3年B組〇〇先生S1 EP5

デューク @Duke_mayutan

1 ○○:はい、地域祭まであと1週間です そろそろ出し物決めないと間に合いませんよ 朝のホームルームで生徒たちに言う しかし話を聞いているわけがない ○○:はい1回みんな聞いて！ 琥珀:ちゃんと聞いてよ！ 明里:そうよ！本当に決めないと3Bは学校一のダメクラス決定よ！

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2 裕也:いいじゃねえかよ、事実なんだし 明里:そういう問題じゃなくて！ ○○:はい！今日の国語は地域祭のために使っていいから、決めてください 地域祭とは、毎年10月中の3日間、日向中学校の体育館で、地域の人やサークル、町内会、学校などが出し物をするイベントである

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3 一日目が地域の人々、二日目が日向小学校、そして三日目が日向中学校の発表だ 他のクラスは出し物が決まり練習に入っているのに、3Bだけはまだ決まっていない 玲央:だから！地域祭はダンスっしょ！ 京子:違う！コーラスだよ！ 鈴花:バンドっしょ！ 好花:なあ〜

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4 ○○:みんなで決めて、みんなで決めて 裕也:そうやって自分がいつも決めてんだよ 生徒達:あははは！！！ そして、言葉遣いも段々酷くなってきた ○○:じゃあ口を挟みませんよ すると、 久美:○○先生、校長室に行ってください 校長がお呼びです ○○:わかりました、みんな話し合っててな！

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5 校長:これ、松奈多陽炎君に渡しておいてください そう言って校長は封筒を渡してきた 中を見るとそこには給食費の請求書が入っていた ○○:あいつまだ振り込んでないんですか！？ 教頭:はい、1年の時からずっと ○○:1年の時から！？ 校長:はい、毎月松奈多君に請求書を渡しているのですが

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6 ○○:わかりました、渡してきます 教頭:出来れば親に ○○:親ですか… 校長:はい、そうすればまあ事の重大さをわかってくれるだろうと ○○:はい、今日行ってまいります 校長室を出ると教室に向かった ○○:あいつ請求書捨てやがったな…

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7 優佳:地域祭まで1週間、クラスでは何をするんですか？ 愛奈:うちのクラスは劇やね 久美:うちはコーラスよ 若林:俺のクラスはタップダンス 春日:決まってないのは3Bだけですな ○○:まあ… 久美:早く決めてください 遅くても3日前には決めないと、印刷物とかのスケジュールが狂います

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8 ○○:しかし、焦るなと言ったら本当に焦らないから困ってるんです 愛奈:もう負けなんとちゃいます？ ○○:酷いなあ 若林:こっちはライバルが1人減るので、助かります ○○:冷たいこと言わないでくださいよ 春日:あたくしクラス持ってませんから、お手伝いならいつでもいけますよ

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9 ○○:春日先生助かります 久美:そういえば○○先生今日は地域祭についての話し合いがあるんでしょ ○○:あっ、そうだった ありがとうございます

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10 地域祭の話し合いには日向小学校、日向中学校の他に、老人会や青年会、商工会なども参加する 老人会長:今年はうちは展示になりそうです 校長:それまたどうして？ 老人会長:実は辰野さんが腰をやってしまいまして、今年は伝統のソーラン節ができなさそうです

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11 ○○:なんですか？ 青年会長:うちの会では毎年辰野さんをリーダーにして、ソーラン節を踊ってきたんだよ 校長:うちの生徒は毎年楽しみにしてたのに、残念です 老人会長:なんか他にできるところないかね？ 商工会長:うちはもう物品販売って決まってるので…

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12 校長:そういえば○○先生のところの3B、まだ出し物決まってないんでしょう？ だったらソーラン節なんてどうでしょう ○○:ソーラン節ですか… 青年会長:そりゃいいや！なんならうちの会の半纏貸してやらあ！ ○○:ありがとうございます 1回あいつらにも話してみます

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13 話し合いが終わると、すぐに陽炎の家に向かった 陽炎の家は鉄工所らしい ○○:ここか… 書かれた住所にはボロボロの工場が見えた ○○:これなら払えなくても仕方ないな… とその時 ？:あーぁ、傷ついちまったよ と怒鳴り声が聞こえた 後ろを見てみるとそこには大きな建物があった

