- Duke_mayutan
- 335
- 0
- 0
- 0
1 今日は雨だ 美玲:陽菜、ひより、パパお迎えに行くわよ 陽菜:なんで? 美玲:傘忘れたんだって ひより:カッパ!カッパ! 美玲:ハイハイ今出すからね
2021-10-26 21:13:142 一方… 史帆:お願い!お願いやめてよ! 史帆父:うるさい!文句のある者は出ていけ! 史帆母:何よ!肝心な時は頼りにならないくせに! 史帆父:なんだと! 史帆:もう嫌! 雨の中、史帆は夫婦喧嘩に耐えられずに家を飛び出した
2021-10-26 21:13:153 ○○:済まないな、今は身体大切にしなきゃいけないのに 美玲:ううん、これくらい大丈夫 ○○:そうか、陽菜とひよりもありがとうな ひより:えへへ♡ 陽菜:パパ抱っこ! ○○:はいはい そう言って陽菜を持ち上げる すると ○○:車!
2021-10-26 21:13:154 とっさに体の向きを変えて陽菜を守り、そして美玲とひよりを守った おかげで○○はびしょびしょだ ○○:バカヤロー!こちとら小さい子と妊娠中の嫁いるんだぞ! 車に叫ぶが気づかずに走っていく
2021-10-26 21:13:155 美玲:うちも車買おうよ あなた免許持ってるでしょ ○○:いいよ、群馬からこっちに来てから1回も乗ってないし、高いし 東京は電車もいっぱい走ってるし必要ないでしょ 美玲:雨の日困るじゃん ○○:高いじゃん 美玲:いいじゃん
2021-10-26 21:13:156 すると雨の中を走っていく少女の姿が見えた ○○:史帆か? 美玲:クラスの子? ○○:さあ…わかんないな それより早く帰ろ 美玲:はーい
2021-10-26 21:13:167 美玲:みんなお風呂先入るよ 陽菜ひより:はーい 家に帰るとすぐにお風呂に入る準備をする 美玲:あなたも入ってよ ○○:はいはい でもその前にスマホで史帆の家に電話をする ○○電話:もしもし、私日向中学の佐々木○○といいますが、史帆君いらっしゃいますか?
2021-10-26 21:13:168 史帆母電話:あんた誰? ○○電話:私史帆君の担任でございます 史帆母電話:史帆がなにかしたんですか? ○○電話:いえ、さっき街で見かけたので… 史帆母電話:史帆ならもう寝ました… ○○電話:なら、あの…もしもし… 電話は切れてしまった
2021-10-26 21:13:169 一方史帆は電話ボックスの中に入った 走ってきて乱れた呼吸を整えていると、外に2人の人影が見えた 蒼と菜緒だ おそらく塾帰りの2人は仲良く話している そしてそんな2人を見た史帆は、とても腹が立った 自分の親はあんなに仲が悪いのに、仲良くしてる2人を見てイライラしていた
2021-10-26 21:13:1710 陽菜:晴れ! ひより:お日様キラキラ〜! ○○:ほんとだな、山の方はもう雪でも降ってるだろ 陽菜:雪だるま!雪だるま! ひより:作りたい! ○○:今年の冬休みはスキーでも行くか 美玲:ダメよ、受験生の担任が滑りに行ってどうするの ○○:あっ…
2021-10-26 21:13:1711 すると○○のスマホが鳴った ○○電話:もしもし佐々木です 菜緒母電話:小坂です 先生、今日菜緒本気で学校行くみたいです ○○電話:そうですか…! 菜緒母電話:ええ、わざと知らん顔してるので先生お願いします ○○電話:そうですか、わかりました
2021-10-26 21:13:1812 電話を切ると○○はバンザイした ○○:バンザーイ!! 美玲:朝から何してんのよ! ○○:いや、不登校の小坂菜緒が登校するらしくてさ 美玲:ほんと!良かったわね! ○○:だな!さあ俺も負けられない ご飯ちょうだい 美玲:はーい
