- MonokuroMsk
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幸福なXXXを。
@XXX2022_
観光の人はここを見て「綺麗な時計台だね」と言ってくれる、それほどまでに圧巻なのだ。 いつかここに登ってみたいなんて思いながら、登ったことは無い。 ヒラヒラと手を大きく降れば見えているのか分からないが、ゆらりと何かが揺られている気がした。
2022-11-21 20:25:02
幸福なXXXを。
@XXX2022_
いつかは父と母とともにここに来てこの時計塔の中に入って色々見てみたいと思う。 それはまた明日にでもできるから心の中で期待しておこう。
2022-11-21 20:28:15
幸福なXXXを。
@XXX2022_
早く裏路地の父と母と離れ離れになる前に いつかここで会おうと言ってくれたあの場所へ急がなければ!と少女は脚を早め道を進む。
2022-11-21 20:32:44
幸福なXXXを。
@XXX2022_
「こんなに寒くなるなら…るーくんと一緒に来ればよかったなぁ…」 いつも私に構ってくれるあの彼と、来れば良かったと…少女は後悔している。
2022-11-21 20:35:19
幸福なXXXを。
@XXX2022_
「ね、猫かぁ……びっくりした……」 早くお母さんのところに…と歩き出そうとした時に。 「あれ?そういえばお母さんの書き物ってこんなのだった……け…?」
2022-11-21 20:41:10
幸福なXXXを。
@XXX2022_
途端、先程よりも大きい木箱の倒れる音と同時に鈍い痛み。 振り返る間もなく、彼女の腹には大きな穴が一つ 理解が追いつかなかった なぜ?何が?
2022-11-21 20:45:01
幸福なXXXを。
@XXX2022_
ただみんなと幸せでありたかっただけだから、そうしていつかお母さんたちとここで暮らす為に黙っていたのに。 あの人のこともあの子たちのことも。
2022-11-21 20:49:37
幸福なXXXを。
@XXX2022_
そんなことを薄れゆく意識の中で考えた、ふと誰かの足が見える。 その足はゆっくりと少女の前にしゃがみこみ、ぽつりと呟く。 「ゆっくり、おやすみ。」
2022-11-21 20:52:10
幸福なXXXを。
@XXX2022_
誰も彼もがきっと私の死など悲しまず、終わる…… 本当は泣いて喚いて死にたくないと言いたい筈なのに声も上がらない。 pic.twitter.com/SS2eYcjqlS
2022-11-21 20:52:43
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