大井浩明さんPOC#7 リゲティ 2011.10.22(土)白寿ホール

首の縄を切っても行きたいのに深夜行軍翌暁拉致決定故、箱を作っておきます。とりあえずMAPだとか曲目解説だとか秀逸な解説だとか(って、地図以外は大井さんのブログにあるものですけれど)リンクを入れておきますので、後程どんどん詰め込んで頂ければ幸せです! 今回も歴史的公演になる!
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ランスロ @lancelot8888

@k2gabriel というか、彼の演奏を聴いていると「機械論的」な方向性から入って、「身体性」「パッション」という順番で獲得している演奏のような気がします。それが最大の魅力でしょうね。だとすると確かに「機械論的」なところを否定してしまうとまずいかも。

2011-10-23 12:20:40
ランスロ @lancelot8888

@k2gabriel 大井さんはピアノでペダルを使わなかったと言っていました。確かに音は濁らなかった。透明な音で心理的効果としては同様な効果をもった表現だったと思います。これはかなり凄い。それは技法だけではなくて、やはり何らかの他の要素が無ければ。スィングなんかは正に身体性かと

2011-10-23 12:53:00
ランスロ @lancelot8888

@k2gabriel そう。で大井さんは演奏不可能といわれるスコアを正確以上に演奏することを課すことにより(機械論的に)、得られる身体性という物で、そこから得られるパッションを表現しているように思えます。うーーん、しかし、そこで得られている身体性はどういうものなんだろうか。。。

2011-10-23 12:27:58
ランスロ @lancelot8888

概ねそういうことかとRT @k2gabriel 私における身体性というのは、もって生まれたこの肉体に繋がるものです。技法=正確性ということでもありません。高橋悠治は自らの内側から概念を離れて生まれるものという言葉で表現しましたが、一方で訓練の結果であるということも言っています。

2011-10-23 13:08:25
ランスロ @lancelot8888

また己の理性的な「意志」から離れた領域の「意志」。頭で考えただけではない、全体としての「意志」ですね。「理性」が「身体性」を回復する RT @k2gabriel 表現おいて私はその表現者の意図を非常に重要視します。その人がどのような着地点をもってして、それを表そうとしているか。

2011-10-23 13:11:39
tmnghryk @tmnghryk

大井氏のリゲティ作品の鍵盤コンサート。超絶技巧曲を何なく弾きこなす。日本初演も多い。切り貼りしたり書き込んだりの手作り感あふれる譜面。大柄な体型もあり、譜面を自分でめくる仕草と弾き終わりの手のポーズがちょっとかわいい。

2011-10-23 00:19:03
tmnghryk @tmnghryk

最初の「ムージカ・リチェルカータ」。古楽の懐かしさにドビュッシーとバルトークの香りも漂う佳曲。ばっちり予習していたので、じっくり聴けた。別に予習しなくても普通に聴けるけど。

2011-10-23 00:23:24
tmnghryk @tmnghryk

次は日本初演の問題作「3つのバガテル」。ジョン・ケージの「4分33秒」を揶揄した曲。3楽章からなり、第1楽章で低音1音だけを鳴らす。第2,3楽章は背伸びをするだけ。ただし、暗譜は禁止で、必ず譜面を置いて、楽章ごとにページをめくらなければならない。最後に挨拶。

2011-10-23 00:26:12
tmnghryk @tmnghryk

私もケージの「4分33秒」は、何度も演奏したが、リゲティの「3つのバガテル」は難曲で、弾きこなせない。今日、会場にいて、日本で二番目の演奏をと思った人はたくさんいるだろうが、楽譜を入手するという難題が待ち構えている。

2011-10-23 00:28:43
tmnghryk @tmnghryk

演奏後は、大拍手。ブラボーの声も一番多かったかも。演奏者もちょっと苦笑い。因みに、チェンバロにも透明な奏者がいたことになっているようで、ちゃんと楽譜を置いていた。でも、二番目に、この曲を置いたことで、会場のテンションが上がったことは間違いない。

2011-10-23 00:32:07
tmnghryk @tmnghryk

続いて、モダンチェンバロによる「コンティヌウム」。両手が独立に同音域を猛烈な勢いで繰り返す。アンプで増幅され、微妙なノイズも上乗せされる。モダンチェンバロは、「ハンガリー風パッサカリア」や「ハンガリー風ロック」でも使用。

2011-10-23 00:38:07
tmnghryk @tmnghryk

メインは、リゲティの大傑作「練習曲集」全3巻19曲。最後の曲は、2001年に完成、2005年に出版。全曲としては日本初演。現代的な響きではあるが、打楽器的な曲が多いが、メロディっぽいものもあり、普通に楽しい。これは、スタンダードになって然るべき曲。