2021-10-26 21:13:1813 菜緒:行ってきまーす 菜緒は元気に家を出る そんな菜緒を菜緒の母は優しく見守る そして近くの公園を通ると、そこには蒼がいた 菜緒:来てたん 蒼:まあな 菜緒:ふふ、じゃあ行こか
2021-10-26 21:13:1814 蒼:また裕也が久美先生に怒られてさ、放課後に補習プリントしてた 菜緒:ほんまアホやな 変わってへんな そんなことを話している2人を史帆はまた睨みつけた
2021-10-26 21:13:1915 ○○:小野田皐月 皐月:へーい ○○:柿崎琥珀 琥珀:はい ○○:加藤史帆 史帆:おめでとう先生 ○○:おめでとうって正月はまだ先だよ クリスマスも来週なんだから 史帆:そうじゃなくて… ○○:そういえば昨日雨の中走ってなかったか? 史帆は動揺した
2021-10-26 21:13:1916 史帆:いえ、あんな雨の中出かけるわけないし… こたつでみかん食べてました ○○:そうか、じゃあ人違いか はい加藤玲央 玲央:はーい ○○:上遠野蒼 蒼:はい ○○:蒲拓史 拓史:はい ○○:金村美玖 美玖:はーい ○○:小池龍 龍:はい ○○:小坂菜緒はおやすみと
2021-10-26 21:13:1917 鈴花:先生〜! 愛萌:菜緒は登校してます ○○:あっ、そうか!ごめんごめん じゃあ菜緒、名前を呼んだらその場で立って、大きく返事をしてください はい、小坂菜緒 菜緒:はい! するとクラスでは大きな拍手が起こった ○○:よかったな 菜緒:ありがとうございます
2021-10-26 21:13:2019 ○○:うん、芽依はちょっと咳が収まらないので保健室にいます ほら、誰かに移すと悪いから そういうとみんな拓史の方を向く 拓史:何も移るのは僕だけじゃないのに ○○:風邪には気をつけましょう 美穂:はーい
2021-10-26 21:13:2020 紗理菜:そうよ、風邪は最初が肝心、こじらせたら苦しいのは自分なんだからね 芽依:はい…ゴホゴホ… 保健室では芽依が休んでいる 芽依は少しの風邪でも休まずに来るのだ
2021-10-26 21:13:2121 一方、トイレの前の水道で蒼が手を洗っていると史帆が隣にやってきた 史帆:あんた、あの子とデキてるの? 蒼:んなわけねえだろ 友達だよ 史帆:友達ね… 蒼:文句あるかよ 史帆:別に ただね、私は男女が仲良くしてるのが気に入らないんだよ 蒼:知らねえよ
2021-10-26 21:13:2122 史帆:あんたどういうことかわかる? 蒼:は? 史帆:これからはあんた達2人を可愛がるってことだよ 蒼:そう、勝手にすれば? 史帆:そう言えるのも今のうち あんた、前の学校で担任殴って退学になったんでしょ? 蒼:関係ねえだろ! そう言ってその場を去ろうとする蒼を彩花が邪魔する
2021-10-26 21:13:2123 しかし、蒼は彩花を無視して駆け出した そしてその様子を玲央と風が見てしまった 教室に入ると蒼は荷物をまとめ出した 菜緒:帰るん? 蒼:ああ 菜緒:先生に言ったん? 蒼:まだ、菜緒言っといて 玲央:蒼待てよ、お前の過去なんか誰も気にしてねえよ
2021-10-26 21:13:2224 蒼:お前に何がわかるんだよ 風:昔は昔、今は今だよ その一言が蒼の中の何かを崩した 蒼:うるせえ! 蒼は風を殴ってしまう 風:お前何すんだよ! そう言って2人は殴り合いの喧嘩を始める 菜緒:やめてよ!やめてよ! 史帆:やれ!どんどんやれ!
2021-10-26 21:13:22