GOTALさん「アルミとアルカリ洗浄」1~19まとめ

アルミとアルカリ洗浄について詳しく^^
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GOTAL-TOKYO @gotal_tokyo

#アルミとアルカリ洗浄 その1 アルミ洗浄の問題は脱色と腐食。アルマイトの色が変色したという話は多く出てきます。しかし、アルマイトってなに?一部の方はアルマイトは塗装と思っておられるが、塗装ではなくアルミの自己酸化作用を利用した表面処理のことです。 amzn.to/3Ef3jhm

2022-11-08 12:15:49
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#アルミとアルカリ洗浄 その2 アルミの自己酸化作用はアルミパーツを磨いてみるとよくわかります。ピカールなどでピカピカに磨いても翌週にはうっすら曇ってします。この曇りが自己酸化膜。しかし、アルミが面白いのはこの自己酸化膜を形成するとそれ以上腐食が進まない。amzn.to/3NKiNgn

2022-11-08 12:33:15
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#アルミとアルカリ洗浄 その3 これを上手に利用したのがアルミサッシなどに利用される、白アルマイト。薄い硫酸に電流を流しながら漬け込むみ強制的に自己酸化膜を形成させる。この時ある技術者が表面を電子顕微鏡でのぞいた時、面白いことを発見するのです。amzn.to/3NKiNgn

2022-11-08 12:36:09
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#アルミとアルカリ洗浄 その4 アルマイト処理の表面を見ると、酸化膜に微小な穴が整列して並んでいる。この穴に微細な線量を詰め込んだのが着色アルマイト。しかしこのままでは洗浄や時間経過と共に染料が漏れ出し脱色してしまう。そこで考えられたのが穴に蓋をすること。 amzn.to/3WLjn1e

2022-11-08 13:26:18
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#アルミとアルカリ洗浄 その5 封孔処理は最初に高圧の水蒸気による処理から始まります。次に煮沸法が開発されるのですが、これは水道水中のカルキが問題になります。そしてアルカリ塩による処理法が発見され現在に至ります。あれどこかのディグリーザーもこんな感じ...amzn.to/3tbLd9A

2022-11-09 14:14:21
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#アルミとアルカリ洗浄 その6 現在メジャーな封孔処理方法はアルカリ塩による温浴法。そうです「チェーンディグリーザーの素」と近い処理方法なのです。アルカリと言ってもさまざまな成分があり、アルミに対しても同じPHでも攻撃の低い高いがあるのです。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-09 14:24:14
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#アルミとアルカリ洗浄 その7 「チェーンディグリーザーの素」の主成分の珪酸塩はアルミニウムの原料でありアルカリ性。そのためアルミへの攻撃性が非常に低い。また、配合されているリン酸塩もアルミへの攻撃性が低く、同時に表面に皮膜を作ってく脱色の防止を行います。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-09 16:34:56
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#アルミとアルカリ洗浄 その8 アルカリにも色々あるとだけ覚えてくれたらありがたいです。話を戻すと、封孔処理の方法が確立して様々な装飾用途に利用され始めますがここで問題が発生します。 温度と傷に弱いのです。しかし、この問題に技術者は立ち向かって行きます amzn.to/3tbLd9A

2022-11-09 16:39:43
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#アルミとアルカリ洗浄 その9 アルマイトの弱点の強度と温度に対する耐性をシュウ酸で処理することで上げることを発見。これが硬質アルマイト。しかし、出来上がる酸化皮膜は白ではなく金色になるため、染色できる色が限られてしまう弱点も、いわゆるヤカンの色。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-10 14:11:37
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#アルミとアルカリ洗浄 その10 様々な薬品でアルマイトの性質を変化させるとこができるようになった、問題は色とコスト。多彩な色のバリエーションがある製品はあまり強くないアルマイト。そして封孔処理に時間がかかるため手抜きをする。そんな製品が多いのも事実なのです。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-11 12:33:08
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#アルミとアルカリ洗浄 その11 硬質アルマイト、超硬質アルマイトなど表面の硬度は鋼鉄を凌ぐほどの硬さを実現し摺動面などにも利用でき量になったアルマイト。しかし時代の変化とともにアルマイトにも大きな壁が立ちはだかります。それはアルミニウムの進化でした..... amzn.to/3tbLd9A

2022-11-11 12:33:21
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#アルミとアルカリ洗浄 その12 四半世紀ほど前までこれ以上の進化はないと言われていたアルミですが、粉体冶金という技術の登場により、今まで合金化できなかった素材との合金化により飛躍的に性能が改善されて行きます。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-12 21:20:45
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#アルミとアルカリ洗浄 その13 切削性を向上させるためのCu(銅)、軽量化のためのMg(マグネシウム)、鋳物やダイキャストなどでの流動性向上のためのSi(シリコン)など様々な物質を合金化しアルミ材の性能を向上させているのですがこれがアルマイトに対しては厄介なのです。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-12 21:21:57
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#アルミとアルカリ洗浄 その14 Cu(銅)を配合すると素材間に電位差が生まれ、アルマイトが腐食し剥がれてしまいます。Mg(マグネシウム)の場合熱膨張率が素材間で全く異なるため熱をかけすぎるとアルマイトが割れてしまう。Si(シリコン)だとアルマイトが乗りにくい amzn.to/3tbLd9A

2022-11-12 21:23:32
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#アルミとアルカリ洗浄 その15 アルミ合金に含まれる、その他の素材がアルマイトの洗浄を難しくしています。洗浄剤だけではなく素材そのもが影響を与えてしまう。しかも使われている合金の種類はエンドユーザーには公開されていない。しかも新しい合金は次々と開発される.... amzn.to/3tbLd9A

2022-11-13 18:26:24
GOTAL-TOKYO @gotal_tokyo

#アルミとアルカリ洗浄 その16 その為、アルカリ洗浄剤のメーカーは事前に試してという注意書きを入れています。当社も最大公約数的に安全圏の温度と配合でお願いしています。マグネシウムの配合の多いアルテグラなどのスパイダー部分にも問題ない処方です。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-13 18:26:49
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#アルミとアルカリ洗浄 その17 これには配合している成分が非常に重要ですが、他社の製品であまり考慮されていない製品もあるようです。特に家庭用のアルカリ洗剤はそもそもアルミ製品を洗浄することを前提にはしていません。そのためアルミでトラブルを起こしてしまします。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-13 18:27:11
GOTAL-TOKYO @gotal_tokyo

#アルミとアルカリ洗浄 その18 メーカー側もこの問題を放置しているわけではありません。今まではアルマイトのみに頼っていた保護や着色をアルマイト処理後電着塗装という方法で解決を試みています。これはアルマイト表面の無数の穴に電着塗装を食い込ませなが定着させます。 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-13 18:27:29
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#アルミとアルカリ洗浄 その19 この方法であればアルマイト表面は塗膜で保護され、塗膜自体も強力に定着し剥がれません。このようにアルミの表面処理は年々進化しています。私たち洗浄剤メーカーも新しい技術の情報を学び時代に合わせた洗浄剤を作りたいと思っています。--了 amzn.to/3tbLd9A

2022-11-13 18:28:08