- Duke_mayutan
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1 時は4月、桜が咲き誇り穏やかな陽気に包まれている。 今日は始業式、みんな新たな学年への期待を感じられる。 そして私、中学校の国語教師佐々木○○は今日からこの日向中学校に務めることになった。 教師になって早4年、ようやく慣れてきた教師生活だ。
2021-09-17 21:01:432 ○○:今日からよろしくお願いします 職員室で先生方にそう挨拶する 赤塚:じゃあ佐々木先生は、高瀬先生の隣に ○○:はい 自分のデスクに着くと隣の女性教員が声をかける 愛奈:高瀬愛奈です、よろしくなぁ
2021-09-17 21:01:443 ○○:佐々木○○です、よろしくお願いします 簡単な挨拶を交わす 愛奈:にしても3年B組だなんて、大変やな ○○:え? 久美:B組は面倒なのが揃ってますからね と、○○の目の前の席のA組の担任兼学年主任の久美先生が話しかけた
2021-09-17 21:01:444 その一言が気になりつつも教室に入る ○○:どうも、おはようございます クラスの視線が一斉に自分に向く ○○:皆さん席に着いてください そうするとみんな席に着く しかしまだ話し声は聞こえ、スマホをいじっていたり、ゲームの音声が聞こえたりしている
2021-09-17 21:01:445 ○○:私はこのクラスの担任の佐々木○○です よろしくお願いします 生徒達:よろしくお願いしまーす ○○:前の君、携帯の電源を切って 生徒1:はいはい ○○:後ろの君もゲームしまって 生徒2:チッ…
2021-09-17 21:01:456 ○○:今日からこのクラスの担任の佐々木○○です、よろしくお願いします しかし生徒は聞いていない ○○:じゃあ出席を取りますから、名前呼ばれたら返事してください 生徒達:はーい
2021-09-17 21:01:457 ○○:はいまずは、秋野風 風:はーい、よろっす こんな感じで、生徒が返事をしていく ○○:次、小野田皐月 しかし、返事が聞こえない ○○:はい、小野田皐月 クラスの視線が後ろに集まる どうやら端の席でゲームに没頭しているのが彼のようだ
2021-09-17 21:01:468 その席へ向かうと、反抗的な目付きでこっちを見て、しぶしぶゲーム機を机にしまう ○○:小野田皐月 正直怒鳴りつけたいが、ここで怒鳴ると今後の関係に影響するので、グッとこらえて笑顔で言う 皐月:はいはい… ○○:はいよろしい、あとはいは1回な 皐月:チッ… 舌打ちが聞こえたが無視する
2021-09-17 21:01:469 気を取り直して続ける ○○:次、柿崎琥珀 琥珀:はーい、よろしくお願いします ○○:よろしく、君学級委員か 琥珀:はい ○○:よろしくな 琥珀:よろしくお願いします! これまでの子と違ってすごくしっかりしている さすが学級委員だ
2021-09-17 21:01:4610 ○○:次、加藤史帆 史帆:はーい、よろしくお願いします ○○:よろしくな 史帆:よろしくお願いします この子も礼儀正しそうだ
2021-09-17 21:01:4711 ○○:次、加藤玲央 玲央:はい ○○:このクラスには加藤が2人いるのか、はい結構です 玲央:いぇーい! 生徒達:いぇーい! クラスはたちまち騒がしくなる
2021-09-17 21:01:4712 ○○:いぇーい!次上遠野蒼、いぇーい! クラスは一気に静かになる 蒼:チッ…うるせえ… 玲央:先生つまんねー! 生徒達:あははは! またたちまち騒がしくなる 頭が痛くなる
2021-09-17 21:01:4813 ○○:はい、失礼しました。次、蒲拓史 拓史:はい 彼は座ると直ぐに机の上に置かれた参考書を解き始める ○○:君は、勉強ができるの? 風:だってそいつ、開栄志望だぜ ○○:なるほどな 開栄高校は全国屈指の有名進学校である
2021-09-17 21:01:4814 ○○:次、金村美玖 美玖:はい、よろしくお願いします ○○:君は、美人さんだ 風:先生エコヒイキだ! ○○:はい、失礼しました 金村は顔を赤くして席についた
2021-09-17 21:01:4816 ○○:次、小坂菜緒 しかし、また返事がない ○○:小坂菜緒 美玖:あっ、休みです 風:2年の時からずっと ○○:そうか… どうやら不登校児らしい
2021-09-17 21:01:5017 ○○:はい、齊藤京子 京子:はい ○○:おお、随分かっこいい声じゃないか 京子:ありがとうございます ○○:はい結構です、座って
2021-09-17 21:01:5018 ○○:次、獅志田璃緒 璃緒:はい、よろしくお願いします ○○:はい、よろしくお願いします 君は背が高いんだね 璃緒:いえ、そんな… 龍:デカすぎて黒板見えねえよ笑 璃緒:なんだと! ○○:ほら!揉めないの! しかし、そんな思いとは裏腹にクラスはどんどん騒がしくなっていく
2021-09-17 21:01:5019 琥珀:静かに!静かに! ?:もう!静かにしてよ! 学級委員の琥珀ともう1人学級委員らしきポニーテールの女子が騒ぎをなだめようとする すると突然 ドン! と机を思いっきり叩く音がした 音の聞こえた先には拓史がいた
2021-09-17 21:01:5120 拓史:うるさいな!君たちが騒ぐせいで覚えた英単語がどんどん抜けていくじゃないか! 風:てめえは黙ってろ! ドン! そういうと風は拓史を突き飛ばした ○○:君たち静かに! しかしそんなのは耳に入っていないようだ ついに怒鳴ろうと決心し深呼吸した時、肩を叩かれた
2021-09-17 21:01:5121 玲央だ 玲央は俺に任せたという顔をすると、教壇をどかしてブレイクダンスをし始めた するとクラスはそっちに夢中になり、リズムに合わせてみんな手拍子をし始めた 生徒達:いぇーい! 玲央:どう?習ってるんだ ○○:すごいのは認めますけどね、少しうるさいよ
2021-09-17 21:01:5122 風:まじ萎えるわ〜 ○○:はい続けます、高本彩花 彩花:はーい、先生よろしくね〜 ○○:はーい、よろしくね 彩花:ピース ○○:はい、ピース
2021-09-17 21:01:5223 ○○:次、富田鈴花 鈴花:yoyo! ○○:はい、ちゃんと返事をしましょう、富田鈴花 鈴花:はーい、いぇーい! 生徒達:いぇーい! ○○:はい、いぇーい!
2021-09-17 21:01:5224 ○○:次は丹生明里 明里:はーい! どうやらさっきのポニーテールの女子だ ○○:君も学級委員か、よろしくな 明里:よろしくお願いします
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