【RTF】非公式RTしたフォロワーを紹介するどころか勝手なファンタジー設定を作る

ちゅんさんによる、フォロワーさん参加型ファンタジーワールド開演。 ※見落としなどがあったらご一報ください。
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ちゅん(生活と猫) @2co_chun

「非公式RTしたフォロワーを紹介するどころか勝手なファンタジー設定を作る」という募集に応じて下さった方に今からお返事します。わかりやすいようにタイトルに【RTF】とつけますので、急に厨二丸出しの文章排出しますがご容赦下さいな。

2011-10-03 13:24:04
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】ニド・イグはかつてとある谷で活躍した傭兵隊長であった。先の戦が劇的な終末を迎え、国軍への誘いを断った彼は生きる場を与えられなくなった。しかし彼は戦い方を忘れた事は無い。褐色の肌に幾筋も残った傷は周囲を圧倒し、酒場の隅で光る隻眼は全く老いてはいない。 @gidoni

2011-10-03 13:28:41
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「よう」デクス・ラウクはその長い痩身を屈めるようにして男に呼びかける。海の街で生まれ育った盗賊は、懐の甘い商人から小金をくすねる事に飽きて刺激を求めていたのだ。灼けた肌に橙の髪はスリにしちゃ目立ち過ぎるんでね、と、彼は白い歯を見せた。@sakura3_dxd

2011-10-03 13:32:28
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】その様子を横目で見ていたのは、酒場のカウンターに陣取っていたシュヴァールという男だ。傍らに立て掛けた杖から魔術師だという事はわかるが、腰にはナイフと呼ぶには分厚く重い刃が下がっている。本分はどっちだい、と笑った親父をいなし、耳をそばだてる。 @Schwartz183

2011-10-03 13:37:19
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「何かが起こりそうね」隣の客の耳元にひそりと笑みを含んだのは、踊り子のティエコールだ。ろくな事じゃねえやめておけ、と声を上げた酒場の親父に「しい」と指を立てる。しなやかな若い肢体は健康で美しく、そして何より、舞うよりも楽しい刺激を求めていた。 @colemits

2011-10-03 13:41:06
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「楽しそうな話は逃がしちゃいけない」ひょいと小さな顔が覗く。グラスランナーのヤージィだ。少年のような少女は楽しそうに鼻を鳴らし、「ボクは退屈すると消えちまうからね」と嘯いて椅子から飛び降りる。腰につけたたくさんの丸い物は、悪戯にしては大仰な火薬玉だ。 @higaya

2011-10-03 13:45:50
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】奥から皿を持って現れた少女がくすくすと笑う。「親父さん、止めなくていいの?」小柄な体に似合わず、流れるような動きでエールのジョッキを5つも抱え込む。「リーナ、そいつ3番だ」「はいよ」陽気な看板娘はいつもの笑顔で小気味よく応えた。 @rmrmrina

2011-10-03 13:49:50
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】入り口近くの卓でうっそりとそれを眺めていた男の名はカザミという。どこから来たのかは誰も知らないが、ふと見るといつの間にかいて、辛い酒を舐めている。今日はその背に異国の武器が隠されている事を、誰も気付いていない…からりと氷が鳴って、彼が薄く笑う。 @masaki___

2011-10-03 13:53:19
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「…何だか妙な空気ですね」丸い縁の眼鏡を不器用に押しあげ、よれた白衣の女がのんびりと呟く。「あたしの出番が来なきゃいいんですけど」ゆるりと珈琲の湯気を吹き消した女医の名はクエス・ヌーという。年は定かではないが「ただの腕っこきよ」と笑う目が、強い。 @ousekun

2011-10-03 13:58:01
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】からんとドアが鳴って、また常連が一人顔を出した。歌うたいのタイザだ。「おっさん、いつもの」と言いかけた目がその場の空気に戸惑い、「俺、邪魔だったかい?」と首を傾げる。酒場の親父が肩を竦めると、彼は「面白ェ噂を拾ったんだ、買ってくれ」と語りだす。 @taizansora

2011-10-03 14:02:49
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「その話、私が買います」と横から声を上げた女が一人。「私、小説家のリブレ・シャリーです」活発そうな笑顔はなかなか可愛らしい。しかし男たちは「知らねぇな」と顔を見合わせた。彼女は照れたように「…まだ、駆け出しですけど」と小声で付け加えた。 @excalibur863

2011-10-03 14:08:47
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】その時中央あたりのテーブルから「俺の飯も忘れないでくれよ」と苦笑含みの声が響いた。船乗りのフィプロー。「半年ぶりに好物が食えるって楽しみにしてたんだからさ。それに…」悪戯っぽく片目をつぶる。「噂ってあれだろ?西の谷の」悪人ではないが善人でもない顔だ。 @pinfro

2011-10-03 14:14:08
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】くすくすと、どこからか含み笑いが聞こえる。「その話なら私も聞いたよ」「僕も」良く似た少女と少年は、トリルとペートという。酒場には似合わない年頃だが、彼らはここのエッグノックが好物なのだ。「買う程の話じゃないよ」「ねえ」天使のような笑顔で甘い飲み物をねだる。 @trpt

2011-10-03 14:22:16
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「何にせよ面倒な騒ぎはごめんです」気の弱そうな青年がもごもごと口の中で呟く。「どうしたよセイム」店の親父の苦笑に小さく首を傾げ、「僕は平和を愛しているんですよ」と囁くような声。小さな学校で講師をしている彼は、どちらかといえば詩人のように見える。 @k_murasame

2011-10-03 14:27:22
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】その時、カウンターの隅で夢中になって本を読んでいた女が顔を上げた。「なあに?何か始まるの?」人の良い笑顔は雑貨屋の女房ミーアだ。「西の谷でさ」「聞いたんだよ」「こわーい話」口々に悪戯好きな客たちが話しだす。噂好きで陽気な彼女は目を輝かせた。 @izumiasaki

2011-10-03 14:34:23
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】とんとん、とテーブルを叩く音。店の親父が目をやると、少年と青年の合間の年頃の人物が空のグラスを持ち上げる。「同じのでいいのか」頷き、小さく笑う。名前を問われた彼は、テーブルに落ちた滴を指でなぞり「アンバー」と書いた。どこか異国の気配を漂わせて。 @rurikohaku

2011-10-03 14:50:46
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「なかなか面白そうな話だがね」先程シャムールと名乗った商人がカウンターに肘をつきほろ苦く笑う。「そりゃあ眉唾ですよ旦那」妙に隙のない男は、密談の場となった酒場の隅に目を走らせる。「余程血気盛んな馬鹿じゃなきゃあ」かたん、と腰の鞘が鳴る。「私みたいなね」 @musir0

2011-10-03 14:54:53
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

【RTF】「噂」の真相はどこにあり、何が起こって、彼らがどこへ何をしに行こうとしているのか…全てはもやの中。 酒場の親父はひとつ息をつき、濡れた手を前掛けで拭って扉の札を「準備中」に返し、ランプを吹き消した。 どこにでもある酒場の、いつもの光景。ただ、それでしかない。

2011-10-03 14:57:55
ちゅん(生活と猫) @2co_chun

以上で「非公式RTしたフォロワーを紹介するどころか勝手なファンタジー設定を作る」ごっこは終了。遊んで下さった皆様ありがとうございましたー。ヾ(*´∀`*)ノ゛

2011-10-03 14:58:33