2011-10-23 00:40:35
tmnghryk @tmnghryk

アンコールは、コンロン・ナンカロウの自動ピアノための曲の人間用編曲版を2曲。演奏後は息も絶え絶えで、大丈夫なのかなと心配していると、その後に楽しいトークショーが。

2011-10-23 00:43:28
tmnghryk @tmnghryk

モダンチェンバロの紹介。16ストップがついて、音色や音域の変更が自由自在。クセナキスのピアノ協奏曲「シナファイ」のさわりを聴かせながら、「どうだ、すごい楽器だろ」と。いや、あなたの演奏が凄いんです。

2011-10-23 00:45:46
tmnghryk @tmnghryk

さらにロビーに出て挨拶。客もため口で声をかけ、本人も関西弁で答える。私も彼がアマチュアの学生(京大工学部電気系学科)の頃からのファン(25年前)なので、そういう話を少し。来月のブーレーズも行きます。

2011-10-23 00:49:23
小田切遊 @k2gabriel

<Etude集第2巻>エチュードはどれもこれも面白い発見に溢れる演奏だったけど、やはり第2集が良かった。眩暈、魔法使いの弟子のあたりの壮絶さは絶品ながら、悪魔の階段でのスイング(してたと思う)にはちょっと驚き。意外とそういう感覚であれを弾いてる演奏を聴いたことがない気がした。

2011-10-23 16:01:32
小田切遊 @k2gabriel

ああ、でも本編でないにもにかかわらずアンコールのナンカロウ2曲は、とっても面白かった。とっても良かった。大井さんのことだから、しみじみ終わらせてなどくれはしないだろうな、と思っていたけど。ブーレーズも期待していながら、こうなるとシュトックハウゼンの回が断然楽しみになってきた由。

2011-10-23 16:25:25
小田切遊 @k2gabriel

<連続体>CDやほかメディアで聞くのとは比べ物にならない音の厚み。響かないチェンバロで無限にも思える音の集積が連続して流れていく様、その流れが時折拡散される様、拡散された流れが収束しまた整然と流れゆく様。電子回路の中に迷いこみ、その瀑流を俯瞰しているような快感。

2011-10-23 15:18:56
沼野雄司 @numanoyuji

昨日の夜は大井浩明のリゲティ演奏会。まあこのシリーズは他も豪快だけれども、今回も「練習曲」を一晩で全曲というのだから驚いてしまう。堪能した。その後タクシーに乗って、神泉のレストランでやっていたベルク協会の総会に遅れて出席。植村耕三先生と久しぶりに話ができたのが収穫だった。

2011-10-23 13:58:10
小田切遊 @k2gabriel

連続体<Continuum>は何としてもモダン・チェンバロで聴きたかった曲。その上終演後大井さんによるモダン・チェンバロの解説付はラッキーだった。(前回公演で演奏時間が押してできなかったことをどうしてもやりたかった模様。)クセナキスの「シナファイ」「ホアイ」「エリフソン」の相関。

2011-10-23 13:44:18
小田切遊 @k2gabriel

@lancelot8888 大井さんがペダルを使用しなかったのも、スイングを選んだのもリゲティの音楽に向き合ったとき、大井さんが出した結論であり、それを自らの身体性を超えて表現したかったものと考えており、それに私は敬意を表したいのです。

2011-10-23 13:05:45
小田切遊 @k2gabriel

@lancelot8888 昨日のリゲティで意外だったのは、スィングするところではスィングしていたことなのです。リゲティを弾く上で当たり前の要素ではあるのかもしれませんが、そうする演奏家はあまりいない。身体性をどう定義するかでこの話は変化しますが、身体性=技法だけで音楽は描けぬ

2011-10-23 12:41:55
小田切遊 @k2gabriel

@lancelot8888 演奏における身体性による刻印はどうしても避けられないものです。演奏家それぞれの個性の大きな柱のうちの宿命の柱ですね。そこには一方に脳髄という運命の柱があり、大井さんの演奏が強いのは、その2本の柱がかけ離れているようで噛み合っているからと思っています

2011-10-23 12:12:41
小田切遊 @k2gabriel

@lancelot8888 ただ、そういう感情を切り離した明晰な演奏を聴いていて、リゲティって意外にロマンティシズムがあって叙情的だと感じて驚いてしまったこともあったので、ランスロさんの言わんとするところは分かるような気がします。奏法の問題ではなく、書法の問題。

2011-10-23 11:56:11
小田切遊 @k2gabriel

@lancelot8888 良い演奏でしたね。しかし、「エモーショナル」とは、それは怪訝な顔をされそうな(笑)。昨日も聴いて思いましたが、大井さんはかなりドライな脳みそ先行型の演奏をする(またそれが私の好みなんですが。)方と再認識&それを自認しておられるのではないか、と。

2011-10-23 11:53:36
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