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14 そして看板には大きく 『松奈多鉄工』 と書かれていた ○○:すいません、あの松奈多陽炎君のお父さんでしょうか？ 陽炎父:そうだけど何？ ○○:あの、給食費の件で… 陽炎父:その話また今度、急いでるからさ ○○:あの、少しだけ！ しかし、車に乗って行ってしまった

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15 すると今度は建物から女の人が出てきた おそらく母親だ ○○:あの松奈多陽炎君のお母さんですか？ 陽炎母:そうだけど、あんた誰？場合によっちゃ人呼ぶよ ○○:いえ、私陽炎君の担任の佐々木○○で給食費のことについて 陽炎母:あっそう、じゃあねこちゃんでいいわね？ ○○:ねこちゃん？

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16 連れて来られたのはキャバクラだった 陽炎母:この人うちの息子の担任、ティーチャー！ キャバ嬢:あははは！！！ ○○:はあ、どうも… そして隣に1人のキャバ嬢がやって来た 芽実:芽実です、どうも ○○:どうも 陽炎母:その子おすすめ！ ○○:はあ… 芽実:気楽に… すると

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17 裕也:先生じゃん〜、どしたの？ 数人のキャバ嬢と共に奥から裕也が出てきた ○○:お前中学生がこんなとこ来ていいと思ってんのか！さっさと出ていけ！ 裕也:先生、ここ俺んち ○○:え？お前ん家キャバクラなの？ 裕也:そうそう、芽実ちゃんオレンジジュース 芽実:はい

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18 裕也が席に座った 裕也:先生どうしたの？ ○○:ああ、陽炎のお母さんに用があって あれ？陽炎のお母さんは？ 芽実:もう帰られました ○○:え？ 陽炎の母親がいた席にはもう姿はなかった ○○:逃げられた 席を立とうとすると 裕也:先生今日はパーッとサービスするよ！ 芽実ちゃんよろしく！

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19 結局帰ってきたのは日付が変わった後だった 美玲:へえ、キャバクラにね ○○:悪かったよ、付き合わされたの 美玲:芽実ちゃんか…可愛かった？ ○○:まあ可愛かったけど、家族が1番 美玲:そう、はいご飯 すると出てきたのはおにぎりだけだった ○○:おかずは？ 美玲:自分でやって

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20 ○○:怒ってます？ 美玲:怒ってない ○○:いや怒ってるよね 美玲:怒ってない！ ○○:完全に怒ってますよね！ 美玲:怒ってない！もう寝る！ ○○:待ってよ〜 そして寝室に向かう美玲のお尻を軽く揉む 美玲:何するのこの変態！ ﾊﾟﾁﾝ! ビンタされた ○○:叩くことないじゃない！

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21 次の日の教室 風:ソーラン節〜？ 好花:それって毎年青年会のおっさん達が最後に踊ってるやつやろ？今更ダサいわ 鈴花:だよね〜！ 陽炎:それに俺たち1回小学生の時踊ってるし 美玖:でも私はいいと思う 史帆:うわ、センスな 明里:でも時間がないんだよ！

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22 玲央:でも、ソーラン節はなあ… 琥珀:文句があるならはっきり言えよ ○○:はい静かに、君たち独自の意見があるなら私はそれを尊重します しかし、決まらなかったら君たちは負けだからね 琥珀:負けだけは嫌です！ ○○:今日から練習しないと間に合わんよ 明里:とりあえずみんな練習しようよ！

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23 裕也:はいはい、わかったよ 彩花:はあ… 陽炎:やればいいんだろ？やれば 美穂:めんどくさ… 一応決まりはしたが、みんな仕方なくやるという雰囲気が漂っていた

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24 春日:ソーラン節ですか？ ○○:はい、校長からの提案で青年会の代わりに今年は… 春日:だったら自分に指導をやらせてください！あたくしソーラン節を指導するのが夢だったんです！ ○○:それはありがとうございます ぜひ、今日の昼休みから荒川土手でやりますので 春日:はい！