ツイッターADV『神魔は破獄の刃となりて』(『魔王と巫女の重奏譚』改題)

ツイッターの投票機能を利用して、皆さんに選択肢を選んでもらうことで物語が進行していく企画、ツイッターADV(アドベンチャーゲーム)のまとめです。 書いている僕も先が読めないのでどういう結末になるかわかりませんが、現在まだ進行中ですので、興味のある方はぜひ、 https://twitter.com/kazamaturi_siki で、最新の回の投票に参加してみてくださいね!
1
風祭史紀 @kazamaturi_siki

思いつきですが、ツイッターの投票機能を使って、皆様に多数決で選択肢を選んでもらって、その結果で展開が変わってくるツイッターADVみたいなやつをやってみようと思うんだけど、いかがでしょう(・`ω´・)

2021-08-11 21:57:21
風祭史紀 @kazamaturi_siki

予想通り「殺して うばいとる」に結構な票が…… な、何をする きさまらー!(唐突に悲しいBGM) twitter.com/kazamaturi_sik…

2021-08-12 22:12:40
風祭史紀 @kazamaturi_siki

先日ツイートした #ツイッターADV 、参加して下さるという方がけっこういらっしゃったので早速やってみようかなと思うんですけど、どんなお話がいいかなぁ…… というわけで、以下のストーリー案から皆様に選んでもらって、それをやってみようと思います(・`ω´・)ノ

2021-08-12 22:49:26
風祭史紀 @kazamaturi_siki

というわけで投票いただいた結果、ファンタジーものでやってみようと思います(≧∇≦)/ やっぱりファンタジーがいちばんとっつきやすいかなヽ(=^・ω・^=)丿 twitter.com/kazamaturi_sik…

2021-08-13 20:57:29
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【01】#ツイッターADV 物語の始まりは、とある夜。 月はなく、星もなく。 闇に染まった夜空を裂くように、ひとつの光が、帯のような輝きの尾を引いて、遥か天上の彼方から、地上へと落ちていく。 いや、それは落ちているというよりも、 水底に沈んでいくかのように、ゆるやかに。 その光は――

2021-08-14 00:56:11
風祭史紀 @kazamaturi_siki

(せっかくシーンに合う画像をつけようと用意したのに、投票モードだと画像が一緒につけられなかったので、リプライでつけることにします) pic.twitter.com/qrojxr23kx

2021-08-14 00:59:06
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【02-A】#ツイッターADV その光は、ひと振りの剣の形をしていた。 青白い輝きで夜闇を貫きながら、空より墜ちてきたその剣は、やがて地上へとたどり着くと、その切っ先を大地に突き立てた。 そこは、鬱蒼と広がる森の中。 木立の合間にわずかにのぞく、広場のような場所。 pic.twitter.com/ydsawN8r6d

2021-08-15 03:52:06
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【02-B】#ツイッターADV 大地に突き刺さったその剣は、その身に帯びた青白い光を失うと―― 《ようやく、たどり着いたか》 驚くべきことに――そう、ぽつりと呟いた。 そう、この剣こそは、その剣身に自我を宿した『知恵ある剣(インテリジェント・ソード)』。 しかし、その内に宿る、その意識は――

2021-08-15 04:04:12
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【03-A】#ツイッターADV しかし、その内に宿る、その意識は、かつて英雄により滅ぼされた、邪悪な魔王のものだった。 《天の獄に囚われて、永き時であった。  我、今ふたたびアインファの地に降臨せり――》 万感を込め、そう高らかに宣言する―― ……が、それを聴くものは、誰もいない。 pic.twitter.com/GZsbWpMxUF

2021-08-16 13:12:39
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【03-B】#ツイッターADV 《さて…  リドリスめの神剣を依り代に、天の獄を抜け出せたはよいものの、この身体では独力での身動きもままならぬ……》 かつての戦いで本来の肉体は完全に滅ぼされ、全盛期の魔力も殆どが喪失した。 再びこの世界で活動するためには、代わりの肉体が必要だ。 魔王は――

2021-08-16 13:27:13
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【04-A】#ツイッターADV 魔王は、こちらに近づいてくる人間の気配を察知した。 切っ先から、周囲一帯の地面に感知の魔力を巡らせると。 近づいてくる人間は一人ではなかった。 正確には、一人と、複数。 《…追われているのか?》 こんな夜更けに、こんな場所で。 明らかに尋常な事態ではなかった。 pic.twitter.com/2EdiQP7bzK

2021-08-17 16:32:20
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【04-B】#ツイッターADV 追われているのは、一人の少女だった。 《非力で、ろくな魔力も持たない、ただの小娘、か》 剣の代わりに、新たに依り代として乗り移ろうにも、これでは何の役にも立たない。 魔王は落胆した。 《さて、どうしたものか…》

2021-08-17 16:44:09
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【05-A】#ツイッターADV (戯れに、小娘をこちらに呼び寄せてみるか。  小娘を追う側の連中にはマシな者がおるかもしれぬ) 《我の声が聴こえるか》 必死で森の中を逃げまどう少女に、魔王は念話を送った。 「こ、この声……  あ、あなた様は……」 《助かりたくば、我が元へ来るがよい》 pic.twitter.com/6XJJ7RP7su

