朝日新聞「「解散命令」で宗教法人の問題は解決するのか 島薗進さんが語る論点」メモ

何もせんほうがええ @MITARAI_H

「解散命令」で宗教法人の問題は解決するのか　島薗進さんが語る論点：朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASQCQ… 「旧統一教会が行ってきた正体を隠した勧誘は、『信教の自由』の侵害にあたります。一般市民や信者の家計を圧迫させ、破産に追い込むほどの献金要請は公共の福祉に反します。」⇒

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「こうした人権侵害に対して、教団としての責任を認めてこなかったことは許容できることではありません。行政的対応の迅速かつ適切な遂行を求めていこうとなったのです。宗教研究者の中には旧統一教会の問題について研究を重ねてきた人々もおり、宗教学者として発言する責任があると考えました」⇒

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ここでの「信教の自由」の侵害すとは？ 「本来の意図を隠して巧妙な勧誘や伝道が行われ、いつの間にか、教団の言うままになってしまう。マインドコントロールと呼ぶ人もいます。何を信じ、何を信じないかという個人の主体性を奪ってしまうという点で、信教の自由への侵害となります。」⇒

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「正体を隠して勧誘・伝道し、人の弱みに巧みにつけ込む。宗教教義とは直接の関連のない不安をあおり立て畏怖（いふ）困惑させ、財産の収奪などを行う。これは原告たちの信仰の自由や財産権などを侵害するおそれのある行為で、違法だとしたのです」⇒ 自分の意志で信じる「自由」の剥奪という意味か？

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「多くの国の憲法と同じように、日本国憲法も信教の自由を侵害してはならないと国家権力に命じています。政府に対して、宗教団体や個人の信仰への介入を禁止しているのです」 「宗教団体が個人の人権を侵害する事態が生まれた（カルト）」警察も『信教の自由』を理由に介入をためらってきました」⇒

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「公共の福祉」に違反しても「信教の自由」が被害救済の壁に？ 「宗教集団が自らの『自由』を盾にとって、市民の自由を侵害するという構図です。行政や警察など公的な権威はうかつに手を出せず、その結果、宗教団体と個人の間での私的な紛争とされていきます。」⇒ 被害に対する責任が問題か？

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島薗「信教の自由を考えるとき、過去を振り返ることが大切です。神聖な天皇が国家の中心で全国民の崇敬対象となる国家神道が、個人の生活や習慣、考え方にまで及んでいった歴史です」 「神的存在である天皇への崇敬や、天皇のために戦った軍人・兵士を神とする靖国神社の参拝が強要されたわけです」⇒

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「宗教集団の抑圧とともに、宗教の押し付けからの自由が、戦後の日本の信教の自由の確立にとって重要で、今もそれは変わりません」 「ところが、旧統一教会が行ってきた伝道活動は、宗教の押しつけの性格が濃厚です。被害者を救済し強引な押しつけを抑えることが、信教の自由を守るために必要です」⇒

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解散請求・命令と「信教の自由」との関係は？ 島薗「オウム真理教事件の解散命令に関する最高裁の決定で…宗教法人の教義を問題とするのではなく、団体が社会に対して行った行為に着目する。これは信教の自由の侵害には当たらないという考えで、広く受け入れられています」⇒

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「問題はむしろ、解散によってどんな法的効果が生じるかが不明な点です。解散というのは宗教法人格を取り外すことで、任意団体としては存続することができます。それだけで十分でしょうか。その後、任意団体として存続するならどのように見守るのか、その体制も必要になります。」⇒ 矛盾してないか？

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島薗「フランスでは…『反セクト法』があり、『ミビルーデ（MIVILUDES）』と呼ばれる監視機関が」「日本でも、解散命令で宗教法人格を剝奪したあとにただ放置しておくのではなく、同様の監視機関を作るべきか検討すべき時です。」 実際は、解散請求を落とし所にする方向に。議論の気配はない。

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被害者救済を最優先に考える立場が、この議論を必要とするだろうか？　「宗教の押しつけの性格」を問題にするのなら、異なる時代を持ち出すと、おそらく紛れる。 twitter.com/MITARAI_H/stat…