アニメと原作の関係について、三木一馬さんが少し話す

アスキー・メディアワークス 電撃文庫編集部 の三木一馬さんがつぶやいていた、アニメと原作の関係についての一考え。 メディアミックスについて考える上で参考になりそうなので、メモがわりに。 関連: メディアミックスについて、三木一馬さんが少し話す 続きを読む
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三木一馬 @dengeki_miki

アニメと原作の関係。ときどきインタビューで、自分の担当作品はアニメで映えそうに見える、と言われることがあります。それに関連して、『アニメを意識して作品をつくりますか?』と質問をいただきます。これはあくまで一個人的な意見ですが、自分としては意識してつくったことは一度もありません。

2011-10-05 01:03:24
三木一馬 @dengeki_miki

まず文庫で新作を練る時に、考えなければいけないことは、目の前にいる一番電撃文庫を親しんでくれている読者さんにどうやって楽しんでもらうかです。というかそれしか考えてません。最優先であって全てです。

2011-10-05 01:03:35
三木一馬 @dengeki_miki

彼らにそっぽを向けられてしまう作品は、やはりやや背伸びをし過ぎたときに起こっていると後から考えると思います(あくまで個人的に)。たしかにアニメ、コミック、ゲーム化、そういった展開はそのタイトルの市場規模も広がり、いろんなチャンネルで紹介され、タイトルを知っている人が凄く増えます。

2011-10-05 01:04:15
三木一馬 @dengeki_miki

それは大変華やかで、担当としてもドキドキすることなのですが、そもそもこのタイトルの何に惹かれてみんなが集まってきてくれたのか。最も最初に理解してくれた、最初に興味を持ってくれた電撃文庫読者の皆さんの好意的な判断があったからです。

2011-10-05 01:04:23
三木一馬 @dengeki_miki

なので、どんなにメディアミックスされても、そのタイトルの続刊では、如何に電撃文庫の読者さんを満足させるかが勝負と思ってます。常にその気持ちを忘れないように、むしろ、『こんな展開、絶対アニメにできないだろう! どうだ!』と、アニメ化したあとは思ってつくっているかもしれません。

2011-10-05 01:04:58
三木一馬 @dengeki_miki

そうやっていると、『ああわかった、やってやるよ!』と、アニメで意地でも再現しようとしてくれるアニメプロデューサーさんがどこからともなくやってきてくれて、あっと驚く化学反応を見せてくれたりします(笑)。

2011-10-05 01:05:06
三木一馬 @dengeki_miki

この業界の最前線で活躍する人たちは、みんな気合い入りまくりなので、アニメがどうとかコミックがどうとか、そんなことを考えて手加減して作品づくりをしていると簡単に足元掬われますので、作家志望の皆さんも、まずは一番身近にいる「読み手」の気持ちを一番に考えて、作品作りをしてみてください。

2011-10-05 01:05:16
三木一馬 @dengeki_miki

誰に自分が書いている作品を届けたいか。浮動票は眩しく魅力的なものですが、とにかく目先の第一歩!です。

2011-10-05 01:05:25