2021-08-18 19:21:55
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【05-B】#ツイッターADV 突如聴こえた声に導かれ、少女は森の広場、大地に突き立てられた剣の元にたどり着いた。 「この剣は……  リドリス神の――」 《貴様に力を貸してやろう。  さあ、我を手に――》 「ああ、やはり、そのお声は!  リドリス神の御使い様!」 そう言うと、少女は恭しく跪いた。

2021-08-18 19:41:05
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【06-A】#ツイッターADV 《我は奴の御使いなどではない!》 魔王にとって、戦女神リドリスは彼にとって宿敵も同然。 英雄ウェルドナンに己の神剣を与え、魔王を討伐させ、彼の魂を永年、天の獄に縛り続けた忌まわしき神であった。 「いいえ、あなた様はリドリス神の御使い。  私にはわかります」 pic.twitter.com/oHLUyNPUxO

2021-08-19 20:15:29
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【06-B】#ツイッターADV 《貴様ごとき小娘が知った口を――》 と、魔王のその言葉が止まる。 《まあよい、それより、我を手にとるのだ。  追手にむざむざ殺されたくなければな》 少女は言われるがまま、魔王の宿る剣を手に取ると、剣から光が溢れ出す! 《さあ、見てみようではないか、我らの敵を》

2021-08-19 20:25:18
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【07-A】#ツイッターADV 追手は白い鎧を身につけた騎士の一団だった。 少女を追い、繁茂する枝葉をかき分けて、次々と広場へと到着する。 全部で、五人。 《無力な小娘一人に随分な数だが……  こ奴らは、何者だ?》 「ウェルドナン帝国騎士団の、聖騎士たちです」 《ウェルドナン……帝国だと?》 pic.twitter.com/mUE8IMR2ne

2021-08-21 14:06:20
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【07-B】#ツイッターADV 居並ぶ騎士たちの内、隊長格らしい一人が、ゆっくりと歩み出て、剣を手にした少女に近づいてくる。 「そろそろ観念していただけましたかな、シヴィル様。  さあ、陛下がお待ちかねでございますぞ」 慇懃無礼な騎士の言葉に、魔王は気づいた。 このシヴィルという少女は――

2021-08-21 14:19:39
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【08-A】#ツイッターADV 《もしや、皇帝に嫁がされて逃げてきた他国の姫か?》 少女は答えなかった。代わりに、 「御使い様。どうか私にリドリス神のご加護を。今はまだ、あの者たちの軍門に下るわけにはいかないのです」 《我は御使いではない。リドリスの加護なぞくれてはやれぬ。だが――》 pic.twitter.com/mqIMhpBNKa

2021-08-22 16:30:12
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【08-B】#ツイッターADV 《ウェルドナン、と名のつく者が相手なら、憂さを晴らすに丁度良い。お前の身体、使わせてもらうぞ》 剣の柄から少女の腕、そして身体中に、魔王の意思が広がっていく。 「ふむ、非力とはいえ、動かせる身体というのはいいものだな」 少女の声で、魔王は愉しげに呟いた。

2021-08-22 16:31:29
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【09-A】#ツイッターADV 先手必勝、問答無用で襲い掛かり皆殺しだ! 久々の身体、久々の闘争、久々の殺戮。 魔王は喜々とした笑みを浮かべ、五人の騎士たちに飛び掛かった! 怯えているばかりだと思っていた少女の動きに、騎士たちが驚愕する。 「くっ!」 「相手は剣の心得も持たぬ娘、怯むな!」 pic.twitter.com/XiheTogI0O

2021-08-23 18:09:27
拡大
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【09-B】#ツイッターADV かつて魔族七軍を率い、アインファ全土に戦乱を巻き起こした魔王ダムサダール。 畏怖をもって語られるのは、強大な魔力だけでなく、凄絶な剣の冴えも、その一つであった。 剣の一薙ぎは、死の一薙ぎ。 騎士たちは獣のような動きに翻弄され、悲鳴と共に次々と地に伏していく。

2021-08-23 18:21:55
風祭史紀 @kazamaturi_siki

これ、ある程度お話が進んだら、#翔栄TV さんで番組化させてもらうのもアリだなあ。 表示する画像は豊富にあるし(´゚艸゚)∴ twitter.com/kazamaturi_sik…

2021-08-23 18:36:28
風祭史紀 @kazamaturi_siki

今回は2つの選択肢が同率首位に……! じゃあ両方組み合わせた感じにするしかないか……(;゚Д゚)うーむ twitter.com/kazamaturi_sik…

2021-08-24 19:15:21
風祭史紀 @kazamaturi_siki

【10-A】#ツイッターADV 殺戮に容赦はない。全て殺し、魂まで食らってやる。 少女の姿をした魔王は瞬く間に五人の騎士を窮地に追い込んだ。 彼らの身を包む堅牢の鎧や盾をも、魔王の振るう剣は紙の如く斬り裂き、硝子の如くに砕く。 「どれもこれも弱すぎる。我の新たな身体には成り得ぬ脆弱さよ」 pic.twitter.com/0GZcCFmR9l

2021-08-25 02:13:50
拡大
1 ・・ 21 次へ