@Oltrabella
昔たくさん読んだ、ベストセラーの書き方という本にあった小説の作り方の練習に、『人を殺したことがあるかい?』 っていう一言から始まるお話を作ってみろってのがあった。
2011-10-22 22:43:57
ブースP
@Boos_P
『僕は、ある。あいつは折り紙を折るのが得意なコボルドの給士だった。本当にそれしか取り柄のないような奴でね、他には残飯処理しかできない、糞の役にも立たないような奴だったよ。それでも、病弱で屋敷から出れない僕の遊び相手になってくれる、ただ一人の友達だった・・・。』
2011-10-22 22:50:35
@Oltrabella
冒険者「俺がガキの頃、蛮族に村を滅ぼされたんだ。姉貴は腰ィ抜かした俺の目の前で喰われたよ。生きたまま、端の方から踊り食いだったよ。今でも、夜にはあの時の姉貴の悲鳴を夢に見て飛び起きることもしょっちゅうさ。」
2011-10-22 22:54:10
@Oltrabella
冒険者「俺がどうして生き残ったかって? その蛮族の集団のリーダーがよ、ザルツ語で、――よりによって交易共通語じゃねえザルツ語だぜ?――こう言ったんだ。」
2011-10-22 22:55:37
@Oltrabella
冒険者「たまたま強い冒険者が通りがかって蛮族共を薙ぎ払ってくれたとか思ったか? んなことあるかってんだ。ヒーローってのは、現実にはいやしないんだからよ。でまあ、腕っぷししかないガキにゃあ奪うか死ぬかしかない世界だからな。人から奪うよりは、蛮族から奪う方を選んだよ。」
2011-10-22 22:59:03
@Oltrabella
冒険者「そうやっていたら、いつの間にか街の英雄になってた。そんで次にお上から頂いたお仕事は、人殺しだったよ。最初は、蛮族と懇意にして暴利を貪ってた貴族だったかな。」
2011-10-22 23:01:26