻拭いを私がするわけですよ！いやすみません。家のことをぐちぐちと…」という具合で俺にどうしろと？

川井俊夫 @toshiokawai1122

ただ会話にならんでも状況がクソミソでも俺にはわかるわけよ。どうせ婆さんはもう長くないんだから、あんなデカい家、もう片付け始めなあかん。あと数年の日常生活に必要なもん意外は全部処分や。それには息子の同意と理解、協力が必要で、婆さんも結局はそれが言いたいだけなんや。

川井俊夫 @toshiokawai1122

だが息子は死んでからでいいと思っとる。どうせ家売るだけで6000万やし、自分自身がもう後期高齢者や。婆さんはボケた自分や世間知らずで生真面目な息子が騙されず、嫌な思いをせず、なんとか自分の生きてるうちに思い出話や息子の顔を立てたりしながら、その作業を手伝ってくれる人間を探しとんねん。

川井俊夫 @toshiokawai1122

簡単な話や。息子が100%完全に俺を信用して「ほなら母さんの気がすむように全部おたくにお任せします」と言うたらええだけや。だがそんなふうにできる人間は限られとる。人間とはそういうものやし、俺はクソ野郎の道具屋やからな。答えもやり方も見えて、実行する能力があっても、その通りにはならん。

川井俊夫 @toshiokawai1122

まったく疲れるよな。ただ息子の「また母さんの思い付きが始まったわ…」は少し問題がある。実際にあと数年で死ぬんだ。今から死に支度を始めて家じまいをしても遅いくらいだ。ほんまに死ぬまで待ってたら母親の家が片付く頃にはあんた自身が死んどる。家土地の売却まで考えたら今がギリギリや。

川井俊夫 @toshiokawai1122

ほんまにしんどいな。どっと疲れでたわ。100歳超えて身内の不仲や自分の意思や尊厳の問題で泣くほど苦しみたいか？もう好きにさせたったらええやんけ。俺には理解できんわ。

川井俊夫 @toshiokawai1122

そら俺は頼まれりゃどんなクソみたいな依頼でも受けるさ。儲かろうと儲かるまいと、困ってて俺にしか頼めんいうなら面倒でもやったるがな。だがさすがに耳の聴こえん101歳の婆さんの依頼はそのまま受けるわけにはいかん。息子か、もしいるなら他の後見人の承諾が必要や。つらいところやな。

川井俊夫 @toshiokawai1122

目の前で本人が泣きながら頼んでいるのに、受けてやれん。しんどい気分や。